2,497 / 2,518
第2497話 クソにもほどがある
しおりを挟む
吹き飛ばされたとはいえ、転んだりしたわけではない。ダンジョンの床を削りながら、5メートル移動させられたよいう感じだ。もちろん、物理的にダンジョンの床を削ったわけではない、比喩である。
フォートレスを解除しないまま、前を見る。解除しないのは、動きの速いマナガルムの攻撃を、防御の薄い場所で受けたくないからだ。
前を見た俺は、唖然とする。
俺に衝突してきたマナガルムが……首の骨を折りながらも立ち上がり、こちらを見ていたからだ。
首が変な方向に曲がっているので、真正面を向いているわけではなく、位置を調整してこちらを見ている。首の骨が折れても動けるのは凄いけど、さすがにそれだと俺に勝ち目はないぞ。立っているのもやっとに見えるしな。
とはいえ、死んだふりのような可能性もある。俺が油断したところを狙って、高速移動で首を食らいつかれれば俺でも死ぬ可能性が高い。
速度はあげても勝負にならないことは、先程の突進で分かったので、反射神経の勝負と行きますかね……
意識を加速させるために、雷付与を行い認識できる時間を引き延ばしてマナガルムへ近付く。
意識が加速しているので実際には早く動いていても、認識ではかなりゆっくり動いている。
マナガルムの動きをしっかりと観察しながら距離を詰めている。手を伸ばせばすぐの距離まで近付いたのに、動く気配がない……後出しで俺の事を殺せると思っているのだろう。
武器で攻撃してしまうと隙ができる可能性があるので、そのまま全体重を乗せたシールドチャージを行い、躱して俺に反撃をしてきたところを狙って……
あれ? 盾に重さを感じ衝撃が体に走る……
マナガルムは吹っ飛ばされて、ダンジョンの壁に叩きつけられた後、消えた。
「死にかけていたふりではなく、本当に死にかけていたのか……それにしても、ドロップ品は出ないのか? 生活に必要な物は、全部DPで稼げってことか?」
ダンジョンマスターの能力を確認すると、NEWと書かれた項目がいくつかあり、その1つがDP獲得量1位だった。他にも補足ルールが追加され、1~5位まではマップにいる場所が表示されますので、DPが欲しい人はガンガン狙いましょう……だとさ。
マナガルム自体が俺へのトラップで、倒せたとしても2つ目のトラップで居場所がバレ、常に狙われる可能性があると……マジでダリいな! 強いやつに有利にならないようにするために仕組んだと、言い訳ができるようなやり方しやがって!
それでもDPを稼げたことには変わらんか。いったん戻って、生活環境を整えよう。
っとその前に、忘れていたことを思い出したので、収納の腕輪からあるものを取り出す。
全身アダマンタイトで作った、ダンジョンでしか動かせない欠陥品の、人造ゴーレムだ。何処かに置いておくにも重すぎるので、ずっと腕輪に入れっぱなしにしておいたものだ。
こいつは魔物じゃないから問題ないみたいだな。こいつが動けるなら、タンクとして使い倒してやろう。
人造ゴーレムはこの場に置いておいて、通ろうとしたモノがいたら倒すように命令を出しておく。
コアルームと呼んでいいのか分からんが、そう仮称しよう。
コアルームに戻ると、従魔たちがピクリと反応して俺もビビったが、俺だと分かると警戒を解いてくれた。
ブラウニーたちを呼んで、どういった部屋割りがいいか確認し、その通りに設備を整えていく。さすがSランクの魔物、貰えたDPが10万を超えており、必要な部屋や設備は整えることができた。後は、DPを溜めるだけだ。
可能ならメグちゃんを呼びたいけど、必要DPが12桁もあるので実質召喚は出来ないだろう。それならダゴンでもよかったのだが、こいつらでも10桁はDPが必要になるので、現実的ではなかった。
というかさ、俺の呼び出せる従魔たちって、軒並み8桁以上必要なんだが……俺に従魔を呼ばせる気がねえな神共は……生身で戦えってことか?
従魔たちは呼び出せないけど、人造ゴーレムが使えるのだけは感謝だな。
「おい、神共! 人造ゴーレム返しやがれ!」
俺が人造ゴーレムを置いてあった場所に戻ると、人造ゴーレムの姿はなかった。倒されたのならまだわかるが、破片も倒した相手もここにはいない。ならば、神共が回収した以外に考えられない。
キレていると、メールの着信音のようなものが頭に響く。
『君の人造ゴーレムは、ルール違反だから没収させてもらったよ。君は強過ぎるからいくつかの制限をかけさせてもらっている。それでも君が有利なことには変わりがないから、生身で戦うくらいがちょうどいい班で何だよ。そろそろ1度は痛い目を見てもらわないとね』
痛い目なら1度や2度は見ている。いや、そこじゃないな。何でここまで俺がひりな状況を良しとしているのかが分からん。創造神が関わっているなら、ここまで露骨な不公平は許可しないはずだ……
強ければ強いほど、ペナルティを重くして、可能な限りフラットの状態でバトルを行うとか企画書に書いて、ペナルティは後出しで、俺に不利になる様に仕掛けられたみたいな感じだったりしねえよな?
おい、禿爺見てるんだろ、反応しろや。
『相変わらず礼儀がなっておらんし、言葉遣いが荒い奴よのう』
やっぱり見てたか。この状況は、あんたが許可したものか? ここまであからさまに俺が不利になっているのだが、これもあんたの想定の範囲内か?
『1つ目も2つ目も、イエスでありノーじゃな』
謎かけみたいな答えはいらん。何がイエスで何がノーなのかを説明しろ。
『せっかちな奴じゃ。1つ目に関しては、このゲームの許可は出したという部分ではイエスじゃが、この状況はわしの望んだものでは無いという意味でノーじゃな。
2つ目に関しては、君に不利になるとは思っていたという意味でイエスじゃが、ここまでピンポイントに狙われている状況は望んでいなかったからノーじゃ』
俺がペナルティの1番だとして、2番目のやつのペナルティはどんなもんなんだ?
『ふ~む……本来なら話べきではないが、さすがに目に余るから教えておくが、2番目でお主の10分の1もペナルティがないな』
クソが! DPを持っている状況ならまだしも、持っていない状況で10倍以上の枷がハメられてるとか、さすがにやり過ぎだろうが! お前らの娯楽のためとはいえ、生贄のような扱いにしやがって! どうせ、ゲームが始まったから、中断できないしルールの改変もできないんだろ?
『まぁ、その通りじゃな』
勝った時の褒美として、何でも願いを叶えられるような特権みたいなのがあったが、あれはどこまで有効だ?
『ん? 死者の蘇生など不可能じゃな。姿形だけにせたナニカであれば可能じゃが、生前のままは無理という意味で不可能じゃ。地球に戻りたいとかいうのも不可能じゃな。それ以外では、パッと思いつくものはないの~。なんぞ、欲しい報酬でもあるのか?』
そうだな、今俺の思っているようなことが、実際にできるかの確認はしたい。
『ふむふむ……時間限定であれば、何の問題もないの。それにしても、あのアホ共もやり過ぎるなと注意したのに、お主の怒りを買うとはな。くわばわくわばわ。お主が優勝したら、その願い間違いなく叶えてやろう。そして1つヒントとして言うなら、お主が生身ですることなら反則は無いということじゃ。がんばれよ』
フォートレスを解除しないまま、前を見る。解除しないのは、動きの速いマナガルムの攻撃を、防御の薄い場所で受けたくないからだ。
前を見た俺は、唖然とする。
俺に衝突してきたマナガルムが……首の骨を折りながらも立ち上がり、こちらを見ていたからだ。
首が変な方向に曲がっているので、真正面を向いているわけではなく、位置を調整してこちらを見ている。首の骨が折れても動けるのは凄いけど、さすがにそれだと俺に勝ち目はないぞ。立っているのもやっとに見えるしな。
とはいえ、死んだふりのような可能性もある。俺が油断したところを狙って、高速移動で首を食らいつかれれば俺でも死ぬ可能性が高い。
速度はあげても勝負にならないことは、先程の突進で分かったので、反射神経の勝負と行きますかね……
意識を加速させるために、雷付与を行い認識できる時間を引き延ばしてマナガルムへ近付く。
意識が加速しているので実際には早く動いていても、認識ではかなりゆっくり動いている。
マナガルムの動きをしっかりと観察しながら距離を詰めている。手を伸ばせばすぐの距離まで近付いたのに、動く気配がない……後出しで俺の事を殺せると思っているのだろう。
武器で攻撃してしまうと隙ができる可能性があるので、そのまま全体重を乗せたシールドチャージを行い、躱して俺に反撃をしてきたところを狙って……
あれ? 盾に重さを感じ衝撃が体に走る……
マナガルムは吹っ飛ばされて、ダンジョンの壁に叩きつけられた後、消えた。
「死にかけていたふりではなく、本当に死にかけていたのか……それにしても、ドロップ品は出ないのか? 生活に必要な物は、全部DPで稼げってことか?」
ダンジョンマスターの能力を確認すると、NEWと書かれた項目がいくつかあり、その1つがDP獲得量1位だった。他にも補足ルールが追加され、1~5位まではマップにいる場所が表示されますので、DPが欲しい人はガンガン狙いましょう……だとさ。
マナガルム自体が俺へのトラップで、倒せたとしても2つ目のトラップで居場所がバレ、常に狙われる可能性があると……マジでダリいな! 強いやつに有利にならないようにするために仕組んだと、言い訳ができるようなやり方しやがって!
それでもDPを稼げたことには変わらんか。いったん戻って、生活環境を整えよう。
っとその前に、忘れていたことを思い出したので、収納の腕輪からあるものを取り出す。
全身アダマンタイトで作った、ダンジョンでしか動かせない欠陥品の、人造ゴーレムだ。何処かに置いておくにも重すぎるので、ずっと腕輪に入れっぱなしにしておいたものだ。
こいつは魔物じゃないから問題ないみたいだな。こいつが動けるなら、タンクとして使い倒してやろう。
人造ゴーレムはこの場に置いておいて、通ろうとしたモノがいたら倒すように命令を出しておく。
コアルームと呼んでいいのか分からんが、そう仮称しよう。
コアルームに戻ると、従魔たちがピクリと反応して俺もビビったが、俺だと分かると警戒を解いてくれた。
ブラウニーたちを呼んで、どういった部屋割りがいいか確認し、その通りに設備を整えていく。さすがSランクの魔物、貰えたDPが10万を超えており、必要な部屋や設備は整えることができた。後は、DPを溜めるだけだ。
可能ならメグちゃんを呼びたいけど、必要DPが12桁もあるので実質召喚は出来ないだろう。それならダゴンでもよかったのだが、こいつらでも10桁はDPが必要になるので、現実的ではなかった。
というかさ、俺の呼び出せる従魔たちって、軒並み8桁以上必要なんだが……俺に従魔を呼ばせる気がねえな神共は……生身で戦えってことか?
従魔たちは呼び出せないけど、人造ゴーレムが使えるのだけは感謝だな。
「おい、神共! 人造ゴーレム返しやがれ!」
俺が人造ゴーレムを置いてあった場所に戻ると、人造ゴーレムの姿はなかった。倒されたのならまだわかるが、破片も倒した相手もここにはいない。ならば、神共が回収した以外に考えられない。
キレていると、メールの着信音のようなものが頭に響く。
『君の人造ゴーレムは、ルール違反だから没収させてもらったよ。君は強過ぎるからいくつかの制限をかけさせてもらっている。それでも君が有利なことには変わりがないから、生身で戦うくらいがちょうどいい班で何だよ。そろそろ1度は痛い目を見てもらわないとね』
痛い目なら1度や2度は見ている。いや、そこじゃないな。何でここまで俺がひりな状況を良しとしているのかが分からん。創造神が関わっているなら、ここまで露骨な不公平は許可しないはずだ……
強ければ強いほど、ペナルティを重くして、可能な限りフラットの状態でバトルを行うとか企画書に書いて、ペナルティは後出しで、俺に不利になる様に仕掛けられたみたいな感じだったりしねえよな?
おい、禿爺見てるんだろ、反応しろや。
『相変わらず礼儀がなっておらんし、言葉遣いが荒い奴よのう』
やっぱり見てたか。この状況は、あんたが許可したものか? ここまであからさまに俺が不利になっているのだが、これもあんたの想定の範囲内か?
『1つ目も2つ目も、イエスでありノーじゃな』
謎かけみたいな答えはいらん。何がイエスで何がノーなのかを説明しろ。
『せっかちな奴じゃ。1つ目に関しては、このゲームの許可は出したという部分ではイエスじゃが、この状況はわしの望んだものでは無いという意味でノーじゃな。
2つ目に関しては、君に不利になるとは思っていたという意味でイエスじゃが、ここまでピンポイントに狙われている状況は望んでいなかったからノーじゃ』
俺がペナルティの1番だとして、2番目のやつのペナルティはどんなもんなんだ?
『ふ~む……本来なら話べきではないが、さすがに目に余るから教えておくが、2番目でお主の10分の1もペナルティがないな』
クソが! DPを持っている状況ならまだしも、持っていない状況で10倍以上の枷がハメられてるとか、さすがにやり過ぎだろうが! お前らの娯楽のためとはいえ、生贄のような扱いにしやがって! どうせ、ゲームが始まったから、中断できないしルールの改変もできないんだろ?
『まぁ、その通りじゃな』
勝った時の褒美として、何でも願いを叶えられるような特権みたいなのがあったが、あれはどこまで有効だ?
『ん? 死者の蘇生など不可能じゃな。姿形だけにせたナニカであれば可能じゃが、生前のままは無理という意味で不可能じゃ。地球に戻りたいとかいうのも不可能じゃな。それ以外では、パッと思いつくものはないの~。なんぞ、欲しい報酬でもあるのか?』
そうだな、今俺の思っているようなことが、実際にできるかの確認はしたい。
『ふむふむ……時間限定であれば、何の問題もないの。それにしても、あのアホ共もやり過ぎるなと注意したのに、お主の怒りを買うとはな。くわばわくわばわ。お主が優勝したら、その願い間違いなく叶えてやろう。そして1つヒントとして言うなら、お主が生身ですることなら反則は無いということじゃ。がんばれよ』
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョン作成から始まる最強クラン
山椒
ファンタジー
ダンジョンが出現して数十年が経ち、ダンジョンがあることが日常となっていた。
そんな世界で五年前に起きた大規模魔物侵攻により心に傷を受けた青年がいた。
極力誰とも関わりを持たずにいた彼の住んでいる部屋に寝ている間にダンジョンが出現し、彼はそこに落ちた。
そのダンジョンは他に確認されていない自作するダンジョンであった。
ダンジョンとモンスターにトラウマを抱えつつもダンジョン作成を始めていく。
ただそのダンジョンは特別性であった。
ダンジョンが彼を、彼の大事な人を強くするダンジョンであった。
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる