スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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3話・魔神教団

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 馬車の御者席の横に座り、出発する。
 村から、たいぶ離れた所で俺は、御者をしてくれているマオに朝の事について話しかける。

「なぁ、マオ?」

「なんじゃ?」

「魔神教団について、聞いてもいいか?」

「分かったのじゃ… ただ、儂が知っている事と言えば、その教団とやらが、魔神復活を目論む集団で、そのトップに四魔将と呼ばれる4人組がいると言われているくらいじゃな」

 なら、昨日のあいつは、やっぱり幹部で間違いないみたいだな。自分で四魔将の1人って言ってたしな。

「でも、マオは何でそんな事知ってるんだ? やっぱり、長く生き…」

 横から、鋭い視線を感じる。

「ま… マオは、15歳なのに、物知りで凄いな!!」

「そうじゃろそうじゃろ… それで、何で儂が知っているのかは…」

 突然、殺気があたりに漂う。
 横をむくと、マオの顔は凄い形相だった。

「その四魔将から、直接聞いたのじゃ… そして、その四魔将の1人を殺すのが儂の目的じゃ…」

 何かあったんだな…

「そうか… でもな…」

 マオの頭の上に手を置き優しく撫でる。

「そんな顔は、似合わないぞ?」

「なっ!!」

 殺気は、霧散しマオの顔は、真っ赤になった。

「や… や… や…」

「や?」

「止めるのじゃ~!!」

「あぁ、悪いな」

 パッと手を離す。

「あ… (本当に、止めなくても…)」

「ん? 何か言ったか?」

「何でもないのじゃ!!」

「そうか… まぁ、何かあったら手を貸すから、いつでも言ってくれ」

 マオとの出会いは悪かったが、世話にもなったし、相手は違うが、目的は一緒だしな。

「わ… 分かったのじゃ… その時は、お願いするのじゃ…」

「おう。遠慮なく言ってくれ!!」

 その後、俺も御者をさせて貰いながら馬車を走らせる。道中、夜営もあった。
 夜は睡眠シュラーフを使い、俺1人で、夜の見張りをしようかと思ったが、3人から待ったがかかり、結局交代で夜の見張りを行った。シエルたちが、馬車内で、俺は貸して貰ったテント内で休んだ。
 そんなこんなで3日後、目的の村へにたどり着いた。
 依頼と情報の確認の為、早速、この村の村長と面会をする。

「良く来てくれました、冒険者様。私は、ここの村の村長をしています、ドルフです」

「私は、シエルです」

「マオじゃ」

「シェーンです」

「セウンだ」

 一応、シエルたちとのパーティー登録はしてないが、パーティーメンバー風を装う事になっているので、名乗っておく。
 挨拶を済ませ、大きな影についての情報を聞く。どうやら、村長さんが、目撃者だった。
 情報も聞いたので、馬車を預かって貰い、早速近くの森にむかった。
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