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第1875話 訪問
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えっと……とりあえず、ダンジョンバトルが終わり、報酬が支払われた。今回はこっちにDPの補充は無いが、敵のダンマスが大量に魔物を召喚して送り込んでくれたおかげで、その討伐でDPをがっぽり稼いでいる。
正直なところ、今回のダンジョンバトルで使用したDPより、バトル中に稼いだDPの方がはるかに多い。厳密には使ったDPを覚えていないのでどのくらいとは言えないが、少なくとも10倍近く稼いでいると思う。
減るよりは増えた方が良いけど、ただでさえ余っているのに……どうすんべ?
敵のダンジョンマスターは、召喚の消費が100分の1であったが、俺が倒して得られるDPは通常と変わらなかったので、こういう結果になったということだ。もし獲得できるDPがゼロだったら、大幅な赤字だったね。だからといって、何の問題も無いのだけどね。
っと、アイギスの盾を召喚できるようになり、収納のアイテムの中まで詳細を調べられるようになったので、スプリガンの皆さんへの負担が多少減っている。元々、大した手間ではなかったので、ケロッとしているけどね。
なんていうか新しい監視室を作っているが、クリエイトゴーレムで作成したゴーレムニューロンが、そこそこ活躍しているので負担が元々大きくなかったのだ。
新しい監視室を作ったときには忘れていたけど、さっきスプリガンに報告しに行った時に、ゴーレムニューロンの話をして思い出したのだ。綾乃も一緒にいて、忘れてたの? みたいな顔をされたけど、覚えてるわけないだろ!
綾乃が覚えていた理由は、時々スプリガンにお願いされてメンテナンスしてたからだ。それで忘れてたら、さすがにお前の方がやばいからな!
「ゴーレムニューロンって長いな……なんかいい略称ないか?」
「私は勝手に、ゴロンとか、ゴー脳とか呼んでるわね。人間の頭だけがそこにある状態で、名前を付けるのもなんかね……だから、ただ短くして呼んでただけね」
「ん~、知性は獲得できてないのか?」
「知性自体は、作った当初からあるじゃない。物事を知って、判断したりしてるんだからさ。まぁ、言いたいこと話分かるわよ。ゴロンに関しては、ある事象を知って考え判断はできるけど、それだけよ。自分で勝手に判断して、反乱を起こすようなことは無いわよ。正確には、起こす気が無いと言うべきかしらね」
「起こすことがないと、起こす気がないって大分意味が違うけど、何で言い直した?」
「クリエイトゴーレムって、情報も引き出すことできるでしょ? 実際にやると頭が痛くなるほどの情報が、一気に流れてくるからやらないけどさ。でも、ゴロンの脳に検索機能みたいなのを、後付けしたのね。どう考えているか知りたいからさ、インターネットの検索エンジンみたいなのを、外部機能としてね。
そしたら面白いことが分かったのよ。人工知能による反乱の可能性はあり得るんだけど、ゴロンには監視をさせているでしょ。そこであんたたちが訓練をしている姿を見て、反乱は止めようって思ったみたいね。一度は考えたみたいよ。倒せる相手じゃないって判断して、諦めてたけどね」
「あ~そう言うことか。もしゴロンとやらが、外部端末を手に入れたとしても、人造ゴーレムあたりが限界だもんな。どう考えても、俺たちには勝てんわな。まぁ1000体とかいたら負けるかもしれないんじゃないか?」
「それは無理でしょ。そもそも、あれが設置されているマイワールドには、生身で入ることは出来ないわよ。ゲート潰して、専用のドッペルを配置したの忘れたの?」
言われてみて、追加で思い出した。
「だから、万が一にも反乱はありえないわ。もし何かあれば、ボタン1つで終わりだからね」
スプリガンの皆さんにお願いされて、自爆スイッチのようなものを作ったらしい。もちろん、クリエイトゴーレムで作っているので、スキルの無いゴロンには干渉できない代物になっている。解析くらいはできるかもしれないけど、無効化はスキル無しには不可能だ。
それなら安心だな。
「それよりも、早く行くわよ。あんたの娘さんたちも待っているみたいだから、早く来てって連絡が入ったわ」
何かと仲のいい、俺の妻と綾乃は連絡を取り合っているみたいだ。そこらへんはどうでもいいけど、俺に連絡しないで綾乃に連絡したのはなぜや?
着いて分かった。妻と連絡しているかと思ったら、今回は娘たちから早く俺を連れてきてとお願いされていたらしい。確かに、妻から連絡が来たなんて一言もいってねえな。上の子たちとはゲーム仲間で、ゲームが上手なお姉さんで通ってるからな。
「「「ガロウたちの所にいくよ!」」」
ミーシャたちが声を揃えたが、俺のお迎えの言葉ではなく、催促する言葉だった……お父さんはしょんぼりだよ。
それもそのはずなんだけどね。ガロウは昔こそギンたちに鍛えてもらっていたが、今はフェンリルを従える長みたいになっているから、専用のマイワールドを与えているんだよね。もちろん行き来は自由だけど、なかなか出てこないので、娘たちも会う機会が少ないのだ。
今はLv800を超えている子フェンリルたちだが、生まれたころは小さくてよく遊びに来てたんだけどね。大きくなってからはあまり来なくなって、ミーシャたちが寂しがっていたのだ。そこで、今回のご褒美じゃないけど、会いに行くことを伝えたら、ビックリするくらいの駄々をこねたので連れていくことになった形だ。
連れていくのが嫌なわけではないし、ガロウたちも連れていけば喜ぶからな。
「とうちゃーく!」
「「「っく!」」」
綾乃と同じポーズをとった娘たちを見て、微笑ましくなる。娘たちのが両手をあげてポーズをとっている姿は可愛いけど、綾乃の歳でそれは……すいません、なんでもありません。
到着するとそこには、フェンリル親子が待っていた。ガロウとオウカは寄り添って伏せているが、子フェンリルたちは子犬のようにじゃれ合っている。クロたちくらいのサイズで……大きいので迫力がね。
子フェンリルたちが俺たちに気付き近寄ってきて、娘たちの取り合いを始めた。誰にブラッシングしてもらうか、そんな感じの取り合いだけどね。
俺はガロウとオウカの間に挟まって、子どもたちの交流を眺めていた。ウルも一緒にわちゃわちゃしてるな。
おや? 気付かなかったがミヤも一緒に来ていて、俺の膝の中に入って丸まった。神を殺すと言われているオオカミの間で寝るって……肝っ玉がデカいな!
正直なところ、今回のダンジョンバトルで使用したDPより、バトル中に稼いだDPの方がはるかに多い。厳密には使ったDPを覚えていないのでどのくらいとは言えないが、少なくとも10倍近く稼いでいると思う。
減るよりは増えた方が良いけど、ただでさえ余っているのに……どうすんべ?
敵のダンジョンマスターは、召喚の消費が100分の1であったが、俺が倒して得られるDPは通常と変わらなかったので、こういう結果になったということだ。もし獲得できるDPがゼロだったら、大幅な赤字だったね。だからといって、何の問題も無いのだけどね。
っと、アイギスの盾を召喚できるようになり、収納のアイテムの中まで詳細を調べられるようになったので、スプリガンの皆さんへの負担が多少減っている。元々、大した手間ではなかったので、ケロッとしているけどね。
なんていうか新しい監視室を作っているが、クリエイトゴーレムで作成したゴーレムニューロンが、そこそこ活躍しているので負担が元々大きくなかったのだ。
新しい監視室を作ったときには忘れていたけど、さっきスプリガンに報告しに行った時に、ゴーレムニューロンの話をして思い出したのだ。綾乃も一緒にいて、忘れてたの? みたいな顔をされたけど、覚えてるわけないだろ!
綾乃が覚えていた理由は、時々スプリガンにお願いされてメンテナンスしてたからだ。それで忘れてたら、さすがにお前の方がやばいからな!
「ゴーレムニューロンって長いな……なんかいい略称ないか?」
「私は勝手に、ゴロンとか、ゴー脳とか呼んでるわね。人間の頭だけがそこにある状態で、名前を付けるのもなんかね……だから、ただ短くして呼んでただけね」
「ん~、知性は獲得できてないのか?」
「知性自体は、作った当初からあるじゃない。物事を知って、判断したりしてるんだからさ。まぁ、言いたいこと話分かるわよ。ゴロンに関しては、ある事象を知って考え判断はできるけど、それだけよ。自分で勝手に判断して、反乱を起こすようなことは無いわよ。正確には、起こす気が無いと言うべきかしらね」
「起こすことがないと、起こす気がないって大分意味が違うけど、何で言い直した?」
「クリエイトゴーレムって、情報も引き出すことできるでしょ? 実際にやると頭が痛くなるほどの情報が、一気に流れてくるからやらないけどさ。でも、ゴロンの脳に検索機能みたいなのを、後付けしたのね。どう考えているか知りたいからさ、インターネットの検索エンジンみたいなのを、外部機能としてね。
そしたら面白いことが分かったのよ。人工知能による反乱の可能性はあり得るんだけど、ゴロンには監視をさせているでしょ。そこであんたたちが訓練をしている姿を見て、反乱は止めようって思ったみたいね。一度は考えたみたいよ。倒せる相手じゃないって判断して、諦めてたけどね」
「あ~そう言うことか。もしゴロンとやらが、外部端末を手に入れたとしても、人造ゴーレムあたりが限界だもんな。どう考えても、俺たちには勝てんわな。まぁ1000体とかいたら負けるかもしれないんじゃないか?」
「それは無理でしょ。そもそも、あれが設置されているマイワールドには、生身で入ることは出来ないわよ。ゲート潰して、専用のドッペルを配置したの忘れたの?」
言われてみて、追加で思い出した。
「だから、万が一にも反乱はありえないわ。もし何かあれば、ボタン1つで終わりだからね」
スプリガンの皆さんにお願いされて、自爆スイッチのようなものを作ったらしい。もちろん、クリエイトゴーレムで作っているので、スキルの無いゴロンには干渉できない代物になっている。解析くらいはできるかもしれないけど、無効化はスキル無しには不可能だ。
それなら安心だな。
「それよりも、早く行くわよ。あんたの娘さんたちも待っているみたいだから、早く来てって連絡が入ったわ」
何かと仲のいい、俺の妻と綾乃は連絡を取り合っているみたいだ。そこらへんはどうでもいいけど、俺に連絡しないで綾乃に連絡したのはなぜや?
着いて分かった。妻と連絡しているかと思ったら、今回は娘たちから早く俺を連れてきてとお願いされていたらしい。確かに、妻から連絡が来たなんて一言もいってねえな。上の子たちとはゲーム仲間で、ゲームが上手なお姉さんで通ってるからな。
「「「ガロウたちの所にいくよ!」」」
ミーシャたちが声を揃えたが、俺のお迎えの言葉ではなく、催促する言葉だった……お父さんはしょんぼりだよ。
それもそのはずなんだけどね。ガロウは昔こそギンたちに鍛えてもらっていたが、今はフェンリルを従える長みたいになっているから、専用のマイワールドを与えているんだよね。もちろん行き来は自由だけど、なかなか出てこないので、娘たちも会う機会が少ないのだ。
今はLv800を超えている子フェンリルたちだが、生まれたころは小さくてよく遊びに来てたんだけどね。大きくなってからはあまり来なくなって、ミーシャたちが寂しがっていたのだ。そこで、今回のご褒美じゃないけど、会いに行くことを伝えたら、ビックリするくらいの駄々をこねたので連れていくことになった形だ。
連れていくのが嫌なわけではないし、ガロウたちも連れていけば喜ぶからな。
「とうちゃーく!」
「「「っく!」」」
綾乃と同じポーズをとった娘たちを見て、微笑ましくなる。娘たちのが両手をあげてポーズをとっている姿は可愛いけど、綾乃の歳でそれは……すいません、なんでもありません。
到着するとそこには、フェンリル親子が待っていた。ガロウとオウカは寄り添って伏せているが、子フェンリルたちは子犬のようにじゃれ合っている。クロたちくらいのサイズで……大きいので迫力がね。
子フェンリルたちが俺たちに気付き近寄ってきて、娘たちの取り合いを始めた。誰にブラッシングしてもらうか、そんな感じの取り合いだけどね。
俺はガロウとオウカの間に挟まって、子どもたちの交流を眺めていた。ウルも一緒にわちゃわちゃしてるな。
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