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イルグリット王国 魔道具編
149話 王族とお茶会
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名前:マルリシオ・ミロ・フリムスト
年齢:8歳
種族:人族
職業:フリムスト王国の第二王子
レベル:2
称号:魔法回路設計者
備考:イルグリット王国、下水道に在った魔法回路の設計者。
「トーさん」
「そうだな」
私達親子は、土下座するマルリシオ君の頭を見ながら、二人でため息をついた。トーさんは鑑定の魔道具を外してウィルたちに鑑定結果を述べる。
「ウィルお前の弟な、ダメだ。今回の事件の根幹に関係している」
ウィルは沈痛な顔をして下を向いたけど、土下座していたマルリシオ君は「え?」っという顔でこちらを向いた。何で当事者のマルリシオ君が不思議そうな顔になっているのかな?
「ひとまず飯が終わったら王城だ!しっかり食べろ」
トーさんは、マルリシオ君の前にしゃがみこんで、頭をワシワシとなでる。
「坊主、兄ちゃんに会えてよかったな」
そのトーさんの言葉に、はっとしたマルリシオ君は真っ赤になって、頷いた。そのやり取りを見ていたウィルが、
「マルリシオ、お前も食べなさい。もちろん手伝いの者はいないから、自分の事は自分でするように。食べたらすぐに移動だ」
「兄上!!我はまだ8歳ですよ!!」
「あの子は、5歳だ。すべての事を自分でこなす。お前は年上だ、手本を見せよ」
ウィルが私の方に指を向けて主張する。おぉっといきなり指を向けないでウィル!とりあえず二人にニッコリ笑う私。5歳児だから難しい事はわかんな~い。
もぐもぐもぐ。
食べている私をマルリシオ君が睨みつけてきた。うわぁ~理不尽な感じがひしひし伝わってくる…まぁ、比べられる原因が黒い私だものね。少なからず不満はあるよね。
【イルグリット王国王城】
広い部屋に通された私達。室内の大きな窓には夕日が沈み闇が広がる…そんな空が映し出されていた。対照的に室内は魔導シャンデリアが美しく光り輝き、室内を昼間の様に明るく照らし出している。
そんな室内の中央に大きな円卓が置かれ、椅子が10脚。これがお茶会と言うものか…テーブルに美しく飾られた花々。それぞれの前に給仕さんが飲み物を出してくれている。私とマルリシオ君の前にはジュースが置かれた。私が困って給仕さんに振り返った時、マルリシオ君が目に入った。彼はジュースに嬉しそうに口をつけていた。子供だな…っと思った瞬間、またしてもマルリシオ君に睨まれた。私の考えてることが分かるのかと、呆れつつ無視をして給仕さんに飲み物を変えてもらった。珈琲か、なければ紅茶を砂糖なしでとお願いすると、給仕さんは表情を変えずに「承りました」と静かに飲み物を変えてくれた。ありがたい。
トーさん、私、シンさんとジェニーおばさんの、イルグリット王国側と言えばイルグリット側の人間と、ウィル、紬木ちゃんと、マルリシオ君のフリムスト王国側の面々が、まとめて王と王妃様と同じテーブルに居りますが…
「あらあらあらあら。ブラック珈琲だなんて、ウフフフフ。冒険者クロトの娘さんは随分背伸びをするのね。可愛いわ~。ルフ様、ルフ様、私も女の子が欲しかったですわ」
「メルちゃん、メルちゃん、息子たちも可愛かったけどねぇ、やっぱり女の子は違うねぇ、花があるねぇ~」
緊張感無く、凄くほのぼのしている…国の存亡が掛かっているはずなのに…大丈夫この国?王様やお妃さまの後ろには青筋を立てた強面の方が…座らないのかな?王様の右横が一席空いているんだけど?そう思っていると、遅れてすまないと黒髪でアメジストの様な紫の瞳を持つ立派な体躯の男性がやってきた。マルリシオ君以外のイルグリット王国とフリムスト王国の全員が席を立ち、礼をする。マルリシオくんも兄のウィルが立礼をしているので慌てて立って礼をする。
「座ってくれ。非公式な場だ。私はこの国の王太子、バルトロメオだ。初めての者も多いだろうが参加させてもらう。さて代表者、今回の詳細を頼めるか」
トーさんが王都のメイン通りの異変、下水道の事、張り巡らされた術式の事、大きな魔石、ゲンムノトバリの事を話し終えると、ウィルの方に目線を向けた。バルトロメオ様は、静かな口調でウィルに聞いた。
「フリムストは一体我が国に何がしたいのだ?フリムストの王太子ウィルフレッド・レミア・フリムスト殿」
ウィルは苦悶の表情で、
「私の力不足で国王を止められず、国全体を危機に貶めている現状、イルグリット王国には大変申し訳なく。我が父、国王はフリムスト王国に長きに亘り住み着いている黒いドラゴンを始め、様々なモンスターをこの国に呼び込み、洗脳して戦力とし、この国を手に入れようとしている。情けない話ではありますが、私はこの話から外されているので、クロトの方が詳しいくらいだ」
トーさんが席を立ち
「今は祭り直前で、この国には色々な国の人間が多く出入りしている。そこを狙っているんだろう。下水道に在った洗脳系の大きな魔石が計画維持に必須だったものだ。その魔石の力を吸収させたスライムを下水道に流し、満遍なく地上に影響が出るように下水道にも術式を刻んでいた。下水道の魔石と術式とスライムで人の流れをおかしくさせ、他国の人間の不信感を煽る。計画遂行者のフリムストの者は極僅かだ。今回の計画で主にこの国に潜入しているのは、イルグリット王国から魔道具技師としてフリムストに派遣された人間で、洗脳済みだ。彼らに騒ぎを起こさせ、祭りの最後の見せ場で使う予定のゲンムノハナと言う魔道具をゲンムノトバリという魔獣寄せの魔道具にすり替え、起動させる。以上がフリムスト国王が計画している事だ。後、なんか黒のドラゴンに化け物をぶつけるとウィルから聞いたが。化け物ってなんだ?この国に居るのか?」
トーさんがウィルに向かって聞いてみる。ウィルは眉を八の字に困った顔をして教えてくれた。
「部下のドルマンが下水道に行った際に、鑑定が通らない闇の人間を見たと。その者に凄い覇気を当てられ、宣戦布告をされたと言っていた。その者を化け物と呼んでいた」
ウィルの話を聞いてトーさんは、クククっと肩を揺らして笑い始めた。
「ごめん、うん、わかった。黒のドラゴンは俺が対処するよ。なんせその話の化け物って俺みたいだから、アハハハ」
トーさんの言葉に皆ぽかんとした。
年齢:8歳
種族:人族
職業:フリムスト王国の第二王子
レベル:2
称号:魔法回路設計者
備考:イルグリット王国、下水道に在った魔法回路の設計者。
「トーさん」
「そうだな」
私達親子は、土下座するマルリシオ君の頭を見ながら、二人でため息をついた。トーさんは鑑定の魔道具を外してウィルたちに鑑定結果を述べる。
「ウィルお前の弟な、ダメだ。今回の事件の根幹に関係している」
ウィルは沈痛な顔をして下を向いたけど、土下座していたマルリシオ君は「え?」っという顔でこちらを向いた。何で当事者のマルリシオ君が不思議そうな顔になっているのかな?
「ひとまず飯が終わったら王城だ!しっかり食べろ」
トーさんは、マルリシオ君の前にしゃがみこんで、頭をワシワシとなでる。
「坊主、兄ちゃんに会えてよかったな」
そのトーさんの言葉に、はっとしたマルリシオ君は真っ赤になって、頷いた。そのやり取りを見ていたウィルが、
「マルリシオ、お前も食べなさい。もちろん手伝いの者はいないから、自分の事は自分でするように。食べたらすぐに移動だ」
「兄上!!我はまだ8歳ですよ!!」
「あの子は、5歳だ。すべての事を自分でこなす。お前は年上だ、手本を見せよ」
ウィルが私の方に指を向けて主張する。おぉっといきなり指を向けないでウィル!とりあえず二人にニッコリ笑う私。5歳児だから難しい事はわかんな~い。
もぐもぐもぐ。
食べている私をマルリシオ君が睨みつけてきた。うわぁ~理不尽な感じがひしひし伝わってくる…まぁ、比べられる原因が黒い私だものね。少なからず不満はあるよね。
【イルグリット王国王城】
広い部屋に通された私達。室内の大きな窓には夕日が沈み闇が広がる…そんな空が映し出されていた。対照的に室内は魔導シャンデリアが美しく光り輝き、室内を昼間の様に明るく照らし出している。
そんな室内の中央に大きな円卓が置かれ、椅子が10脚。これがお茶会と言うものか…テーブルに美しく飾られた花々。それぞれの前に給仕さんが飲み物を出してくれている。私とマルリシオ君の前にはジュースが置かれた。私が困って給仕さんに振り返った時、マルリシオ君が目に入った。彼はジュースに嬉しそうに口をつけていた。子供だな…っと思った瞬間、またしてもマルリシオ君に睨まれた。私の考えてることが分かるのかと、呆れつつ無視をして給仕さんに飲み物を変えてもらった。珈琲か、なければ紅茶を砂糖なしでとお願いすると、給仕さんは表情を変えずに「承りました」と静かに飲み物を変えてくれた。ありがたい。
トーさん、私、シンさんとジェニーおばさんの、イルグリット王国側と言えばイルグリット側の人間と、ウィル、紬木ちゃんと、マルリシオ君のフリムスト王国側の面々が、まとめて王と王妃様と同じテーブルに居りますが…
「あらあらあらあら。ブラック珈琲だなんて、ウフフフフ。冒険者クロトの娘さんは随分背伸びをするのね。可愛いわ~。ルフ様、ルフ様、私も女の子が欲しかったですわ」
「メルちゃん、メルちゃん、息子たちも可愛かったけどねぇ、やっぱり女の子は違うねぇ、花があるねぇ~」
緊張感無く、凄くほのぼのしている…国の存亡が掛かっているはずなのに…大丈夫この国?王様やお妃さまの後ろには青筋を立てた強面の方が…座らないのかな?王様の右横が一席空いているんだけど?そう思っていると、遅れてすまないと黒髪でアメジストの様な紫の瞳を持つ立派な体躯の男性がやってきた。マルリシオ君以外のイルグリット王国とフリムスト王国の全員が席を立ち、礼をする。マルリシオくんも兄のウィルが立礼をしているので慌てて立って礼をする。
「座ってくれ。非公式な場だ。私はこの国の王太子、バルトロメオだ。初めての者も多いだろうが参加させてもらう。さて代表者、今回の詳細を頼めるか」
トーさんが王都のメイン通りの異変、下水道の事、張り巡らされた術式の事、大きな魔石、ゲンムノトバリの事を話し終えると、ウィルの方に目線を向けた。バルトロメオ様は、静かな口調でウィルに聞いた。
「フリムストは一体我が国に何がしたいのだ?フリムストの王太子ウィルフレッド・レミア・フリムスト殿」
ウィルは苦悶の表情で、
「私の力不足で国王を止められず、国全体を危機に貶めている現状、イルグリット王国には大変申し訳なく。我が父、国王はフリムスト王国に長きに亘り住み着いている黒いドラゴンを始め、様々なモンスターをこの国に呼び込み、洗脳して戦力とし、この国を手に入れようとしている。情けない話ではありますが、私はこの話から外されているので、クロトの方が詳しいくらいだ」
トーさんが席を立ち
「今は祭り直前で、この国には色々な国の人間が多く出入りしている。そこを狙っているんだろう。下水道に在った洗脳系の大きな魔石が計画維持に必須だったものだ。その魔石の力を吸収させたスライムを下水道に流し、満遍なく地上に影響が出るように下水道にも術式を刻んでいた。下水道の魔石と術式とスライムで人の流れをおかしくさせ、他国の人間の不信感を煽る。計画遂行者のフリムストの者は極僅かだ。今回の計画で主にこの国に潜入しているのは、イルグリット王国から魔道具技師としてフリムストに派遣された人間で、洗脳済みだ。彼らに騒ぎを起こさせ、祭りの最後の見せ場で使う予定のゲンムノハナと言う魔道具をゲンムノトバリという魔獣寄せの魔道具にすり替え、起動させる。以上がフリムスト国王が計画している事だ。後、なんか黒のドラゴンに化け物をぶつけるとウィルから聞いたが。化け物ってなんだ?この国に居るのか?」
トーさんがウィルに向かって聞いてみる。ウィルは眉を八の字に困った顔をして教えてくれた。
「部下のドルマンが下水道に行った際に、鑑定が通らない闇の人間を見たと。その者に凄い覇気を当てられ、宣戦布告をされたと言っていた。その者を化け物と呼んでいた」
ウィルの話を聞いてトーさんは、クククっと肩を揺らして笑い始めた。
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