安全第一異世界生活

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愚王の崩壊

104話 可愛いドレスと王都見学

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「カナメちゃんこんなドレスはどうかしら?」

「カナこんなのも似合うと思うんだよ」

私は、今ある窮地に立たされています。
ストーティオン伯爵家のある部屋が、いつの間にか私の衣装部屋になっており、そこに彩鮮やかなドレスが凄い枚数かけられているのです。お兄ちゃんのお母さんのお下がり?っと思って聞いたらお婆様に全部作ったと言われ絶句した。私成長する子供ですよ?この40枚近くあるドレス何も袖を通さず出発するのは、お世話になったお婆様に申し訳なくて、王都見学に行けるようなものならと言ったが最後、凄い勢いのお婆様とさっちゃんにお勧めドレスをもうプッシュされている。どちらを選んでも角が立つ。ひーんーーーどうしたら良いのぉーーー私が窮地と知ったか、ウハハが二人の前にぴょんぴょん躍り出てくれた

「うははは!!うはーーー!うはーー!」

ぴょーんぴょーん飛んで、そう言うと、ドレスの群れの中にダイブ!そうして一着のドレスをチョイス。

「ウハハ!ウハウハ!!」

え?水色のドレス……選択肢が増えたの?私が困惑していると、トーさんが部屋に入ってきた。

「あー、夫人っも、ササも髪飾り、もしくは帽子が必ず水色になると思ってドレス選んでやって。ウハハはなんにでも形状変化出来るけど、色が変わらないんだよ。」

二人は自分の持っていたドレスを見て、ウハハを見てすごすごとクローゼットに戻っていった。残ったのはウハハの選んだドレス。ウハハはとっても嬉しそうにぴょんぴょん跳ねる。

「選んでくれてありがとうね♡これ着て王都見学行こうか」

そう言ってウハハを抱き上げるとすりすり頬ずりしてくれた。相変わらずポヨポヨで愛らしいwww私たちが和気あいあいしてる中、お婆様とササさんはドレスの中から色合いが合うものを物色している。それみてトーさんも苦笑していた。

なので、今日は薄水色のワンピースドレスに、ウハハ帽子をセットしてお出かけです。トーさんと一緒かと思えば、どうやらまだ後始末つけるらしくて、狼さんとトーさんはお出かけ。今日はお婆様とさっちゃんと一緒に街並み散策とカフェに行く予定
護衛の騎士さんも少し離れたところからついてきてくれているらしい。安心だね。

大きな馬車も離合できる広々としたメイン通りから一本中に入った通りに大きな広場があり、そこにマルシェや店舗が連なっている。
色々な人が行きかうマルシェには人が多いため護衛さんが警護する形で入っていく
朝どれ野菜に、フルーツ、お惣菜、レモネードにフルーツティー美味しそうなものがいっぱい
私がキラキラと商品たちに目を輝かせていると、お婆様が何か食べたい?と聞いてくれたので、彩り豊かなお野菜の総菜を買ってもらった。お野菜の総菜が入った入れ物を大切そうに持つ5歳児なんて珍しいのだろう。周りから暖かい目で見られてしまった。そんな食べ物ブースを抜けて今度は雑貨が並ぶエリアに入ってきた。そこで奇麗な装丁の本を見つけ、手に取っても良いか確認して手に取らせてもらう。あぁ、やっぱりシェリーの店で購入したノートと同じだ。

「イリスさんの装丁のノートですか?」

私の言葉に店に居た女性は目を見開き、驚いた顔をしてまじまじと私を見てきた。

「よく知ってるね。」

「辺境のシェリーの店で一冊購入させて頂きました。愛用のノートなんです」

私はマジックバック型ポーチから愛用のノートを取り出す。ワインレッドに金の縁取りのノート。装丁が丈夫でなおかげで使い込んでもへ垂れない、奇麗な状態のノートを見て女性は笑った。

「いやに使い込んでくれているんだね。大切に扱ってくれているのは嬉しいものだ。ありがとね、お嬢さん」

「もしかしてイリスさんご本人ですか?」

「あぁそうだよ。シェリーは学生時代の友人でね。たまに下ろさせてもらっているんだ」

私はこのノートの造り手に会えたことに感動した。このノートの書きやすさと配色のセンスの良さを本人に等々語って、大笑いされてしまった。そしてお店にあるノート5冊も購入させてもらった。金額は以前と一緒。お高いけど、これしか勝たん!イリスさんがいっぱい買う私に

「そんなにどうするんだい?」

「お世話になってくれた方にプレゼントします。そしてこのノートの良さを布教します!あ!もちろん1冊。藍色の表紙は私が使います」

私の言葉に、イリスさんだけでなく、お婆様もさっちゃんも笑い出した。イリスさんに別れを告げて、雑貨立ち並ぶ通りをニコニコ歩く。ふふふ、買い物楽しい。そこに見たことある形の道具が店先に置いてある。私はそれを硝子戸の向こうからじっと見つめ、お店に入りたいとお婆様たちに伝え店に入った。
お店には見たことも無い道具がひとつづつ展示されるように飾られている。カウンターにはお髭の長いお爺さん。

「いらっしゃいませ」

の言葉と共にゆっくりこちらに来るお爺さんに、

「すみません!あの表から見えるところに置いている道具は何をするものですか?」

私のすぐ知りたいというような態度に、クスリと笑い、

「これは、カメラといい、この瞬間を切り取ったような絵を紙に起こす事が出来る物なんですよ。」

「欲しいです!おいくらでしょうか?」

お爺さんは私の勢いに押されながら、お婆様や、さっちゃんを見てあきらめて

「すみません、あれは息子の形見なので非売品なんです。ただたまにああして飾って通りをカメラに見せているのですよ」

私は高まっていたテンションが急降下するようにしょぼんっとした。ちらっとカメラを見て、

「あれは魔道具ですか?」

「そうですね。確か隣から昔仕入れたものではなかったでしょうか?」

店主のお爺さんの話にお婆様が声を上げた

「あら、隣の国 イルグリット王国。別名魔道具大国ですよね。行けば、この国にない魔道具が手に入るかもしれませんね」

私は胸を躍らせる。カメラ、この瞬間を残せるのなら欲しいなぁ~♡
店主さんは、隣国に行くならこれを目指すと良いですよ。っと一枚のチラシをくれた。そこには1ヵ月後に開催される魔道具の祭典が書いてあった。これは行くしかない!!帰ったらトーさんに言わなくちゃ!!店主さんにお礼を言って、店を後にした。はしゃぐ私をよそに、さっちゃんとお婆様は

「カナちゃんなら作れそうだけど…」

「良いじゃないですか。きっとあの魔道具は彼女のこれからをさす目標になるんでしょうね」

クスクスと後ろで楽しそうにしながら私を見守ってくれているのでした。
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