ゴクドウさんは救世主!?

ネル♦

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夏といえば…海!!

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「…ここ、委員長の部屋じゃないですか」
「ん?そんなに警戒するな。何もしない。…と思う多分な。」

多分ってなんだ多分って。

「お前と話をしたくてな。」
「話?あ、もしかして昨日の?」
「正解だ。お前の事を潮から聞いた。」
「そうなんですか…」
「ああ。俺も三ケ島の事は知っておきたい。全部知りたいと思っている」
「ぜ、全部って…そういう言葉は好きな人に言うと効果てきめんですよ」
「だからお前に言っている」


…は?
今なんて??

俺の聞き間違い??


あえて触れないでおこう…


「黒鉄先輩から聞いたならそれが俺の事情の全てです。黒鉄先輩の家って警察とかスパイとかSPとか教育してたり、組織を作ったりしている家系でしょ?黒鉄先輩の家のことはなんとなく分かります。うちも黒鉄家にはよくお世話になっていたりするので」
「そうか…ならやはりお前が御門グループの跡継ぎなのか…本家は極道…そして学園が変わったのは三ケ島のおかげか」


それが俺の全部です。



恐らく知らないのは薫と梓だけだろう。
きっと副委員長の七瀬先輩も勘づいてる。


侮りがたし…一ノ瀬学園の生徒達…。
と言ってもきっと生徒会と風紀委員がずば抜けて優秀なのだろう…。

「このことを知っているのは、俺と鷹司、そして伊賀と潮。他には?」
「ここにはいないですけど、同じ学年の八坂千秋も知っています」
「八坂千秋…ああ、あいつか。嵐を呼ぶ男だな。」
「嵐を呼ぶ男?」
「八坂は三ケ島が来る前は酷く荒れていた」
「え、そうなんですか?」
「ああ。お前が来て数日後にはもう完全に大人しくなったな。」

恐らくあの日。
俺の部屋に来てからだろう。

「お前はモテるな。八坂が大人しくなったのはお前のおかげだろう?…まあお前を譲る気はないが」
「譲る?」
「気にするな、こちらの話だ」
「はあ…」
「話は終わりだ。ちょっとこっちに来い」
「なんですか?」

すると、悠陽は一輝を抱き寄せる。

そして一輝の首筋に口付けをした。

その後、鋭い痛みを感じたが「よし、話は終わりだ」と言って委員長は一輝を解放して部屋を出た。

委員長はケロッとしている。
「…今のは」
「ん?気にする事はない」


なんだそうなのか。
気にしなくてもいいのか。


あまり腑に落ちないが気にしないことにした。



そこへ梓が駆け寄ってくる。



「あれ、一輝…そこ蚊に刺されたの…?」
梓が指を差した場所は先程委員長に口で触れられた場所。


まさか…


たまたま近くにあった鏡を覗き込む。
それを見た一輝の顔は見る見るうちに赤くなる。



やられた…!!



まだ近くにいる委員長の元へ駆けてく一輝。

「委員長…!!これ…!!」
「ああ、もうバレたのか。数日は消えない。それぐらい強めに付けたからな。」


はあ!?
あの痛みの原因はこれか…!!

「どうしてくれるんですか…!!」
「どうもしなくていいだろう」

「一輝、これ虫刺されじゃないの…?」

梓…付いてきてのか…

「む、虫刺されだよ梓」
「でも話聞いてたから、僕。きすまーくってやつでしょ…?」

梓の表情はいつもと変わらない。
無表情のまま。

「じゃあ…僕も。それの付け方はよく分からないけど…」

そう言って梓は手に持っていたクマの人形の口と自分の唇を重ねた。

そしてそれを一輝の唇に重ねる。

「へへへ、奪っちゃった」
一輝と重なったクマの口と自分の唇を再び合わせて初めて梓はニコリと微笑んだ。

一輝はポカンとしたまま動かない。

「あれ、一輝…?嫌、だった…?」
その言葉で我に返る。

「…あまりにも可愛くて…」

そう。梓がやった事が凄く可愛かった。
しかも初めて笑顔を見た気がする…。


「え?可愛いのは一輝だよ?」
「お前達。俺がいる事を忘れてないか」

そうだ。まだ委員長がいた。
完全に忘れてた。


「…悠陽うるさい。」
「なっ」

そのやりとりに思わず一輝も微笑む。


「…やはりお前のその顔が一番綺麗だ」
「僕もそう思う」


2人からの熱い視線にサッとそっぽを向く。


イケメンと美人に見つめられすぎて耐えられない。


一輝はヒラリと2人に手を振りその場を後にした。



「もう寝よう」
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