27 / 28
夏といえば…海!!
9/10
しおりを挟む
「…ここ、委員長の部屋じゃないですか」
「ん?そんなに警戒するな。何もしない。…と思う多分な。」
多分ってなんだ多分って。
「お前と話をしたくてな。」
「話?あ、もしかして昨日の?」
「正解だ。お前の事を潮から聞いた。」
「そうなんですか…」
「ああ。俺も三ケ島の事は知っておきたい。全部知りたいと思っている」
「ぜ、全部って…そういう言葉は好きな人に言うと効果てきめんですよ」
「だからお前に言っている」
…は?
今なんて??
俺の聞き間違い??
あえて触れないでおこう…
「黒鉄先輩から聞いたならそれが俺の事情の全てです。黒鉄先輩の家って警察とかスパイとかSPとか教育してたり、組織を作ったりしている家系でしょ?黒鉄先輩の家のことはなんとなく分かります。うちも黒鉄家にはよくお世話になっていたりするので」
「そうか…ならやはりお前が御門グループの跡継ぎなのか…本家は極道…そして学園が変わったのは三ケ島のおかげか」
それが俺の全部です。
恐らく知らないのは薫と梓だけだろう。
きっと副委員長の七瀬先輩も勘づいてる。
侮りがたし…一ノ瀬学園の生徒達…。
と言ってもきっと生徒会と風紀委員がずば抜けて優秀なのだろう…。
「このことを知っているのは、俺と鷹司、そして伊賀と潮。他には?」
「ここにはいないですけど、同じ学年の八坂千秋も知っています」
「八坂千秋…ああ、あいつか。嵐を呼ぶ男だな。」
「嵐を呼ぶ男?」
「八坂は三ケ島が来る前は酷く荒れていた」
「え、そうなんですか?」
「ああ。お前が来て数日後にはもう完全に大人しくなったな。」
恐らくあの日。
俺の部屋に来てからだろう。
「お前はモテるな。八坂が大人しくなったのはお前のおかげだろう?…まあお前を譲る気はないが」
「譲る?」
「気にするな、こちらの話だ」
「はあ…」
「話は終わりだ。ちょっとこっちに来い」
「なんですか?」
すると、悠陽は一輝を抱き寄せる。
そして一輝の首筋に口付けをした。
その後、鋭い痛みを感じたが「よし、話は終わりだ」と言って委員長は一輝を解放して部屋を出た。
委員長はケロッとしている。
「…今のは」
「ん?気にする事はない」
なんだそうなのか。
気にしなくてもいいのか。
あまり腑に落ちないが気にしないことにした。
そこへ梓が駆け寄ってくる。
「あれ、一輝…そこ蚊に刺されたの…?」
梓が指を差した場所は先程委員長に口で触れられた場所。
まさか…
たまたま近くにあった鏡を覗き込む。
それを見た一輝の顔は見る見るうちに赤くなる。
やられた…!!
まだ近くにいる委員長の元へ駆けてく一輝。
「委員長…!!これ…!!」
「ああ、もうバレたのか。数日は消えない。それぐらい強めに付けたからな。」
はあ!?
あの痛みの原因はこれか…!!
「どうしてくれるんですか…!!」
「どうもしなくていいだろう」
「一輝、これ虫刺されじゃないの…?」
梓…付いてきてのか…
「む、虫刺されだよ梓」
「でも話聞いてたから、僕。きすまーくってやつでしょ…?」
梓の表情はいつもと変わらない。
無表情のまま。
「じゃあ…僕も。それの付け方はよく分からないけど…」
そう言って梓は手に持っていたクマの人形の口と自分の唇を重ねた。
そしてそれを一輝の唇に重ねる。
「へへへ、奪っちゃった」
一輝と重なったクマの口と自分の唇を再び合わせて初めて梓はニコリと微笑んだ。
一輝はポカンとしたまま動かない。
「あれ、一輝…?嫌、だった…?」
その言葉で我に返る。
「…あまりにも可愛くて…」
そう。梓がやった事が凄く可愛かった。
しかも初めて笑顔を見た気がする…。
「え?可愛いのは一輝だよ?」
「お前達。俺がいる事を忘れてないか」
そうだ。まだ委員長がいた。
完全に忘れてた。
「…悠陽うるさい。」
「なっ」
そのやりとりに思わず一輝も微笑む。
「…やはりお前のその顔が一番綺麗だ」
「僕もそう思う」
2人からの熱い視線にサッとそっぽを向く。
イケメンと美人に見つめられすぎて耐えられない。
一輝はヒラリと2人に手を振りその場を後にした。
「もう寝よう」
「ん?そんなに警戒するな。何もしない。…と思う多分な。」
多分ってなんだ多分って。
「お前と話をしたくてな。」
「話?あ、もしかして昨日の?」
「正解だ。お前の事を潮から聞いた。」
「そうなんですか…」
「ああ。俺も三ケ島の事は知っておきたい。全部知りたいと思っている」
「ぜ、全部って…そういう言葉は好きな人に言うと効果てきめんですよ」
「だからお前に言っている」
…は?
今なんて??
俺の聞き間違い??
あえて触れないでおこう…
「黒鉄先輩から聞いたならそれが俺の事情の全てです。黒鉄先輩の家って警察とかスパイとかSPとか教育してたり、組織を作ったりしている家系でしょ?黒鉄先輩の家のことはなんとなく分かります。うちも黒鉄家にはよくお世話になっていたりするので」
「そうか…ならやはりお前が御門グループの跡継ぎなのか…本家は極道…そして学園が変わったのは三ケ島のおかげか」
それが俺の全部です。
恐らく知らないのは薫と梓だけだろう。
きっと副委員長の七瀬先輩も勘づいてる。
侮りがたし…一ノ瀬学園の生徒達…。
と言ってもきっと生徒会と風紀委員がずば抜けて優秀なのだろう…。
「このことを知っているのは、俺と鷹司、そして伊賀と潮。他には?」
「ここにはいないですけど、同じ学年の八坂千秋も知っています」
「八坂千秋…ああ、あいつか。嵐を呼ぶ男だな。」
「嵐を呼ぶ男?」
「八坂は三ケ島が来る前は酷く荒れていた」
「え、そうなんですか?」
「ああ。お前が来て数日後にはもう完全に大人しくなったな。」
恐らくあの日。
俺の部屋に来てからだろう。
「お前はモテるな。八坂が大人しくなったのはお前のおかげだろう?…まあお前を譲る気はないが」
「譲る?」
「気にするな、こちらの話だ」
「はあ…」
「話は終わりだ。ちょっとこっちに来い」
「なんですか?」
すると、悠陽は一輝を抱き寄せる。
そして一輝の首筋に口付けをした。
その後、鋭い痛みを感じたが「よし、話は終わりだ」と言って委員長は一輝を解放して部屋を出た。
委員長はケロッとしている。
「…今のは」
「ん?気にする事はない」
なんだそうなのか。
気にしなくてもいいのか。
あまり腑に落ちないが気にしないことにした。
そこへ梓が駆け寄ってくる。
「あれ、一輝…そこ蚊に刺されたの…?」
梓が指を差した場所は先程委員長に口で触れられた場所。
まさか…
たまたま近くにあった鏡を覗き込む。
それを見た一輝の顔は見る見るうちに赤くなる。
やられた…!!
まだ近くにいる委員長の元へ駆けてく一輝。
「委員長…!!これ…!!」
「ああ、もうバレたのか。数日は消えない。それぐらい強めに付けたからな。」
はあ!?
あの痛みの原因はこれか…!!
「どうしてくれるんですか…!!」
「どうもしなくていいだろう」
「一輝、これ虫刺されじゃないの…?」
梓…付いてきてのか…
「む、虫刺されだよ梓」
「でも話聞いてたから、僕。きすまーくってやつでしょ…?」
梓の表情はいつもと変わらない。
無表情のまま。
「じゃあ…僕も。それの付け方はよく分からないけど…」
そう言って梓は手に持っていたクマの人形の口と自分の唇を重ねた。
そしてそれを一輝の唇に重ねる。
「へへへ、奪っちゃった」
一輝と重なったクマの口と自分の唇を再び合わせて初めて梓はニコリと微笑んだ。
一輝はポカンとしたまま動かない。
「あれ、一輝…?嫌、だった…?」
その言葉で我に返る。
「…あまりにも可愛くて…」
そう。梓がやった事が凄く可愛かった。
しかも初めて笑顔を見た気がする…。
「え?可愛いのは一輝だよ?」
「お前達。俺がいる事を忘れてないか」
そうだ。まだ委員長がいた。
完全に忘れてた。
「…悠陽うるさい。」
「なっ」
そのやりとりに思わず一輝も微笑む。
「…やはりお前のその顔が一番綺麗だ」
「僕もそう思う」
2人からの熱い視線にサッとそっぽを向く。
イケメンと美人に見つめられすぎて耐えられない。
一輝はヒラリと2人に手を振りその場を後にした。
「もう寝よう」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
美澄の顔には抗えない。
米奏よぞら
BL
スパダリ美形攻め×流され面食い受け
高校時代に一目惚れした相手と勢いで付き合ったはいいものの、徐々に相手の熱が冷めていっていることに限界を感じた主人公のお話です。
※なろう、カクヨムでも掲載中です。
【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。
キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、
ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。
国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚――
だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。
顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。
過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、
気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。
「それでも俺は、あなたがいいんです」
だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。
切なさとすれ違い、
それでも惹かれ合う二人の、
優しくて不器用な恋の物語。
全8話。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる