神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人

文字の大きさ
1 / 90
第1章 ゴミスキルと古代兵器

第1話 ゴミスキルを授かった少年は、家の恥だと勘当される

しおりを挟む
「なっ!? か、カーティス。何だ、そのスキルは! 何人も賢者を排出しているルイス家の長男だというのに、授かったのがゴミスキルだと!? ……この恥さらしめっ! 出て行け! お前など勘当だっ!」

 人は、十六歳の誕生日を迎えると、スキルという一生を左右するような能力を神様から授かる。
 僕もその例に漏れず、突然知らない声が聞こえ、「ゴミ」スキルというのを授かった。
 普通は、「石拾い」スキル――石を投げようと思った時に、丁度良いサイズの石がすぐ見つかる――みたいな、使えないスキルの事をゴミスキルって呼ぶと思う。
 だけど僕が授かったのは、それにも劣る、そのままズバリ「ゴミ」っていうスキルだった。
 ゴミスキルの効果? そんなの知らないよ。調べようという気すら起きない。

「ぷぷっ……兄貴。親父から聞いたぜ。何でも、物凄いゴミスキルを授かって、家を追い出される事になったんだって? どんなスキルなんだよ。ぷっ……教えてくれよ」
「……うるさい」
「おいおい、拗ねるなよー。第一、いずれこうなる事は分かってただろ? 兄貴は魔法を使用する為の魔法力が、バカみたいに沢山あるけど、それだけ。一方の俺は、賢者の家系に相応しい、強力な攻撃魔法を使える訳だしな」

 父親に勘当を言い渡されて荷物を纏めている所へ、弟のジェームズが近寄って来たかと思うと、ニヤニヤしながら見下してくる。
 だが、こいつは昔からこういう奴だ。
 相手にすると疲れるだけなので、無視して荷造りを進めていると、

「おいおい。その真銀の杖をどうする気なんだ?」
「……これは僕が幼い頃から使っている杖だ。だから持って行く」
「はぁ!? ふざけんなよ! 勘当されたお前なんて、そこら辺に落ちてるゴミみたいな木の枝で十分だろ。どうせ、大した魔法を使えないんだからな」
「ジェームズ。僕が家から追い出されるのは事実だが、僕の思い出の品まで奪う権利は……」
「あるぜ! 兄貴が家から追放された時点で、このルイス家の次期領主は俺だ! 情けで服ぐらいは恵んでやるが、その杖はダメだ! これは、ルイス家の次期領主としての命令だ!」

 ジェームズが、僕の愛用していた杖を強引に奪おうと腕を伸ばしてきたので、

「何がルイス家の次期領主としての命令だ! 調子に乗るなっ!」

 その手をはたき、着替えと僅かばかりのお金を鞄に詰めて、自分の部屋を出る。

「……調子に乗っているのは、どっちだ。兄貴……いや、カーティス。自分の立場をわきまえさせてやるよ」

 背後からジェームズの声が聞こえてくるけど、僕はそれを無視して家を出た。
 ……母が生きて居れば、僕は庇ってもらえたのだろうか。
 いや、無い物ねだりをしても意味は無い。
 ここからは、ルイス家の長男ではなく、一人の人間カーティスとして生きていくんだ!
 そう思いながら、先ずは生計を立てる為に冒険者ギルドへ向かうと、

「あの、カーティスさん。残念ながら、貴方は当ギルドを利用出来ません」

 受付の女性から変な事を言われた。

「何故ですか? 冒険者ギルドは、十六歳でスキルを授かった者であれば、誰でも登録可能のはずですよね?」
「はい。本来はそうなのですが、その……ルイス家から、カーティスさんをギルドに登録させるなと……」

 なっ……父さんがそこまでするのか!? それとも、ジェームズが!?
 驚く僕を前に女性が言葉を続け、

「えっと、魔道士ギルドや商人ギルド……どうやら、この街にあるギルドは全て同じ事が言われているようです。こんな事を言うのは心苦しいのですが、出来れば街を出られた方が良いかと」
「そ、そうですか。あの、教えてくれて、ありがとうございます」
「……が、頑張ってくださいね」

 更なる事実を知らされる。
 そして、その話が事実であると言わんばかりに、

「すまないね。ルイス家から、カーティスさんには利用させるなって言われていてね」
「申し訳ありません。ルイス家から、カーティスさんに食事を提供するなと……」

 隣街行きの乗合馬車に乗車拒否され、街の宿や食堂からも利用を断られてしまった。
 ここまでするのか……と、失意の中で街を徒歩で出て、街道を西に向かって歩いて行く。
 馬車で行けば一日で隣街へ着くのだが、徒歩では道半ばで陽が落ちてきた。
 しかも、昼食もとっていないし、食べ物なども何も持っていない。
 夜は魔物が活発化するし、せめて安全に寝られる場所だけでも確保しようと、周囲を見渡しながら歩いていると、

『こっちです。こっちへ来てください』

 何かに呼ばれている気がして……ボロボロの廃墟のような物を見つけた。
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

チートツール×フールライフ!~女神から貰った能力で勇者選抜されたので頑張ってラスダン前まで来たら勇者にパーティ追放されたので復讐します~

黒片大豆
ファンタジー
「お前、追放な。田舎に帰ってゆっくりしてろ」 女神の信託を受け、勇者のひとりとして迎えられた『アイサック=ベルキッド』。 この日、勇者リーダーにより追放が宣告され、そのゴシップニュースは箝口令解除を待って、世界中にバラまかれることとなった。 『勇者道化師ベルキッド、追放される』 『サック』は田舎への帰り道、野党に襲われる少女『二オーレ』を助け、お礼に施しを受ける。しかしその家族には大きな秘密があり、サックの今後の運命を左右することとなった。二オーレとの出会いにより、新たに『女神への復讐』の選択肢が生まれたサックは、女神へのコンタクト方法を探る旅に目的を変更し、その道中、ゴシップ記事を飛ばした記者や、暗殺者の少女、元勇者の同僚との出会いを重ね、魔王との決戦時に女神が現れることを知る。そして一度は追放された身でありながら、彼は元仲間たちの元へむかう。本気で女神を一発ぶん殴る──ただそれだけのために。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧
ファンタジー
「カイト、お前さぁ、もういらないわ」  魔力がほぼない最低ランクの最弱ハンターと罵られ、パーティーから追放されてしまったカイト。  実は、唯一使えた魔法で伝説の魔獣王リュカオンと融合していた。カイトの実力はSSSランクだったが、魔獣王と融合してると言っても信じてもらえなくて、サポートに徹していたのだ。  追放の際のあまりにもひどい仕打ちに吹っ切れたカイトは、これからは誰にも何も奪われないように、最強のハンターになると決意する。  魔獣を討伐しまくり、様々な人たちから認められていくカイト。  途中で追放されたり、裏切られたり、そんな同じ境遇の者が仲間になって、ハンターライフをより満喫していた。  一方、カイトを追放したミリオンたちは、Sランクパーティーの座からあっという間に転げ落ちていき、最後には盛大に自滅してゆくのだった。 ※ヒロインの登場は遅めです。

転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜

ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。 アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった 騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。 今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。 しかし、この賭けは罠であった。 アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。 賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。 アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。 小説家になろうにも投稿しています。 なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。

チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記

ノン・タロー
ファンタジー
 ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。  これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。 設定 この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。 その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

処理中です...