スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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8話・今後

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 特に何事もなく王都へたどり着いた。
 王都に入ると、そのまま冒険者ギルドへむかい、シエルたちの依頼達成とモンスターの売却、それに今までの事の報告を済ませた。

「本当に、こんなに貰っても良かったのか?」

「はい。ちゃんと、3人で話し合いましたし、私たちは、そこまでお金に困ってはないですから」

「なら、有り難く貰っておくよ」

 お金の入った袋を、アイテムボックスに収納する。

「セウンさんは、この後どうされるのですか?」

「ん、ダンジョンに潜ってLV上げでもするかな?」

「そこまで、強いのにまだ強さを求めるのかのぉ?」

「帰ってくる時にも言ったけど、俺自身LVがまだ低いからな」

「確かに、あれだけの強さなのに、LVが儂らより低いと聞いた時は、信じられんかったのじゃ… ステータスを見せて貰った今でも、信じられないのじゃがな…」

「そこは、信じて貰うしかないな。シエルたちこそ、この後、どうするんだ?」

「私は、王女の仕事が貯まっていると思うので、しばらくはそれを片付けないといけないわね…」

「まぁ、頑張ってくれ、シエル…」

「私も、1度国に戻らないと行けないですね」

「1人でか?」

「いえ、一応迎えが来てくれてますので、それで帰る予定です」

「そうか。それなら、安心だな」

「はい…」

「儂は、オークションがあるまで調べ物を調べる予定じゃ」

「オークション?」

「ん、セウンは知らないのかのぉ? 1月後に、ここ王都で、大規模なオークションが開催される予定じゃ!!」

「そうなんだ…」

 オークションか… 掘り出し物がある可能性があるな。

「そのオークションに、俺も参加出来るのか?」

「出来なくは、ないんじゃないかの? まぁ、参加出来なくても、儂らと同伴すればいいしのぉ」

「それなら、参加したいからお願いしてもいいか?」

「「「大丈夫(よ)(です)(じゃ)」」」

「ありがとう、3人とも。それじゃあ、俺はもう行くな」

 オークション参加するなら、お金も必要だから、LV上げと平行して、稼がないといけないしな。

「ちょっと、待つのじゃ」

「ん、どうしたマオ?」

「これを渡しておくのじゃ」

 そう言って、マオからブレスレットを受けとる。

「これは?」

「遠くの人と話す事の出来る、魔道具じゃ。ほら、儂らも皆持っているのじゃ」

 確かに3人の腕に、同じ物があった。

「貰っていいのか?」

「構わないのじゃ!! それに、ダンジョン内だと時間の進みが分からなくなるじゃろ? それがあったら、儂らの誰かが、時間を教える事も出来るのじゃ!!」

 なるほどな…

「なら、有り難く貰っておくよ。それじゃあな」

 早速、ダンジョンに潜る為、必要な物を買いに街へとむかった。





 セウンは、走ってギルドを後にした。

「もう、行ってしまったのぉ…」

「そうね…」 「そうですね…」

「それじゃあ、儂も調べ物をしに行くのじゃ。たぶん、いつもの宿屋か大図書館にいると思うのじゃ。何かあったら、連絡するのじゃ」

「分かったわ」 「分かりました」

 儂も、立ち上がる。

「そうじゃ、セウンへの連絡は2人が忙しいなら、儂からしてお…」

「「ダメ(です)!!」」

「そ… そうかの… なら、交代でするかのぉ?」

 2人は、首を縦にふる。私は、座り直し、誰がいつするのか、話し合った。
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