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イルグリット王国 魔道具編
158話 動き出す者達・魔道具祭典④
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イルグリット王国、王都・冒険者ギルド本部。
国の中心都市に見合うだけの大きな出入り口の扉横には国から、市民から、各ギルドからの通達所、お知らせなど様々なお知らせを張る掲示板が飾られている。その掲示板は冒険者ギルド以外にも、各ギルド、今特設舞台が設置されている場所などこの王都だけでも18カ所。そしてその掲示板横には必ず大きなスピーカーが設置されている。このスピーカーは有事の際に使用される物で通常祭りなどでは使用しない。そんなスピーカーの設置場所に木目の箱が違和感なく置かれて。まるで昔からそこにあったかのような感覚がする箱を誰も気には留めない。
冒険者ギルドの掲示板のスピーカー下にも置かれているその箱に違和感を持った者がいた。
「なんだこれは?」
冒険者ギルドの掃除夫をしている片足が義足の50歳ほどの男である。
「まったく、こんな所にごみを捨てるなんて、祭りで浮かれた馬鹿が居るのか、まったくやってられん」
そう言いながらその箱をゴミ箱に入れて回収した。
この出来事は、祭り2日目の早朝の出来事である。
***
祭り2日目夕方
王宮ではバタバタと動き回っている者達が居る
「何?17個だと。あと一つはどこにある?」
「当人は置いたはずだと」
「状態異常無効の魔法はその者に使ったか」
「洗脳状態はきちんと解けております」
「どこに行った!!探せ!!探すのだ!!」
***
3日目早朝6時
ぎゃいぎゃい騒ぎながら王都に帰ってきた。トーさんの右肩の上に乗った私が愚痴りながらトーさんの頭に項垂れてしまう。
「帰ってきた!もうほんとにコーちゃん勘弁してよ!!!」
するとトーさんの左肩に乗った人化したコーちゃんがほくほく顔でトーさんの頭に頭をのせ、
「いや旅に出るなら、旅支度は必須じゃろうて。主殿はそう睨む出ない、まあ間におうて良かった。良かった」
「ほらまた!!主じゃなくて、カナって呼んでって言ってるでしょ」
「むむむむむ…」
そんなやり取りに私のバックに変身しているウハハが口を挿む
「コクト、オコラレテ、バッカリ、ウハハハ」
「うるさいぞ!!ウハハ」
「もうみんな俺の頭の周りで騒ぐな…耳が痛い痛い!ほら、皆が対処出来たかきちんと確認しないといけないから王城に行くぞ」
「「「はーい」」」
なんとも我が家族は、賑やかだ。そんな賑やかな私たちの目に、ある光景が目に入った。
朝の冒険者ギルド前、酔っぱらった男を一人で運ぼうとしている片足義足のおじさんを見つけ、コーちゃんが急いでおじさんにかけよる。その後ろを渡しを肩に乗せたままのトーさんが付いていく。
「そこの者どうしたのじゃ?何か困っている様子じゃが?」
おじさんは酔っぱらった男が重すぎてもうあきらめモードになっている。
「おはよう坊主。この酔っ払いが邪魔な所に寝ておるからどかしたくてな。この足だからな、重すぎて運べないんだよ。でかい図体で…まったく困ったもんだ」
「そうか、片足は辛かろう。手伝うぞ。」
見た目3歳の子供がニコニコとおじさんに手伝いを申し出ると、おじさんは困った顔をして、あとから来た私たちと目を合わせた。トーさんを見て、おじさんは納得したように
「ギルドの裏に広場があるからそこに運んでもらえるか?」
コーちゃんにそう伝えた。コーちゃんは嬉しそうに
「任せておけ!」
そう言って酔っ払いの男の背中に手を入れると、風船でも飛ばすかのようにポンと飛ばして浮いた所に身体を入れ余裕があるようにニコニコ運んで行った。
おじさんは大口を開けたままその場に立ち尽くしてしまった。流石ドラゴン力持ちである。凄いね。私たちも付き添いでギルドの裏に入ると、何人か酔っ払いが転がされている何ともいえない光景に軽い笑いが漏れた。
「祭りなんかがあると、よくある光景だ。すまない坊主、ここに転がしてくれ」
「分かった」
おじさんはコーちゃんにお願いしてしっかり端の邪魔にならないところに酔っ払いを運んでもらって助かったとお礼を言っていた。
「お礼をしたいんだが…なんかないかな」
キョロキョロとおじさんが辺りを見回す姿を見ながらコーちゃんが指をさす。
「なあオヤジ、あの木の箱が欲しい。わしの宝物入れに使いたいのじゃ」
それは昨日の早朝に拾った箱。中にいろんな模様があったがよくわからない物だ。オヤジさんはニコニコしながら箱を取ってコーちゃんに渡してくれた。
「こんなもので良いのか?良いぞ。持っていってくれ。昼には舞台上からなんかイベントがあるらしいぞ。しっかり祭りを楽しんでくれな。」
そう言って私達を見送ってくれた。コーちゃんは大事そうに箱を持っているが、いかんせん人化状態時はかなり小さい子供。「闇沼で預かっておく」そう言ってくれたトーさんにコーちゃんはしぶしぶ箱を渡していた。
「宿に着いたら箱の中にお前の宝物入れたら、いいからな」
そう言ってトーさんに頭をよしよしされて、「うむ」っとほっぺをピンク色に染めて返事をしているコーちゃん姿が可愛い。ウハハと一緒に見守ってしまう私です。
国の中心都市に見合うだけの大きな出入り口の扉横には国から、市民から、各ギルドからの通達所、お知らせなど様々なお知らせを張る掲示板が飾られている。その掲示板は冒険者ギルド以外にも、各ギルド、今特設舞台が設置されている場所などこの王都だけでも18カ所。そしてその掲示板横には必ず大きなスピーカーが設置されている。このスピーカーは有事の際に使用される物で通常祭りなどでは使用しない。そんなスピーカーの設置場所に木目の箱が違和感なく置かれて。まるで昔からそこにあったかのような感覚がする箱を誰も気には留めない。
冒険者ギルドの掲示板のスピーカー下にも置かれているその箱に違和感を持った者がいた。
「なんだこれは?」
冒険者ギルドの掃除夫をしている片足が義足の50歳ほどの男である。
「まったく、こんな所にごみを捨てるなんて、祭りで浮かれた馬鹿が居るのか、まったくやってられん」
そう言いながらその箱をゴミ箱に入れて回収した。
この出来事は、祭り2日目の早朝の出来事である。
***
祭り2日目夕方
王宮ではバタバタと動き回っている者達が居る
「何?17個だと。あと一つはどこにある?」
「当人は置いたはずだと」
「状態異常無効の魔法はその者に使ったか」
「洗脳状態はきちんと解けております」
「どこに行った!!探せ!!探すのだ!!」
***
3日目早朝6時
ぎゃいぎゃい騒ぎながら王都に帰ってきた。トーさんの右肩の上に乗った私が愚痴りながらトーさんの頭に項垂れてしまう。
「帰ってきた!もうほんとにコーちゃん勘弁してよ!!!」
するとトーさんの左肩に乗った人化したコーちゃんがほくほく顔でトーさんの頭に頭をのせ、
「いや旅に出るなら、旅支度は必須じゃろうて。主殿はそう睨む出ない、まあ間におうて良かった。良かった」
「ほらまた!!主じゃなくて、カナって呼んでって言ってるでしょ」
「むむむむむ…」
そんなやり取りに私のバックに変身しているウハハが口を挿む
「コクト、オコラレテ、バッカリ、ウハハハ」
「うるさいぞ!!ウハハ」
「もうみんな俺の頭の周りで騒ぐな…耳が痛い痛い!ほら、皆が対処出来たかきちんと確認しないといけないから王城に行くぞ」
「「「はーい」」」
なんとも我が家族は、賑やかだ。そんな賑やかな私たちの目に、ある光景が目に入った。
朝の冒険者ギルド前、酔っぱらった男を一人で運ぼうとしている片足義足のおじさんを見つけ、コーちゃんが急いでおじさんにかけよる。その後ろを渡しを肩に乗せたままのトーさんが付いていく。
「そこの者どうしたのじゃ?何か困っている様子じゃが?」
おじさんは酔っぱらった男が重すぎてもうあきらめモードになっている。
「おはよう坊主。この酔っ払いが邪魔な所に寝ておるからどかしたくてな。この足だからな、重すぎて運べないんだよ。でかい図体で…まったく困ったもんだ」
「そうか、片足は辛かろう。手伝うぞ。」
見た目3歳の子供がニコニコとおじさんに手伝いを申し出ると、おじさんは困った顔をして、あとから来た私たちと目を合わせた。トーさんを見て、おじさんは納得したように
「ギルドの裏に広場があるからそこに運んでもらえるか?」
コーちゃんにそう伝えた。コーちゃんは嬉しそうに
「任せておけ!」
そう言って酔っ払いの男の背中に手を入れると、風船でも飛ばすかのようにポンと飛ばして浮いた所に身体を入れ余裕があるようにニコニコ運んで行った。
おじさんは大口を開けたままその場に立ち尽くしてしまった。流石ドラゴン力持ちである。凄いね。私たちも付き添いでギルドの裏に入ると、何人か酔っ払いが転がされている何ともいえない光景に軽い笑いが漏れた。
「祭りなんかがあると、よくある光景だ。すまない坊主、ここに転がしてくれ」
「分かった」
おじさんはコーちゃんにお願いしてしっかり端の邪魔にならないところに酔っ払いを運んでもらって助かったとお礼を言っていた。
「お礼をしたいんだが…なんかないかな」
キョロキョロとおじさんが辺りを見回す姿を見ながらコーちゃんが指をさす。
「なあオヤジ、あの木の箱が欲しい。わしの宝物入れに使いたいのじゃ」
それは昨日の早朝に拾った箱。中にいろんな模様があったがよくわからない物だ。オヤジさんはニコニコしながら箱を取ってコーちゃんに渡してくれた。
「こんなもので良いのか?良いぞ。持っていってくれ。昼には舞台上からなんかイベントがあるらしいぞ。しっかり祭りを楽しんでくれな。」
そう言って私達を見送ってくれた。コーちゃんは大事そうに箱を持っているが、いかんせん人化状態時はかなり小さい子供。「闇沼で預かっておく」そう言ってくれたトーさんにコーちゃんはしぶしぶ箱を渡していた。
「宿に着いたら箱の中にお前の宝物入れたら、いいからな」
そう言ってトーさんに頭をよしよしされて、「うむ」っとほっぺをピンク色に染めて返事をしているコーちゃん姿が可愛い。ウハハと一緒に見守ってしまう私です。
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