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イルグリット王国 魔道具編
159話 動き出す者達・魔道具祭典⑤
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祭りの屋台が販売を始める前にまだ時間があるので、そのまま王城に。門番さんに、冒険者のクロトだと名乗り、前回と同じように紹介状を見せたら、今回は急いで宰相さんが走ってきてくれた。
「クロト殿!首尾は!!」
「完遂した。報告とお願いがあって来たんだが」
トーさんの言葉に目を一瞬見開きながらも、気を引き締めたように見開いた目元を元に戻して私たちに付いてくるように言ってきた宰相さん。
「まだ王族の皆様、城に居ますので、このままご案内します」
お城の中を5歳児と3歳児が手を繋いでポテポテ歩く光景。可愛いが…遅い。結局すぐに抱っこされてしまった。
「クロト殿…お子様はもうおひとりいらっしゃったのですね。奥様はご一緒に王国に来なかったのですか?」
コーちゃんは黒髪の紫の瞳の美幼児。誤解するのも無理はない。
「いや…妻は居ない」
トーさんの返事に凄い勢いで振り返った宰相さんは、トーさんの肩に手を置いて
「ご苦労なさっているのですね。それなのに今回は危ない任務に就かせてしまい申し訳ありませんでした。子供を片親で育てるのは大変なのは、私も身をもって経験致しましてな」
おぉ、宰相様は父子家庭だったのか…なんか育メンぽいな…異世界でも子育てに積極的な男性は評価高いよねふふふふ
「お互い頑張りましょう」
「…そうだな」
宰相さんに気圧されているトーさんが珍しく、コーちゃんと一緒に笑ってしまった。何気にほのぼのしたこの空気感で、結局この国の脅威はどのくらい減ったのか…そんなことを考えていると、
以前集まった部屋に入ろうとノックをする直前、「まだ爆発物は見つからないか!!」と聞こえてきました。それを聞き、トーさんがノックも無しに扉を開けて中に入ると、バルトロメオ殿下が猫耳銀髪の男性と小さいドワーフ?お爺ちゃんと話していた。部屋に入った私たちを見て、バルトロメオ殿下が、ビックリしていた。そんな殿下にトーさんがすかさず質問する。
「爆発物とは?」
おぉ…一難去ってまた一難…予感か…バルトロメオ殿下は溜息と共に私たちに爆発物があることを話した。
「下水道の件がフリムストに伝わって、『ゲンムノトバリ』起動後、魔物を呼びやすくなるように、祭りの人通りの多い所で爆発させ、血の匂いをさせようとしたようです」
「あぁ、そういう事か。それで爆発物の撤去は?」
「設置場所は18カ所。その計画を教えてくれた者が設置場所の地図を持っていたので17カ所は撤去済み。ただ、残り一つだけがどうしても見つからない」
「残り一つか」
考え始めるトーさんに、バルトロメオ殿下がおずおずと聞いてきた。
「クロト殿、黒のドラゴンには会えましたか?」
その言葉に、ニヤッと笑ったトーさん。
「えぇ、事ドラゴンに関しては解決いたしました。それで、ちょっと問題が出ましてね、王族にご協力をお願いしたく」
「協力?」
「えぇ。協力をお願いしたい」
ニコニコバルトロメオ殿下に迫るトーさん。圧が凄いよ。そんなトーさんから目を話して、室内に居る猫耳銀髪の男性と小さいお爺ちゃんに
「おはようございます。お話し中に割って入ってすみません」
そう言って頭を下げると、二人は表情を少し和らげてくれた。そんな二人を見て、コーちゃんが、
「おぉ!!爺や、その箱!我とお揃いだな。木目が美しく磨かれていてよいぐわいだよな」
銀髪の男性はコーちゃんと目線を合わせる為に屈んで
「この箱を持っているのか坊主?」
「先ほど片足のオヤジからお手伝いのお礼に貰ったのだ!!」
コーちゃんはくるりと身体を反転させてトーさんに、しがみ付いて
「トー!あの箱を出してくれ。お揃いがあったのじゃ!!」
「こら、コー大人しくしないか。箱な、箱。迷惑かけんなよ。」
ニコニコしながら箱を受け取ったコーちゃんはすぐに銀髪のおじさんに箱を見せる。そして抱え込み箱のふたを開けて、
「これ中を見るがいい。奇麗であろう。我はなかなかこういう奇麗なものがすきでな、描いてある模様の意味は分からぬが、この魔石の力が抜けていくのは判る。これはまだ起動していないものだな。うむ、もう少しで起動しそうだ、このような模様を描ける者達は凄いのだ」
目をキラキラさせて言うのである。
銀髪のおじさんも、小さいお爺さんもコーちゃんの言葉を聞いてすごくいい笑顔になった。おぉ…職人風な二人を陥落するとは恐ろしい黒のドラゴン。天然である。
「その箱は!!」
バルトロメオ殿下が大声を上げた。コーちゃんがびっくりしたように振り向くと、
「これは我のじゃ!やらぬぞ」
っと顔を顰め、警戒に入った。その顔を見て宝物の瓶入りダンゴ虫を隠し持ってイヤイヤしていた孫の優くん(当時3歳)を思い出してホッコリしてしまった。そんな三者三葉の空気感で小さいお爺ちゃんがコーちゃんに話しかけた。
「模様を坊主は気に入ってくれたのか、それはとても嬉しいがな、この模様はこのままにしてるとその嬢ちゃんや、お前のトーちゃんに怪我をさせてしまう。違う模様に書き換えるがお前さんが喜ぶものにすると約束する。その箱を一度ワシに貸してはくれんか?」
「爺はこれが書けるのか?」
「この国で一番上手く書けるぞ」
「ではな!仕掛けで星を出してほしい。我は空に浮かぶ星が触りたくって仕方なかったのじゃ。空を飛んでも星までは飛べぬでな。出来るか?」
「お前さんが喜ぶものを作ると約束するぞ」
「ではこの箱は爺に託すぞ」
こうしてとても平和的にフリムスト王国の工作がすべて潰された瞬間であった。
「クロト殿!首尾は!!」
「完遂した。報告とお願いがあって来たんだが」
トーさんの言葉に目を一瞬見開きながらも、気を引き締めたように見開いた目元を元に戻して私たちに付いてくるように言ってきた宰相さん。
「まだ王族の皆様、城に居ますので、このままご案内します」
お城の中を5歳児と3歳児が手を繋いでポテポテ歩く光景。可愛いが…遅い。結局すぐに抱っこされてしまった。
「クロト殿…お子様はもうおひとりいらっしゃったのですね。奥様はご一緒に王国に来なかったのですか?」
コーちゃんは黒髪の紫の瞳の美幼児。誤解するのも無理はない。
「いや…妻は居ない」
トーさんの返事に凄い勢いで振り返った宰相さんは、トーさんの肩に手を置いて
「ご苦労なさっているのですね。それなのに今回は危ない任務に就かせてしまい申し訳ありませんでした。子供を片親で育てるのは大変なのは、私も身をもって経験致しましてな」
おぉ、宰相様は父子家庭だったのか…なんか育メンぽいな…異世界でも子育てに積極的な男性は評価高いよねふふふふ
「お互い頑張りましょう」
「…そうだな」
宰相さんに気圧されているトーさんが珍しく、コーちゃんと一緒に笑ってしまった。何気にほのぼのしたこの空気感で、結局この国の脅威はどのくらい減ったのか…そんなことを考えていると、
以前集まった部屋に入ろうとノックをする直前、「まだ爆発物は見つからないか!!」と聞こえてきました。それを聞き、トーさんがノックも無しに扉を開けて中に入ると、バルトロメオ殿下が猫耳銀髪の男性と小さいドワーフ?お爺ちゃんと話していた。部屋に入った私たちを見て、バルトロメオ殿下が、ビックリしていた。そんな殿下にトーさんがすかさず質問する。
「爆発物とは?」
おぉ…一難去ってまた一難…予感か…バルトロメオ殿下は溜息と共に私たちに爆発物があることを話した。
「下水道の件がフリムストに伝わって、『ゲンムノトバリ』起動後、魔物を呼びやすくなるように、祭りの人通りの多い所で爆発させ、血の匂いをさせようとしたようです」
「あぁ、そういう事か。それで爆発物の撤去は?」
「設置場所は18カ所。その計画を教えてくれた者が設置場所の地図を持っていたので17カ所は撤去済み。ただ、残り一つだけがどうしても見つからない」
「残り一つか」
考え始めるトーさんに、バルトロメオ殿下がおずおずと聞いてきた。
「クロト殿、黒のドラゴンには会えましたか?」
その言葉に、ニヤッと笑ったトーさん。
「えぇ、事ドラゴンに関しては解決いたしました。それで、ちょっと問題が出ましてね、王族にご協力をお願いしたく」
「協力?」
「えぇ。協力をお願いしたい」
ニコニコバルトロメオ殿下に迫るトーさん。圧が凄いよ。そんなトーさんから目を話して、室内に居る猫耳銀髪の男性と小さいお爺ちゃんに
「おはようございます。お話し中に割って入ってすみません」
そう言って頭を下げると、二人は表情を少し和らげてくれた。そんな二人を見て、コーちゃんが、
「おぉ!!爺や、その箱!我とお揃いだな。木目が美しく磨かれていてよいぐわいだよな」
銀髪の男性はコーちゃんと目線を合わせる為に屈んで
「この箱を持っているのか坊主?」
「先ほど片足のオヤジからお手伝いのお礼に貰ったのだ!!」
コーちゃんはくるりと身体を反転させてトーさんに、しがみ付いて
「トー!あの箱を出してくれ。お揃いがあったのじゃ!!」
「こら、コー大人しくしないか。箱な、箱。迷惑かけんなよ。」
ニコニコしながら箱を受け取ったコーちゃんはすぐに銀髪のおじさんに箱を見せる。そして抱え込み箱のふたを開けて、
「これ中を見るがいい。奇麗であろう。我はなかなかこういう奇麗なものがすきでな、描いてある模様の意味は分からぬが、この魔石の力が抜けていくのは判る。これはまだ起動していないものだな。うむ、もう少しで起動しそうだ、このような模様を描ける者達は凄いのだ」
目をキラキラさせて言うのである。
銀髪のおじさんも、小さいお爺さんもコーちゃんの言葉を聞いてすごくいい笑顔になった。おぉ…職人風な二人を陥落するとは恐ろしい黒のドラゴン。天然である。
「その箱は!!」
バルトロメオ殿下が大声を上げた。コーちゃんがびっくりしたように振り向くと、
「これは我のじゃ!やらぬぞ」
っと顔を顰め、警戒に入った。その顔を見て宝物の瓶入りダンゴ虫を隠し持ってイヤイヤしていた孫の優くん(当時3歳)を思い出してホッコリしてしまった。そんな三者三葉の空気感で小さいお爺ちゃんがコーちゃんに話しかけた。
「模様を坊主は気に入ってくれたのか、それはとても嬉しいがな、この模様はこのままにしてるとその嬢ちゃんや、お前のトーちゃんに怪我をさせてしまう。違う模様に書き換えるがお前さんが喜ぶものにすると約束する。その箱を一度ワシに貸してはくれんか?」
「爺はこれが書けるのか?」
「この国で一番上手く書けるぞ」
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