スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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41話・再会

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 夜番をしている途中に、シェーンが目を覚ました。

「シェーン、もう目が覚めたのか?」

「はい…」

「夜が明けるまで、まだ時間があるから寝てていいぞ?」

「はい… あっいえ、その… 話を聞きたいので、そっち行っていいですか?」

「ん? あぁ、いいぞ」

「ありがとうございます…」

 シェーンは、俺の横に腰を下ろしてから話を切り出してくる。

「…私、あの後もしかして気絶したんでしょうか?」

「そうだな…」

「そうですか… ここまで、私を運んでくれたのは…」

「俺だな…」

「お… お手数をおかけして、すみません…」

 顔を真っ赤にしながら、頭を下げてくる。

「気にしてないから、頭を上げてくれ。それよりも、スキルは増えてるか確認して貰ってもいいか?」

「はい!! ステータス」

 ステータスを確認して貰う。

「はい、結界魔法が増えてます!!」

「それは、良かったな」

「はい!!」

 その後は、シェーンも眠くないとの事で朝まで2人で話した。





 日が上ると、皆が起き出した。
 皆が起きる前に、シェーンと作った朝御飯を皆で食べた後、捕まっていたベレッタさんたちを送り届けた後、カリーナさんのもとへ戻った。
 当然、俺は馬車の運転なんて出来ないからシエルたちに任せたよ… あ、ついでに俺と一緒に朝まで起きていたシェーンは、馬車の中で夢の中だ。俺も寝ていいと言われたが、特に眠気もないので、馬車の操作法を見せて貰わせていた。

「それにしてもシエルが、馬車の操作出来るなんて以外だな」

「私もシェーンと一緒にマオに教わったの!!」

「へぇ、そうなんだ」

 長く生きてたら、馬車の操作方法も覚えてるんだな。おばあちゃんの豆知識的な感じか?

「儂は、永遠の15歳じゃ!!」

「うぉ!! 急に、出てくるなよマオ」

「何だか、お婆さん扱いされたような気がしたのじゃ!!」

「き… 気のせいだろ」

 マオは、ジーと見てくる。

「まぁ、いいのじゃ… シエル馬車を代わるかの?」

「ううん、まだ大丈夫よ」

「そうかの… 代わる時は、言うのじゃよ」

「分かったわ。その時は、お願いするわ」

「分かったのじゃ」

 マオはそのまま馬車の中に戻っていった。
 その後、何事もなく村が見えてきた。





「セウン!!」

 村の前で待っていたのか、俺の姿を見たカリーナさんが走り寄ってきた。ぶつかる事はないと思うけど、念のため、

「シェーン、馬車をもう少し近づけたら止めてくれ」

 今馬車を運転してくれている、シェーンに止めるよう頼む。

「分かりました」

 少し進んで、馬車が止まる。
 カリーナさんが来るのを待っていると、突然カリーナさんの腹部付近から何かが飛び出した。
 飛び出した物が、消えると同時に、カリーナさんは前のめりに倒れこみ、その後ろには、真っ赤な風貌の人物が立っていた。
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