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愚王の崩壊
102話 アーシャ嬢の愛しい王子様 1
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マジで最悪なんだけど……クソ国王じゃん
冒険者活動を終えたある日、いきなり騎士崩れの男数人に取り囲まれ、攫われた。
一角グリズリーとの戦闘でボロボロだったと言えど、騎士崩れに後れを取った事、アーシャ一生の不覚!ホント不甲斐ないわ!
その間に大好きなお父様を困らせる、隣領のくそオヤジが現れ、ニヤニヤ何か言っていたけど、知るかボケ。気が付けば首には奴隷用の枷を付けられていた。うん隣領の領主アウトー! 犯罪者決定!!
そして連れてこられたのは、まさかの王城。
そしてピンクのメチャ甘なふわふわピンクのドレスをメイド達に着せられ、王様のプライベートルームに通された。首にある無骨な枷のせいで声が出せないが、まぁなんかあったら拳で片付けよう。
部屋の中にはお父様の様ながっちり体型とは程遠い、細身のくたびれたおじさんが居た。おじさんはニコニコしながら、席に座るように言ってくる。テーブルにお菓子が用意され、カップに温かいお茶が注がれていくのを見ながら、目の前の笑顔のおじさんを盗み見る…見た事ある顔だ……
目の前のおじさんは、
「私は、ロナウジール・ド・オーラシアン この国の王様なんだよ。君は私の話し相手になってくれたら嬉しいな。」
ニコ二コしながらおじさんは恐ろしい事をのたまった。あーー知ってるのかな王様、私、未成年の違法奴隷よ。それを側に置く危険性。
そんな危険をはらみながら私がするのは、最初に言われた通り、話し相手だった。
どうやら王様は臣下に愚痴も言えず、本音も言えず、王妃は嫌いだし、息子達は問題児……ってこの国もう駄目なんじゃない?
次の王様も話聞きながらダメじゃんっと心の中で愚痴っていると、王妃の目があり、あまり会えない息子がせっかく出してくれる希望も、貴族たちの圧に負けダメにすると、情けない愚痴ばかりを聞き辟易していると、一か月位?経った頃に違うおじさんが手紙を握りしめ顔面蒼白でやってきた。私の姿を見て
「なんて事を…」っと呟き、膝をついたおじさんは
「陛下に何かされなかったかい?身の危険は無かったかい?心細かっただろう…」
そう言い私を心配する言葉をかけてくれた。私はコクコクと頷いて肯定すると、
「……まさか、喋れないようにされているのか!」
私はまたコクコクと頷く。おじさんは目に涙をため、グッと拳を血管が浮かび上がるほど握りしめた。おじさんは私と目を合わせると、
「あと数日だけ我慢してくれ。君をここから助け出すから。」
そう言って頭を下げ、私の頭を優しくなでると急ぎ部屋を出て行った。あのおじさんは…誰だったんだろう?
それから、2日後。私の元に支度にやってきたのは白い衣のシスター?しかも、いつものピンク色のドレスではなく、メイドさんが着るようなお仕着せのワンピースを着せられて、私の首の枷が外された。外れた首元を触り、
「あ……あぁ…ありが…とう」
かすれる声で外してくれたシスターに言うと、ニッコリと微笑まれ
「よく耐えられました。頑張りましたね。」
この一か月私に掛けられる事の無かった気遣いを受け目に涙が浮かぶが、まだお父様の元に帰れていない。目をつむりながら、まだ泣かないと唇をかんだ。そしてシスターに連れてこられたのは、重厚な扉の前。中から声がかかると、扉の前に居た騎士様に私を託しシスターは手を振って送り出してくれた。騎士と大きな扉を潜り部屋に入ると、そこには玉座に座っている王様と、王様の近くにこの前のおじさん。少し離れた段の下に、跪いている……お父様……?
お父様!
お父様だ!!
その姿を見ただけで足が縫い付けられたように止まり、目からは雫が溢れてきた。
「お父様!!」
「アリーシャ!!」
お父様の声を聴いたらもう我慢ならなかった。気がついたら、ボロボロと泣きながら大好きなお父様に抱き着いていた。大きな身体。大きな手。目の下には、黒い隈を作ったいつも凛としていたお父様の、泣きそうな顔
「無事で、無事でよかった……」
私を強く抱きしめながらお父様は絞り出すように声をだした。その声に一層涙が溢れてしまった。
「王よ、私は娘が消えてから生きた心地がしなかった。さらわれた我が愛娘がこのようなものを付けて王の横に侍らされて居たことに、お聞かせていただきたい!」
お父様は何かを陛下の足元に投げた。私はお父様に抱き着きながら、それに目をやる
あぁ、あれは…そうね。奴隷用の枷
私は誘拐されて、未成年で奴隷にされていたのだ。そうだ、隣領のあのオヤジと、この王様にも罰を与えなければ。やられたら、倍返しでやり返す!これ辺境領の鉄則だわ!そうね。辺境領が無くなれば魔獣が出たら困るのは隣の領、しいては国が困るのよね。この国から辺境領を無くしてしまいましょう!そうしましょう。
私は頭の中で算段をして気合いを入れた。
さぁ交渉よ。王様
冒険者活動を終えたある日、いきなり騎士崩れの男数人に取り囲まれ、攫われた。
一角グリズリーとの戦闘でボロボロだったと言えど、騎士崩れに後れを取った事、アーシャ一生の不覚!ホント不甲斐ないわ!
その間に大好きなお父様を困らせる、隣領のくそオヤジが現れ、ニヤニヤ何か言っていたけど、知るかボケ。気が付けば首には奴隷用の枷を付けられていた。うん隣領の領主アウトー! 犯罪者決定!!
そして連れてこられたのは、まさかの王城。
そしてピンクのメチャ甘なふわふわピンクのドレスをメイド達に着せられ、王様のプライベートルームに通された。首にある無骨な枷のせいで声が出せないが、まぁなんかあったら拳で片付けよう。
部屋の中にはお父様の様ながっちり体型とは程遠い、細身のくたびれたおじさんが居た。おじさんはニコニコしながら、席に座るように言ってくる。テーブルにお菓子が用意され、カップに温かいお茶が注がれていくのを見ながら、目の前の笑顔のおじさんを盗み見る…見た事ある顔だ……
目の前のおじさんは、
「私は、ロナウジール・ド・オーラシアン この国の王様なんだよ。君は私の話し相手になってくれたら嬉しいな。」
ニコ二コしながらおじさんは恐ろしい事をのたまった。あーー知ってるのかな王様、私、未成年の違法奴隷よ。それを側に置く危険性。
そんな危険をはらみながら私がするのは、最初に言われた通り、話し相手だった。
どうやら王様は臣下に愚痴も言えず、本音も言えず、王妃は嫌いだし、息子達は問題児……ってこの国もう駄目なんじゃない?
次の王様も話聞きながらダメじゃんっと心の中で愚痴っていると、王妃の目があり、あまり会えない息子がせっかく出してくれる希望も、貴族たちの圧に負けダメにすると、情けない愚痴ばかりを聞き辟易していると、一か月位?経った頃に違うおじさんが手紙を握りしめ顔面蒼白でやってきた。私の姿を見て
「なんて事を…」っと呟き、膝をついたおじさんは
「陛下に何かされなかったかい?身の危険は無かったかい?心細かっただろう…」
そう言い私を心配する言葉をかけてくれた。私はコクコクと頷いて肯定すると、
「……まさか、喋れないようにされているのか!」
私はまたコクコクと頷く。おじさんは目に涙をため、グッと拳を血管が浮かび上がるほど握りしめた。おじさんは私と目を合わせると、
「あと数日だけ我慢してくれ。君をここから助け出すから。」
そう言って頭を下げ、私の頭を優しくなでると急ぎ部屋を出て行った。あのおじさんは…誰だったんだろう?
それから、2日後。私の元に支度にやってきたのは白い衣のシスター?しかも、いつものピンク色のドレスではなく、メイドさんが着るようなお仕着せのワンピースを着せられて、私の首の枷が外された。外れた首元を触り、
「あ……あぁ…ありが…とう」
かすれる声で外してくれたシスターに言うと、ニッコリと微笑まれ
「よく耐えられました。頑張りましたね。」
この一か月私に掛けられる事の無かった気遣いを受け目に涙が浮かぶが、まだお父様の元に帰れていない。目をつむりながら、まだ泣かないと唇をかんだ。そしてシスターに連れてこられたのは、重厚な扉の前。中から声がかかると、扉の前に居た騎士様に私を託しシスターは手を振って送り出してくれた。騎士と大きな扉を潜り部屋に入ると、そこには玉座に座っている王様と、王様の近くにこの前のおじさん。少し離れた段の下に、跪いている……お父様……?
お父様!
お父様だ!!
その姿を見ただけで足が縫い付けられたように止まり、目からは雫が溢れてきた。
「お父様!!」
「アリーシャ!!」
お父様の声を聴いたらもう我慢ならなかった。気がついたら、ボロボロと泣きながら大好きなお父様に抱き着いていた。大きな身体。大きな手。目の下には、黒い隈を作ったいつも凛としていたお父様の、泣きそうな顔
「無事で、無事でよかった……」
私を強く抱きしめながらお父様は絞り出すように声をだした。その声に一層涙が溢れてしまった。
「王よ、私は娘が消えてから生きた心地がしなかった。さらわれた我が愛娘がこのようなものを付けて王の横に侍らされて居たことに、お聞かせていただきたい!」
お父様は何かを陛下の足元に投げた。私はお父様に抱き着きながら、それに目をやる
あぁ、あれは…そうね。奴隷用の枷
私は誘拐されて、未成年で奴隷にされていたのだ。そうだ、隣領のあのオヤジと、この王様にも罰を与えなければ。やられたら、倍返しでやり返す!これ辺境領の鉄則だわ!そうね。辺境領が無くなれば魔獣が出たら困るのは隣の領、しいては国が困るのよね。この国から辺境領を無くしてしまいましょう!そうしましょう。
私は頭の中で算段をして気合いを入れた。
さぁ交渉よ。王様
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