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番外編・それぞれの日々
209話 番外編 オレンジは会いたくて進化した(オレンジ(仮名)視点)
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読んで頂きありがとうございます(❁´ω`❁)今回は”66話のオレンジの気持ちと宰相の心の日記”よりオレンジが再登場致します。覚えている人の方が少ないモノを書いてみました( ´艸`)テヘヘ
―――――――***
空を見上げる。今日も青い空は見えない。上にはたっぷりの白いものが一面に張り付いている。
少し前まではたまに青い空が見えていたんだけれど残念―――。
あのぴょんぴょん跳ねる水色の丸いものと、黒髪の人間はここには来ないのかな?
あれから見かけない…自分は甘いはずだけど…食べられるならあの子達に食べられたい。なのにあの子達は来ない…お腹のあたりがすっきりせずに下を向く…下にはほわほわに空気の入った柔らかい土…気持ちのいいはずのこの場所も、黒髪の人間が居ないだけで、ホワホワとしたあの暖かい気持ちになれない…
あの黒髪の人間は居ないけど、此処には羽の生えた小さな者達が一杯居て飛び回っている。
前に来た水色の丸いのと黒髪の人間は、あまりにもしつこい小さい者達に困っていた…
あの人間を困らす小さい者達は嬉しくない。
そんな小さな者達は、すごくおしゃべりだ。今日もまたずっと喋っている
『人間来ないね』
『『『そうだね――』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『サーと獣しかいない。つまらない――』
『獣またサーに怒られてたよ』
『『『怒られてた――』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『獣は愛情表現が大げさなんだ』
『少し前にくねくねした足がいっぱいある大きな奴を仕留めて持って帰って来たけどネ―――』
『どうやって食べるのさって、サーがまた怒ってた』
『クラーケンとか言ってた。気持ち悪かったね』
『青の領域の生き物だね』
『『『青の領域』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『海行ってみたいね』
『獣はホントいろんなところ行くね』
『サーももう少し出歩けばいいのに』
『孫に会いたいなって言ってるよ』
『『『孫?』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『黒髪のあの子だよ』
『『『僕たちも会いたいな―――』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
自分も会いたい…会いたいな。あの子の近くは温かい。水色も優しくて…
自分もあの子達に会いたいよ
そう思っていると根っこがムズムズムズムズムズムズムズムズ――――
最近はこのムズムズが良く起こる。
このムズムズってなんだろう?
何かが変化しているそんな気分
また大きくなれるかな?
大きくなったらあの子に食べてもらえるかな?
食べてもらうにはあの子に会いに行かなくちゃ。そう思ったら居ても立ってもいられなくてふかふかな土からヨイショヨイショと抜け出して、連れて行ってもらえるようにお願いしよう。
いつもいるあの獣とサーと呼ばれる者にお願いしよう。
そう思い、ふかふかの土を押しのけるように抜け出すと――
下の方が、二股に分かれていた。
ぴょん。
……歩ける。歩けるよ! 歩けると言う事は移動ができる。移動ができると言う事は黒髪の人間に会いに行ける!!そう思うと嬉しくてぴょんぴょんその場で跳ねてしまった。
「ニンジンがジャンプしてる!!」
驚いたような声が上から降って来た。にんじん?それはなに?自分はジャンプするにんじんを探すべく辺りをキョロキョロ見回した。ニンジン?ニンジンにんじん?にんじんてそこに居るの?周りにはにんじんらしきものが居なくて身体を傾げ、不思議に思う。とはいえ…にんじんとはどんなものだろう?またも身体を傾げて不思議に思い、上を向く
「え?なに?このにんじん何か探しているよ」
銀色のキラリキラリと光る長い髪をした『サー』と呼ばれている、人間とは違うモノ。
自分はぺしぺしとサーに、黒髪の人間に会いたいと伝える。必死に伝える
「え――ペシペシしてきてくすぐったいんだけど、何か伝えたいのかな?」
自分はショックを受ける…伝わらないとは思わなかった―――どうしよう。
自分は黒髪の人間に会いたいのに…
「あ!なんか落ち込んだみたい。へにょへにょと這いつくばった!!え――どうしよう!!」
銀髪のサーはおろおろしながら、自分が落ち込んだことには気づいてくれたが、なぜ落ち込んだかはわからないようで、あたりをキョロキョロ見回して「ヴィーチェ来て」と呼んでいる。ヴィーチェ?とは何者だろう?そう思っていると突然空気がふっと震えた。光が集まり、そこに“それ”が現れた。
『この者は自分の言葉がササに届かない事に衝撃を受けたようだよ』
「え?おしゃべりしてくれてたんだ。何て言ってるかわかるヴィーチェ」
『う~ん』
突然現れたヴィーチェと呼ばれたキラキラした者は羽の生えた者達と同じ存在。でも羽の生えた者達よりもずっとずっと大きな存在。自分はびっくりしてその存在の大きさにドキドキする。
『ドキドキしてる』
「ドキドキしてるんだ――ってそうじゃなくて、ニンジン?君何か伝えたいことがあるんでしょ?言ってみて」
サーの言葉にハッとして、にんじんとは自分の事だって知ってびっくりする。自分にんじん…にんじんという種族なのか―――そうなのか。ようやくにんじんの存在が分かり安堵した。そしてヴィーチェと呼ばれる大きな存在に黒髪の人間に会いたいことを伝える。
『このにんじん自分がにんじんって分からなかったみたい。フフフ。面白いね』
ヴィーチェと呼ばれる大きな存在はクスクス笑う。そこじゃない!伝えて欲しいのはそこじゃない!!そう思い根っこでペシペシ大きな存在を叩く。
ペシペシペシペシ
『アハハハ、ごめんごめん。えっと黒髪の人間?に会いたいの?』
「黒髪――クロちゃんかな?」
その名前を聞いて自分は思いっきり横に首を振る。違う違う小さき人間だと伝える
『あぁ、こやつが会いたがっているのは、あれだ。あのカナメと言う子だな。あのスライムにも会いたがってるみたい』
「カナちゃんに?」
サーは不思議そうな顔をして、自分を見下ろして何か考え込んでいる。
しばらくすると口角を上げたサーは、
「会いに行こう。可愛いニンジンさんのお願いだしね!ガルーダに言ってくるね!!」
サーは嬉しそうな足取りで駆けて行った。それを自分と一緒に見送ったヴィーチェはクスリと笑い自分を抱き上げた。
『お前を理由にカナメに会いに行く理由を作った様だな。しょうがない奴だ。お前はなんだろうな?生物か?それとも妖精か?
まったくカナメも変な生物を作ったもんだ―――
しょうがない、会う前にしおれてはいけないからな、僕の力を少し分けてあげるよ。ササが暴走したら止めてね』
ヴィーチェの言葉を噛み締める様に理解して自分は大きくうなずいた。
黒髪の人間に会えるなら、自分は頑張るよ!!会えるの楽しみ!!
―――――――***
空を見上げる。今日も青い空は見えない。上にはたっぷりの白いものが一面に張り付いている。
少し前まではたまに青い空が見えていたんだけれど残念―――。
あのぴょんぴょん跳ねる水色の丸いものと、黒髪の人間はここには来ないのかな?
あれから見かけない…自分は甘いはずだけど…食べられるならあの子達に食べられたい。なのにあの子達は来ない…お腹のあたりがすっきりせずに下を向く…下にはほわほわに空気の入った柔らかい土…気持ちのいいはずのこの場所も、黒髪の人間が居ないだけで、ホワホワとしたあの暖かい気持ちになれない…
あの黒髪の人間は居ないけど、此処には羽の生えた小さな者達が一杯居て飛び回っている。
前に来た水色の丸いのと黒髪の人間は、あまりにもしつこい小さい者達に困っていた…
あの人間を困らす小さい者達は嬉しくない。
そんな小さな者達は、すごくおしゃべりだ。今日もまたずっと喋っている
『人間来ないね』
『『『そうだね――』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『サーと獣しかいない。つまらない――』
『獣またサーに怒られてたよ』
『『『怒られてた――』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『獣は愛情表現が大げさなんだ』
『少し前にくねくねした足がいっぱいある大きな奴を仕留めて持って帰って来たけどネ―――』
『どうやって食べるのさって、サーがまた怒ってた』
『クラーケンとか言ってた。気持ち悪かったね』
『青の領域の生き物だね』
『『『青の領域』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『海行ってみたいね』
『獣はホントいろんなところ行くね』
『サーももう少し出歩けばいいのに』
『孫に会いたいなって言ってるよ』
『『『孫?』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
『黒髪のあの子だよ』
『『『僕たちも会いたいな―――』』』(羽の生えた小さな者達の声が重なる)
自分も会いたい…会いたいな。あの子の近くは温かい。水色も優しくて…
自分もあの子達に会いたいよ
そう思っていると根っこがムズムズムズムズムズムズムズムズ――――
最近はこのムズムズが良く起こる。
このムズムズってなんだろう?
何かが変化しているそんな気分
また大きくなれるかな?
大きくなったらあの子に食べてもらえるかな?
食べてもらうにはあの子に会いに行かなくちゃ。そう思ったら居ても立ってもいられなくてふかふかな土からヨイショヨイショと抜け出して、連れて行ってもらえるようにお願いしよう。
いつもいるあの獣とサーと呼ばれる者にお願いしよう。
そう思い、ふかふかの土を押しのけるように抜け出すと――
下の方が、二股に分かれていた。
ぴょん。
……歩ける。歩けるよ! 歩けると言う事は移動ができる。移動ができると言う事は黒髪の人間に会いに行ける!!そう思うと嬉しくてぴょんぴょんその場で跳ねてしまった。
「ニンジンがジャンプしてる!!」
驚いたような声が上から降って来た。にんじん?それはなに?自分はジャンプするにんじんを探すべく辺りをキョロキョロ見回した。ニンジン?ニンジンにんじん?にんじんてそこに居るの?周りにはにんじんらしきものが居なくて身体を傾げ、不思議に思う。とはいえ…にんじんとはどんなものだろう?またも身体を傾げて不思議に思い、上を向く
「え?なに?このにんじん何か探しているよ」
銀色のキラリキラリと光る長い髪をした『サー』と呼ばれている、人間とは違うモノ。
自分はぺしぺしとサーに、黒髪の人間に会いたいと伝える。必死に伝える
「え――ペシペシしてきてくすぐったいんだけど、何か伝えたいのかな?」
自分はショックを受ける…伝わらないとは思わなかった―――どうしよう。
自分は黒髪の人間に会いたいのに…
「あ!なんか落ち込んだみたい。へにょへにょと這いつくばった!!え――どうしよう!!」
銀髪のサーはおろおろしながら、自分が落ち込んだことには気づいてくれたが、なぜ落ち込んだかはわからないようで、あたりをキョロキョロ見回して「ヴィーチェ来て」と呼んでいる。ヴィーチェ?とは何者だろう?そう思っていると突然空気がふっと震えた。光が集まり、そこに“それ”が現れた。
『この者は自分の言葉がササに届かない事に衝撃を受けたようだよ』
「え?おしゃべりしてくれてたんだ。何て言ってるかわかるヴィーチェ」
『う~ん』
突然現れたヴィーチェと呼ばれたキラキラした者は羽の生えた者達と同じ存在。でも羽の生えた者達よりもずっとずっと大きな存在。自分はびっくりしてその存在の大きさにドキドキする。
『ドキドキしてる』
「ドキドキしてるんだ――ってそうじゃなくて、ニンジン?君何か伝えたいことがあるんでしょ?言ってみて」
サーの言葉にハッとして、にんじんとは自分の事だって知ってびっくりする。自分にんじん…にんじんという種族なのか―――そうなのか。ようやくにんじんの存在が分かり安堵した。そしてヴィーチェと呼ばれる大きな存在に黒髪の人間に会いたいことを伝える。
『このにんじん自分がにんじんって分からなかったみたい。フフフ。面白いね』
ヴィーチェと呼ばれる大きな存在はクスクス笑う。そこじゃない!伝えて欲しいのはそこじゃない!!そう思い根っこでペシペシ大きな存在を叩く。
ペシペシペシペシ
『アハハハ、ごめんごめん。えっと黒髪の人間?に会いたいの?』
「黒髪――クロちゃんかな?」
その名前を聞いて自分は思いっきり横に首を振る。違う違う小さき人間だと伝える
『あぁ、こやつが会いたがっているのは、あれだ。あのカナメと言う子だな。あのスライムにも会いたがってるみたい』
「カナちゃんに?」
サーは不思議そうな顔をして、自分を見下ろして何か考え込んでいる。
しばらくすると口角を上げたサーは、
「会いに行こう。可愛いニンジンさんのお願いだしね!ガルーダに言ってくるね!!」
サーは嬉しそうな足取りで駆けて行った。それを自分と一緒に見送ったヴィーチェはクスリと笑い自分を抱き上げた。
『お前を理由にカナメに会いに行く理由を作った様だな。しょうがない奴だ。お前はなんだろうな?生物か?それとも妖精か?
まったくカナメも変な生物を作ったもんだ―――
しょうがない、会う前にしおれてはいけないからな、僕の力を少し分けてあげるよ。ササが暴走したら止めてね』
ヴィーチェの言葉を噛み締める様に理解して自分は大きくうなずいた。
黒髪の人間に会えるなら、自分は頑張るよ!!会えるの楽しみ!!
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