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第2447話 予想以上に厄介?
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敵の頭上から悪魔の液体を降り注ぐ。
今回は前回の様に甘くない! 阿鼻叫喚にはなったが摂取量が少なく、あれでもかなり穏便な方だった。だけど今回はそんなに甘くない! 大切な事なので2度言いました。
約5000人に対して、10000本のクダスンデス改を用意した。
これだけの数はさすがに作ることは出来ないが、裏技を使って複製してこの数を準備している。
ダンマスのスキルって本当に便利だよね。痒い所に手が届くというかね。
ダンマスのスキルで還元を覚えたあたりで、一緒に覚えた複製というスキルを今回初めて使った。使用DPが異様に高いので、使うことは無いから永遠に封印するだろうと思っていたスキルだ。
還元は、召喚するにあたって必要なDPの半分になるが、複製は召喚するにあたって必要なDP10倍なのだ。複製なんて何に使うのか? と思っていた。
DPの有り余る俺なら、召喚できないものでも大量に複製することが可能だったのだ。それが今回のクダスンデス改だ。あれは魔法薬ではあるが、召喚できない部類の物であり、本来なら大量に準備できなかった。
まぁ、10000本用意したところで、俺の懐は痛まないし、足りないのなら総アダマンタイト製の武器を1~2本作れば損した分を補填して余りあるDPになる。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
初めて使った時も前回も霧状にして吸わせているため、そこまで酷い事にはなっていない。比較は、原液を全部摂取した時と比べた物だが……
クダスンデスを初めて使った時には気付かなかったが、全部飲んだ際の症状は、コレラに近いものがあった。ただ違うのは、体の水分を死ぬまで出し続けてしまうらしい。コレラは対処しようがあるが、クダスンデス改は瓶の7割ほどを摂取すれば確実に死ぬそうだ。
この辺りは、拷問好きだった貴族の死刑囚を使って実験した結果だ。
もし間違って飲んでしまった場合は、一度仮死状態にして、効果時間が切れるまで時間の止まる収納系にしまっておけば何とかなるらしい。
クダスンデス改は、厳重に保管されていて、上限は5本までと決めて金庫の中に入れてあるので、まず間違って使われることは無い様にしている。
あれの本当に厄介な所は、毒ではないので治療方法がないってところなんだよな。マジで危険薬物だぜ。
その悪魔の液体を最低ラインは5割として、敵共に摂取させるつもりだ。ここまで摂取したら、おそらく動くことは出来なくなり、適切な水分を摂取することができなければ、まず死ぬだろう……というレベルで体に取り込ませる。
俺的には、こいつらが死んでもなんとも思わない。進行方向からして俺の街へ向かってきているので、手加減する理由もない。おそらく寝返った冒険者から、ある程度こちらの情報が洩れているとみて間違いない。
あいつらが得た情報を使ったところで、俺の街が攻略できるとは思わないが、そもそも攻めようとされている事実が不愉快だ。理由は分からんが、一方的に仕掛けてくるということは、滅ぼされても反論できないということだ。
200メートル近くは離れていると思うが、集団で声をあげるとここまで響いてくるもんなのかね? 怨嗟の声がここまで届いてきている。誰に向けて恨み嘆いているかは知らんが、ここまで届くとなると相当きついんだろうな。
今で大体4割ほどが摂取されたようだ。
操っている液体の量まで把握できるリバイアサンって、本当に規格外だ。残りの量が2割くらいになるまで摂取させるようにお願いする。
10分かからずして、第2陣の敵部隊が沈黙する……怨嗟の声を出しているから、物理的には沈黙はしていないが、戦術的には沈黙したと言っても問題ないだろう。
「よし、シリウス君。その危ない液体は……押し流しましょうかね。奴らを水流でダンジョンの中に押し込んでくれ」
あたり一帯が水に包まれ、プールの排水溝に水が吸い込まれるかの如く、ダンジョンの入り口に水が流れ込んでいく。
「今頃、敵のダンジョンマスターは驚いているだろうな。魔法で操られている水って、ダンジョンに吸収させることができないんだよな。ダゴンを持ってた奴か、自分で実験してもいない限りは、知りえない情報だよな。あっ、冒険者たちだけ別にできるか?」
一度ダンジョンの中に流されたはずの寝返った冒険者たちが、ダンジョンの入り口から吐き出された。
今現在も漏らし続けている冒険者たちに近付きたくはないな。こういう時にスライムを連れてくればよかったと思うわ……ってことで、ゲート召喚!
そこから100匹程わらわらと、スライムが現れた。
ニコの指示に従って、この周辺をきれいにしてくれるようだ。3匹の黒いスライムたちが残った。お前らは、あの冒険者たちを捕らえて、首だけを外に出すような感じでお願い。
ちなみに、スライムにも趣味嗜好があり、好きな食べ物などが個々によって違う。だけど、スライムたちの中で唯一黒色だけは、好みもなく何でも吸収していく。他のスライムたちも命令すれば吸収するけど、不満を体現して高速でブルブルしたりしてくる。
その黒色は、悪食とも言われており、腐敗したものから汚物まで何でも綺麗に平らげてくれる。ブラウニーたちが一番かわいがっている色だな。
この色をあまり見かけないのは、ブラウニーたちに付き従っているから、何かしらの仕事を与えられているんだよね。そんなスライムたちがここに来てくれたのには感謝だな。
冒険者に色々質問してみたが、返答の要領が不明で話が噛み合わない……
「バザールと綾乃も見てるよな? これどう思う?」
『一番近いのは、魅了されている状態でござるかね?』
人造ゴーレムの目を通して、現場を見ているバザールは、思ったことを口にした。
「やっぱりそう見えるか……でもさ、こいつらレベルの冒険者を魅了できる相手が敵にいるとなると、かなり面倒なことになるか?」
『そんな事か可能な相手がいるでござるかね……』
面倒なことになったな……一先ず、冒険者3人は仮死状態にしてから、収納の腕輪にしまっておいた。
仮死状態は死んでいるのと同じ状態なので、収納の腕輪にしまえるんだよね。時間の経過がない収納のアイテムであれば、疑似冷凍睡眠的なことができる。安全性で言えば、こちらの方が何倍も安全だろう。
今回は前回の様に甘くない! 阿鼻叫喚にはなったが摂取量が少なく、あれでもかなり穏便な方だった。だけど今回はそんなに甘くない! 大切な事なので2度言いました。
約5000人に対して、10000本のクダスンデス改を用意した。
これだけの数はさすがに作ることは出来ないが、裏技を使って複製してこの数を準備している。
ダンマスのスキルって本当に便利だよね。痒い所に手が届くというかね。
ダンマスのスキルで還元を覚えたあたりで、一緒に覚えた複製というスキルを今回初めて使った。使用DPが異様に高いので、使うことは無いから永遠に封印するだろうと思っていたスキルだ。
還元は、召喚するにあたって必要なDPの半分になるが、複製は召喚するにあたって必要なDP10倍なのだ。複製なんて何に使うのか? と思っていた。
DPの有り余る俺なら、召喚できないものでも大量に複製することが可能だったのだ。それが今回のクダスンデス改だ。あれは魔法薬ではあるが、召喚できない部類の物であり、本来なら大量に準備できなかった。
まぁ、10000本用意したところで、俺の懐は痛まないし、足りないのなら総アダマンタイト製の武器を1~2本作れば損した分を補填して余りあるDPになる。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
初めて使った時も前回も霧状にして吸わせているため、そこまで酷い事にはなっていない。比較は、原液を全部摂取した時と比べた物だが……
クダスンデスを初めて使った時には気付かなかったが、全部飲んだ際の症状は、コレラに近いものがあった。ただ違うのは、体の水分を死ぬまで出し続けてしまうらしい。コレラは対処しようがあるが、クダスンデス改は瓶の7割ほどを摂取すれば確実に死ぬそうだ。
この辺りは、拷問好きだった貴族の死刑囚を使って実験した結果だ。
もし間違って飲んでしまった場合は、一度仮死状態にして、効果時間が切れるまで時間の止まる収納系にしまっておけば何とかなるらしい。
クダスンデス改は、厳重に保管されていて、上限は5本までと決めて金庫の中に入れてあるので、まず間違って使われることは無い様にしている。
あれの本当に厄介な所は、毒ではないので治療方法がないってところなんだよな。マジで危険薬物だぜ。
その悪魔の液体を最低ラインは5割として、敵共に摂取させるつもりだ。ここまで摂取したら、おそらく動くことは出来なくなり、適切な水分を摂取することができなければ、まず死ぬだろう……というレベルで体に取り込ませる。
俺的には、こいつらが死んでもなんとも思わない。進行方向からして俺の街へ向かってきているので、手加減する理由もない。おそらく寝返った冒険者から、ある程度こちらの情報が洩れているとみて間違いない。
あいつらが得た情報を使ったところで、俺の街が攻略できるとは思わないが、そもそも攻めようとされている事実が不愉快だ。理由は分からんが、一方的に仕掛けてくるということは、滅ぼされても反論できないということだ。
200メートル近くは離れていると思うが、集団で声をあげるとここまで響いてくるもんなのかね? 怨嗟の声がここまで届いてきている。誰に向けて恨み嘆いているかは知らんが、ここまで届くとなると相当きついんだろうな。
今で大体4割ほどが摂取されたようだ。
操っている液体の量まで把握できるリバイアサンって、本当に規格外だ。残りの量が2割くらいになるまで摂取させるようにお願いする。
10分かからずして、第2陣の敵部隊が沈黙する……怨嗟の声を出しているから、物理的には沈黙はしていないが、戦術的には沈黙したと言っても問題ないだろう。
「よし、シリウス君。その危ない液体は……押し流しましょうかね。奴らを水流でダンジョンの中に押し込んでくれ」
あたり一帯が水に包まれ、プールの排水溝に水が吸い込まれるかの如く、ダンジョンの入り口に水が流れ込んでいく。
「今頃、敵のダンジョンマスターは驚いているだろうな。魔法で操られている水って、ダンジョンに吸収させることができないんだよな。ダゴンを持ってた奴か、自分で実験してもいない限りは、知りえない情報だよな。あっ、冒険者たちだけ別にできるか?」
一度ダンジョンの中に流されたはずの寝返った冒険者たちが、ダンジョンの入り口から吐き出された。
今現在も漏らし続けている冒険者たちに近付きたくはないな。こういう時にスライムを連れてくればよかったと思うわ……ってことで、ゲート召喚!
そこから100匹程わらわらと、スライムが現れた。
ニコの指示に従って、この周辺をきれいにしてくれるようだ。3匹の黒いスライムたちが残った。お前らは、あの冒険者たちを捕らえて、首だけを外に出すような感じでお願い。
ちなみに、スライムにも趣味嗜好があり、好きな食べ物などが個々によって違う。だけど、スライムたちの中で唯一黒色だけは、好みもなく何でも吸収していく。他のスライムたちも命令すれば吸収するけど、不満を体現して高速でブルブルしたりしてくる。
その黒色は、悪食とも言われており、腐敗したものから汚物まで何でも綺麗に平らげてくれる。ブラウニーたちが一番かわいがっている色だな。
この色をあまり見かけないのは、ブラウニーたちに付き従っているから、何かしらの仕事を与えられているんだよね。そんなスライムたちがここに来てくれたのには感謝だな。
冒険者に色々質問してみたが、返答の要領が不明で話が噛み合わない……
「バザールと綾乃も見てるよな? これどう思う?」
『一番近いのは、魅了されている状態でござるかね?』
人造ゴーレムの目を通して、現場を見ているバザールは、思ったことを口にした。
「やっぱりそう見えるか……でもさ、こいつらレベルの冒険者を魅了できる相手が敵にいるとなると、かなり面倒なことになるか?」
『そんな事か可能な相手がいるでござるかね……』
面倒なことになったな……一先ず、冒険者3人は仮死状態にしてから、収納の腕輪にしまっておいた。
仮死状態は死んでいるのと同じ状態なので、収納の腕輪にしまえるんだよね。時間の経過がない収納のアイテムであれば、疑似冷凍睡眠的なことができる。安全性で言えば、こちらの方が何倍も安全だろう。
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