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愚王の崩壊
103話 アーシャ嬢の愛しい王子様 2
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まぁ、見事に独立を勝ち取りましたよ。あれから4カ月。
本日、王から独立が発表がなされることになった「春の夜会」
お父様と一緒に参加していたのですが…王家の方たちの入場時、話に聞いていた通り第一王子の偉そうな態度、第二王子のナンパな態度に、あー王様子育て失敗したんだな~って考えていたんです。そう第三王子が入場するまでは。
「オーラシアン王国 第三王子 ルクレチア ・デュ・オーラシアン殿下ご入場」
あぁ、王様が王妃の目が合ってあまり会えないと嘆いていた王子様か…っと、入ってきた人を見て目が釘付けになった。
辺境伯領に居る屈強な男と違う、線の細い身体。
会場に優しく手を振り進む姿、金の髪色がキラキラと会場の光に照らされ輝く。
王族の証である金の瞳も、色が濃く黄金のようにきらめいている。
キラキラキラキラ
顔に血が集まるのを感じる。
「素敵…」
「アリーシャ?どうした?」
お父様の心配げな顔に、いつもはすぐさまお返事できるのに、今は無理。このドキドキ・ときめき……私は、初めて強い敵や、お父様以外に心ときめくものを見つけてしまった。
目が離せずずっと彼を見ていた。王様に呼ばれ話す姿、映像石を使って第二王子ををやり込める姿、第一王子の傍若無人ぶりを露見し破滅へ追いやる姿、自分や陛下より、会場の参加者を守るように指示する姿
彼の周りにいる、彼を支える人たち……すべてがかっこいいっと心が叫ぶ
伝説の神獣様の庇護下にある姿まで素敵でもう私の心臓は破裂しそうなくらいバクバクしている
そんな私を連れて、お父様はルクレチア殿下の前に出て挨拶をする
「私は現在コルドナ領を収める領主を拝命していますロレンシオ・コルドナでございます。この度ルクレチア・ドゥ・オーラシアン殿下が、王太子殿下就任と聞きお祝いを申し上げたく、御前に罷り越しました。」
「叔父上…」
「ご立派になられた。我が妹ローズも空の上で喜んでいる事でしょう。この度は本当におめでとうございます。 」
「ありがとう……ございます。母上に恥じぬよう、今後も精進して行きます。叔父上は…独立されると聞き及びました。今後、国同士のお付き合いになるのは私としては少し寂しいですが、良き隣人となれるようお付き合いお願いします。」
少し寂しそうに微笑むルクレチア殿下の顔を見て、私は後悔した!あの時は王様と隣領のオヤジを困らせたくて出た言葉。そしてもぎ取ってしまった独立!!
でもでもでも!!!
寂しそうに微笑むその姿は私の浅はかな考えのせいよね!そうよね!あぁぁ!!!
わっ、私の王子様がこんな寂しそうな顔を!!どうしよう!どうしよう!心の中で私は奇声を上げ暴れまわった!そして最善と思う考えを導き出す。そして勢いのままそれを言葉に出し、ルクレチア殿下に発してしまった。
「責任を取ってあなたのお嫁さんに私をしてくださるのなら、独立しないで良くてよ。その代わり私の側に居てくれるって約束してくださるならよ!」
びっくりしたお父様から肩を掴まれ
「アリーシャ!お前何を言っているんだ?」
お父様の困惑は最もだけど、ここで言わないと後悔するし最善だと勢い込んで自分をアピールを続けた。
「ルクレチア殿下、私、強いのです!長年、危険な地を守る一族の娘!そこいらの魔物くらい簡単に叩き伏せて見せますわ!陰謀渦巻く王宮においては、その複雑な人間関係、権力闘争の機微、全てを見抜き、鮮やかに掌握してみせます。なんせ陛下から独立の許可をもぎ取った交渉術がありますもの!それに 今回の一件で私、貴族令嬢として欠陥品とそしりを受ける身!なれば殿下の剣となり盾ともなりうる私を友好的に活用して、殿下の傍に置いてお見守りくださいませ! 」
私は鼻息荒くもうアピールを続けた。最後、自分でになにを言っているのか分からない状態だ。でもその結果、自分の前に片膝をついて私の手をとってくれた。そして優しい黄金色の瞳で見つめながら
「アリーシャ嬢、あなたを傷つけた事件、聞き及んでおります。貴方には本当に申し訳なかった、心より謝罪いたします。」
ルクレチア殿下は一度頭を下げ、再度顔を上げ、整ったお顔の眉を八の字にして私の瞳を見て言ってくれた。
「私の妻になるのであれば、過酷と言われる王妃教育を受けていただかなくてはならない。親元を離れ王宮で暮らすことになるが構わないのかい?」
殿下の言葉を聞いて、さらに顔に血が登って真っ赤になりながら、コクコク頷く。私の隣に立つお父様は、いきなりの殿下の言葉に、私と殿下を交互に見ながらアワアワと困惑している。ルクレチア殿下はクスリと笑い
「アリーシャ嬢、 私はまだまだ頼りない。歳の差もある。こんな私を守るのではなく、側に居て、常にお互いが支え合えるのであれば、私はあなたとの婚約を頷かせていただきたい。」
殿下の言葉に、私は頭の中でリーンゴーンッ~リンゴーン~という教会の鐘が鳴ったように聞こえた。私は全身の血が顔に集まったのではないかと思うほど、顔を真っ赤にし、満面の笑みで
「はい!年上最高ですわ!言いたいことが言える仲良し夫婦は理想です!勉強も頑張ります!よろしくお願いします!」
と大声で返事をした。殿下はその言葉にはにかみ、頬をピンクに染めながらお父様の顔をじっと見やると、額に手を押し当てて困ったお父様が「娘が望むのであれば」と小さくつぶやいた。
お父様の言葉に嬉しくて!嬉しくて!嬉しくて!殿下に勢いよく抱き着いた。殿下はびっくりしていたが優しく抱き留めてくれた。その瞬間、ポワっと小さな光が一つ産まれ、また一つ、もう一つ、気づけば無数の数えられない光に私たちは包まれ、そして花びらがひらりひらりと舞っていく、そんな幻想的な光景にどこからか拍手が上がり、それが伝播したように会場から溢れんばかりの拍手を受け聖女様の見守る中、私たちの婚約は成立した。
のちに、その光景がおとぎ話のように語られるようになるとは知る由もない、殿下に夢中の私である。
本日、王から独立が発表がなされることになった「春の夜会」
お父様と一緒に参加していたのですが…王家の方たちの入場時、話に聞いていた通り第一王子の偉そうな態度、第二王子のナンパな態度に、あー王様子育て失敗したんだな~って考えていたんです。そう第三王子が入場するまでは。
「オーラシアン王国 第三王子 ルクレチア ・デュ・オーラシアン殿下ご入場」
あぁ、王様が王妃の目が合ってあまり会えないと嘆いていた王子様か…っと、入ってきた人を見て目が釘付けになった。
辺境伯領に居る屈強な男と違う、線の細い身体。
会場に優しく手を振り進む姿、金の髪色がキラキラと会場の光に照らされ輝く。
王族の証である金の瞳も、色が濃く黄金のようにきらめいている。
キラキラキラキラ
顔に血が集まるのを感じる。
「素敵…」
「アリーシャ?どうした?」
お父様の心配げな顔に、いつもはすぐさまお返事できるのに、今は無理。このドキドキ・ときめき……私は、初めて強い敵や、お父様以外に心ときめくものを見つけてしまった。
目が離せずずっと彼を見ていた。王様に呼ばれ話す姿、映像石を使って第二王子ををやり込める姿、第一王子の傍若無人ぶりを露見し破滅へ追いやる姿、自分や陛下より、会場の参加者を守るように指示する姿
彼の周りにいる、彼を支える人たち……すべてがかっこいいっと心が叫ぶ
伝説の神獣様の庇護下にある姿まで素敵でもう私の心臓は破裂しそうなくらいバクバクしている
そんな私を連れて、お父様はルクレチア殿下の前に出て挨拶をする
「私は現在コルドナ領を収める領主を拝命していますロレンシオ・コルドナでございます。この度ルクレチア・ドゥ・オーラシアン殿下が、王太子殿下就任と聞きお祝いを申し上げたく、御前に罷り越しました。」
「叔父上…」
「ご立派になられた。我が妹ローズも空の上で喜んでいる事でしょう。この度は本当におめでとうございます。 」
「ありがとう……ございます。母上に恥じぬよう、今後も精進して行きます。叔父上は…独立されると聞き及びました。今後、国同士のお付き合いになるのは私としては少し寂しいですが、良き隣人となれるようお付き合いお願いします。」
少し寂しそうに微笑むルクレチア殿下の顔を見て、私は後悔した!あの時は王様と隣領のオヤジを困らせたくて出た言葉。そしてもぎ取ってしまった独立!!
でもでもでも!!!
寂しそうに微笑むその姿は私の浅はかな考えのせいよね!そうよね!あぁぁ!!!
わっ、私の王子様がこんな寂しそうな顔を!!どうしよう!どうしよう!心の中で私は奇声を上げ暴れまわった!そして最善と思う考えを導き出す。そして勢いのままそれを言葉に出し、ルクレチア殿下に発してしまった。
「責任を取ってあなたのお嫁さんに私をしてくださるのなら、独立しないで良くてよ。その代わり私の側に居てくれるって約束してくださるならよ!」
びっくりしたお父様から肩を掴まれ
「アリーシャ!お前何を言っているんだ?」
お父様の困惑は最もだけど、ここで言わないと後悔するし最善だと勢い込んで自分をアピールを続けた。
「ルクレチア殿下、私、強いのです!長年、危険な地を守る一族の娘!そこいらの魔物くらい簡単に叩き伏せて見せますわ!陰謀渦巻く王宮においては、その複雑な人間関係、権力闘争の機微、全てを見抜き、鮮やかに掌握してみせます。なんせ陛下から独立の許可をもぎ取った交渉術がありますもの!それに 今回の一件で私、貴族令嬢として欠陥品とそしりを受ける身!なれば殿下の剣となり盾ともなりうる私を友好的に活用して、殿下の傍に置いてお見守りくださいませ! 」
私は鼻息荒くもうアピールを続けた。最後、自分でになにを言っているのか分からない状態だ。でもその結果、自分の前に片膝をついて私の手をとってくれた。そして優しい黄金色の瞳で見つめながら
「アリーシャ嬢、あなたを傷つけた事件、聞き及んでおります。貴方には本当に申し訳なかった、心より謝罪いたします。」
ルクレチア殿下は一度頭を下げ、再度顔を上げ、整ったお顔の眉を八の字にして私の瞳を見て言ってくれた。
「私の妻になるのであれば、過酷と言われる王妃教育を受けていただかなくてはならない。親元を離れ王宮で暮らすことになるが構わないのかい?」
殿下の言葉を聞いて、さらに顔に血が登って真っ赤になりながら、コクコク頷く。私の隣に立つお父様は、いきなりの殿下の言葉に、私と殿下を交互に見ながらアワアワと困惑している。ルクレチア殿下はクスリと笑い
「アリーシャ嬢、 私はまだまだ頼りない。歳の差もある。こんな私を守るのではなく、側に居て、常にお互いが支え合えるのであれば、私はあなたとの婚約を頷かせていただきたい。」
殿下の言葉に、私は頭の中でリーンゴーンッ~リンゴーン~という教会の鐘が鳴ったように聞こえた。私は全身の血が顔に集まったのではないかと思うほど、顔を真っ赤にし、満面の笑みで
「はい!年上最高ですわ!言いたいことが言える仲良し夫婦は理想です!勉強も頑張ります!よろしくお願いします!」
と大声で返事をした。殿下はその言葉にはにかみ、頬をピンクに染めながらお父様の顔をじっと見やると、額に手を押し当てて困ったお父様が「娘が望むのであれば」と小さくつぶやいた。
お父様の言葉に嬉しくて!嬉しくて!嬉しくて!殿下に勢いよく抱き着いた。殿下はびっくりしていたが優しく抱き留めてくれた。その瞬間、ポワっと小さな光が一つ産まれ、また一つ、もう一つ、気づけば無数の数えられない光に私たちは包まれ、そして花びらがひらりひらりと舞っていく、そんな幻想的な光景にどこからか拍手が上がり、それが伝播したように会場から溢れんばかりの拍手を受け聖女様の見守る中、私たちの婚約は成立した。
のちに、その光景がおとぎ話のように語られるようになるとは知る由もない、殿下に夢中の私である。
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