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第355話 つかの間のひと時
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ゴーストタウンの整備も終わり、後は受け入れるだけとなった。ここから先は俺の手を離れて、ディストピアの行政府が頑張ってくれるだろう。
そういえば、行政での働き手が足りないと言われ、知識奴隷と育ちそうな若い奴隷の購入していいか聞かれたな。必要だったら各自の判断で購入していいと言っておいた。もし俺がダメだと思ったら、その時に処遇を決めれば問題ないでしょうという所で話がまとまった。
まぁ、奴隷ならどこかの息がかかってないかを調べるのは簡単だしね、しっかり管理してくれるなら何でもいいや。それより、働き手が足りてないことに少し驚いたな。
俺の手を離れているので、報告だけ上がってくる形になっている。
初日に上がってきた情報は、ゴーストタウンで中心となる商業施設の出店側の候補だった。
一番コントロールしやすいのが俺の管理しているカザマ商会だとの事、お金の面でも物資の面でも楽なんだよね。
次の候補はジャルジャンのフェピーの息のかかった商会が上がっていた。冒険者ギルドのギルドマスターのせいでとばっちりを受けたので、その補填というわけではないが友好関係を結んでいるので、候補になっているようだ。
他にもグレッグで良さそうな商会も候補に入っているとの事だ。もちろんミューズの商会は、何一つ審査を通過できていないようだ。
もちろん、獣人やドワーフ・エルフなどに偏見がなく、バリス教の息のかかっていない所とすると、全く審査を通ることがないのだからしょうがない! 別に聖国側がムカついているからはじいているわけじゃないよ?
それとほぼ同時に、お店を開きたい人たちも呼び込んでいた。自分の店を持てるチャンスといって多くの人が応募してくれたようだ。
もともとの店を子供にあげて、ゴーストタウンで新規に始めたいと言った夫婦も多かった。そこまで魅力的なのかね? 宿屋や食事処は、箱自体は作ってあるので後は自分たち次第といった感じになる予定だ。
次に上がってきた情報は、鍛冶や木工などの工房関係の候補についてだった。
ヴローツマインからのドワーフも何人かこちらに店を出したい(老ドワーフ達の命令で)人がいてそのメンバーと、それ以外の街から来る職人に工房を貸し与えるつもりだ。もちろん審査はしているので落とされる人数はそれなりの数がいたらしい。
驚いたことに職人でバリス聖国側から、審査を通過したものが何名かいたそうだ。
気になった事を聞いてみた。
何で老ドワーフたちがヴローツマインから、新たにドワーフを呼び寄せたのか聞いてみると納得できる内容だった。
『あいつらは単なる餌だ。ドワーフの作る武具が優れているのは揺るがない事実なので、それに引き寄せられるバカをあぶりだすために呼んだ』
との事だった。正当な報酬で買い取ったのであれば文句は無いが、権力や脅し等で手に入れようとするのであれば、奴隷落ちになっていただくようだ。強引な引き抜きも考慮に入れて、戦闘能力の高いメンバーを選んでいるらしい。
と言っても、こんなどうしようもない内容で怪我なんてしてほしくないので、鎧の置物に見せかけた人造ゴーレム。一人につき一体配置している。
攻撃条件は『相手が武器を抜いている時』『ドワーフから命令のあった時』『周りを囲まれた時』の三つだ。柔軟な思考をさせるのが難しく、機械の言う事のきかないプログラムを組んでいるような感じだった。
一週間程は情報が上がってこなくて、次に上がってきたものは住人として移住してきたい人たちの情報だった。グリエルたちもパソコンに慣れた為か、今ではエクセルやワードなどで情報が上がってくる。
ただ上がってきた情報の数に問題があった。初期の段階で三万人を超える人間が移住してくるそうだ。ちなみに応募があった人数は、ニ十万を超えていたらしい。中立都市から近くの王国、帝国、聖国の都市に情報が伝わり、これだけの応募数になったようだ。
一次審査は最寄りの中立都市でやってもらっていたので、その段階で半分は落とされていて、ディストピアの審査で三割ほどにまで減ったようだ。どうやって審査をしたか知らないが、扱いやすそうな密偵はマークしてあり泳がせて情報を探るそうだ。
素朴な疑問で、一週間程で審査出来たのか尋ねたら『そんな事出来るわけないじゃないですか、シュウ様達が整備を始めた段階で告知をして、ニ週間前位から審査が始まって今日やっと終わった所ですよ』と言われた。そりゃそうだよな!
商会、宿や食事処、職人、住人ときたら最後はやっぱり冒険者だよな。ここに関してはあまりに酷い者以外は制限をかけないつもりだが、禁止行為を行ったら住人より重い刑に処す事を同意してもらわないと、街に入れないようにするつもりだ。
樹海に来るわけで、ある程度能力のある冒険者が揃うだろう。悪さをした奴らは、片っ端から戦闘奴隷にしてヴローツマインに送る予定だ。そこまで決まってるのか!
その他諸々とあったが気になったのは、孤児たちが結構な数いた事だろうか。自分たちの街で看れないからここに頼む感じで、送り出されている者が多かったようだ。
俺の支配下にある街では、きちんと孤児院や治療院、学校を作っており孤児にはお金をかけている。一応このお金は俺のポケットマネーから出しているから、街のお金は一切使っていない。カザマ商会が集めたお金の俺の取り分の中から払われているので、ポケットマネーと呼んでもいいのか分からないけどな!
孤児の話を聞いたのが、俺たちの仕事が終わって七日目、住人の審査の時に聞いたのだ。そこから慌てて孤児院の場所と学校の場所を決めて、自分の可能性を探せるように地下訓練室、ダンジョンの中で鍛えると経験値が多くもらえる法則を利用するつもりだ。
勉強もしっかりしてもらい、質の悪い大人たちに食い物にされないようにしてあげないとな!
色々しなければならないことが増えてしまい。俺たちの休息は六日ほどで終わってしまった。
その後にも住人たちの選定は終わったが、来訪者たちはどうするか決まっていなかったので、会議室に集まりいろんな案を出し合ったが、最終的には冒険者と同じような処遇でいいのでは?という事になりその話が終わった。
入る前の誓約書的な文言等はグリエルたち、行政の人間と一緒に考えることになった。確実に貴族関係か金持ち関係でトラブルが出ることはわかりきっているので、逃げ道がないような文言を一生懸命知恵を出し合い文章に起こしていく。
『この街、ゴーストタウンの中では、外の立場は一切関係なく扱うものとする。
ゴーストタウンで禁止行為を行ったものは、この街の法律で裁きを下す。禁止行為は別紙をしっかり読んでおくこと。後で知らなかったなどの言い訳は聞かない。
特に貴族の方や富豪の方は、自分の街のような振る舞いは、禁止行為に触れる内容が多いので絶対にしないように。
気になることがあったらその場で聞くようにお願いします。こちらの指示に従わない場合は物理的排除を行いますので、命を捨てる覚悟をしてください』
小難しく書いてもわからなくなってしまうので、今回はわかりやすい言葉で簡潔にまとめたもので対応することになった。
こういう風に書いても、俺だけは特別だと思い込んでいる人種がトラブルを引き起こすんだろうな。めんどくさいけど、全部駆除してやるからかかってこいや!
そういえば、行政での働き手が足りないと言われ、知識奴隷と育ちそうな若い奴隷の購入していいか聞かれたな。必要だったら各自の判断で購入していいと言っておいた。もし俺がダメだと思ったら、その時に処遇を決めれば問題ないでしょうという所で話がまとまった。
まぁ、奴隷ならどこかの息がかかってないかを調べるのは簡単だしね、しっかり管理してくれるなら何でもいいや。それより、働き手が足りてないことに少し驚いたな。
俺の手を離れているので、報告だけ上がってくる形になっている。
初日に上がってきた情報は、ゴーストタウンで中心となる商業施設の出店側の候補だった。
一番コントロールしやすいのが俺の管理しているカザマ商会だとの事、お金の面でも物資の面でも楽なんだよね。
次の候補はジャルジャンのフェピーの息のかかった商会が上がっていた。冒険者ギルドのギルドマスターのせいでとばっちりを受けたので、その補填というわけではないが友好関係を結んでいるので、候補になっているようだ。
他にもグレッグで良さそうな商会も候補に入っているとの事だ。もちろんミューズの商会は、何一つ審査を通過できていないようだ。
もちろん、獣人やドワーフ・エルフなどに偏見がなく、バリス教の息のかかっていない所とすると、全く審査を通ることがないのだからしょうがない! 別に聖国側がムカついているからはじいているわけじゃないよ?
それとほぼ同時に、お店を開きたい人たちも呼び込んでいた。自分の店を持てるチャンスといって多くの人が応募してくれたようだ。
もともとの店を子供にあげて、ゴーストタウンで新規に始めたいと言った夫婦も多かった。そこまで魅力的なのかね? 宿屋や食事処は、箱自体は作ってあるので後は自分たち次第といった感じになる予定だ。
次に上がってきた情報は、鍛冶や木工などの工房関係の候補についてだった。
ヴローツマインからのドワーフも何人かこちらに店を出したい(老ドワーフ達の命令で)人がいてそのメンバーと、それ以外の街から来る職人に工房を貸し与えるつもりだ。もちろん審査はしているので落とされる人数はそれなりの数がいたらしい。
驚いたことに職人でバリス聖国側から、審査を通過したものが何名かいたそうだ。
気になった事を聞いてみた。
何で老ドワーフたちがヴローツマインから、新たにドワーフを呼び寄せたのか聞いてみると納得できる内容だった。
『あいつらは単なる餌だ。ドワーフの作る武具が優れているのは揺るがない事実なので、それに引き寄せられるバカをあぶりだすために呼んだ』
との事だった。正当な報酬で買い取ったのであれば文句は無いが、権力や脅し等で手に入れようとするのであれば、奴隷落ちになっていただくようだ。強引な引き抜きも考慮に入れて、戦闘能力の高いメンバーを選んでいるらしい。
と言っても、こんなどうしようもない内容で怪我なんてしてほしくないので、鎧の置物に見せかけた人造ゴーレム。一人につき一体配置している。
攻撃条件は『相手が武器を抜いている時』『ドワーフから命令のあった時』『周りを囲まれた時』の三つだ。柔軟な思考をさせるのが難しく、機械の言う事のきかないプログラムを組んでいるような感じだった。
一週間程は情報が上がってこなくて、次に上がってきたものは住人として移住してきたい人たちの情報だった。グリエルたちもパソコンに慣れた為か、今ではエクセルやワードなどで情報が上がってくる。
ただ上がってきた情報の数に問題があった。初期の段階で三万人を超える人間が移住してくるそうだ。ちなみに応募があった人数は、ニ十万を超えていたらしい。中立都市から近くの王国、帝国、聖国の都市に情報が伝わり、これだけの応募数になったようだ。
一次審査は最寄りの中立都市でやってもらっていたので、その段階で半分は落とされていて、ディストピアの審査で三割ほどにまで減ったようだ。どうやって審査をしたか知らないが、扱いやすそうな密偵はマークしてあり泳がせて情報を探るそうだ。
素朴な疑問で、一週間程で審査出来たのか尋ねたら『そんな事出来るわけないじゃないですか、シュウ様達が整備を始めた段階で告知をして、ニ週間前位から審査が始まって今日やっと終わった所ですよ』と言われた。そりゃそうだよな!
商会、宿や食事処、職人、住人ときたら最後はやっぱり冒険者だよな。ここに関してはあまりに酷い者以外は制限をかけないつもりだが、禁止行為を行ったら住人より重い刑に処す事を同意してもらわないと、街に入れないようにするつもりだ。
樹海に来るわけで、ある程度能力のある冒険者が揃うだろう。悪さをした奴らは、片っ端から戦闘奴隷にしてヴローツマインに送る予定だ。そこまで決まってるのか!
その他諸々とあったが気になったのは、孤児たちが結構な数いた事だろうか。自分たちの街で看れないからここに頼む感じで、送り出されている者が多かったようだ。
俺の支配下にある街では、きちんと孤児院や治療院、学校を作っており孤児にはお金をかけている。一応このお金は俺のポケットマネーから出しているから、街のお金は一切使っていない。カザマ商会が集めたお金の俺の取り分の中から払われているので、ポケットマネーと呼んでもいいのか分からないけどな!
孤児の話を聞いたのが、俺たちの仕事が終わって七日目、住人の審査の時に聞いたのだ。そこから慌てて孤児院の場所と学校の場所を決めて、自分の可能性を探せるように地下訓練室、ダンジョンの中で鍛えると経験値が多くもらえる法則を利用するつもりだ。
勉強もしっかりしてもらい、質の悪い大人たちに食い物にされないようにしてあげないとな!
色々しなければならないことが増えてしまい。俺たちの休息は六日ほどで終わってしまった。
その後にも住人たちの選定は終わったが、来訪者たちはどうするか決まっていなかったので、会議室に集まりいろんな案を出し合ったが、最終的には冒険者と同じような処遇でいいのでは?という事になりその話が終わった。
入る前の誓約書的な文言等はグリエルたち、行政の人間と一緒に考えることになった。確実に貴族関係か金持ち関係でトラブルが出ることはわかりきっているので、逃げ道がないような文言を一生懸命知恵を出し合い文章に起こしていく。
『この街、ゴーストタウンの中では、外の立場は一切関係なく扱うものとする。
ゴーストタウンで禁止行為を行ったものは、この街の法律で裁きを下す。禁止行為は別紙をしっかり読んでおくこと。後で知らなかったなどの言い訳は聞かない。
特に貴族の方や富豪の方は、自分の街のような振る舞いは、禁止行為に触れる内容が多いので絶対にしないように。
気になることがあったらその場で聞くようにお願いします。こちらの指示に従わない場合は物理的排除を行いますので、命を捨てる覚悟をしてください』
小難しく書いてもわからなくなってしまうので、今回はわかりやすい言葉で簡潔にまとめたもので対応することになった。
こういう風に書いても、俺だけは特別だと思い込んでいる人種がトラブルを引き起こすんだろうな。めんどくさいけど、全部駆除してやるからかかってこいや!
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