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40話・お願いしたい事
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センで試したい事は、粗方やり終えたので、スピカ姿のセンを手元にのせて、ブレスレットをつけてある方とは逆の腕で、腕輪になって貰う。
センがちゃんと腕輪になったのを確認した後、罠だらけだった来た道を引き返し、次層へ続く階段を探し始める。
◆
次層へと続く階段を見つけた所で、遠話のブレスレットが反応した。俺は、ブレスレットに魔力を流しながら階段を下り、転移版があるスペースへとむかう。
今日の遠話の相手は、シェーンからのようだ。
『セウンさんは、今日もダンジョンですか?』
「まぁ、そうだな。でも、キリがいいから今から地上へ戻る予定だよ」
『そうなんですね…』
「あぁ。シェーンはどうだ? シエルたちからそろそろ戻ってくると聞いたけど?」
『はい、そうなんです。今は、夜営中で、明日のお昼前には、帰れると思います』
「そうか、それを聞けて安心したよ」
知り合いに何かあったら、いい気はしないしな。
『・・・』
「ん、どうかしたか?」
『な… 何でもないです!!』
「そうか、ならいいけど」
『そ… それよりも、セウンさんに、お願いしたい事があるのですが…』
「俺に、お願いしたい事? なんだ?」
『明日、私が帰ってきた後なんですけど、教会や孤児院に行きたいのですが、着いてきてくれませんか?』
「教会や孤児院? 着いていくのは、別にいいけど、俺は何しに着いていくんだ?」
『孤児院の子供の面倒を一緒に見てほしいんです』
「子供の面倒?」
『はい、そうです。孤児院の先生とは顔見知りで、時折そのお手伝いをしているんです』
「へぇ、そりゃあ偉いな」
『い… いえ、別にそんな事ないですよ。それで、いつもは、シエルやマオさんが手伝ってくれてたんですけど、明日は、都合が悪いみたいで…』
「そうなんだな。そういう事なら、手伝わせて貰うよ」
『本当ですか!! ありがとうございます、セウンさん!!』
「お礼を言われる程の事でもないよ。それじゃあ、シェーン、また明日な」
『はい!!』
遠話を終えた俺は、転移版で地上へと戻った。
◆
地上に戻ると、冒険者ギルドに寄って素材の買い取りをお願いする。今回も、鑑定に時間がかかるようで、お金は、後日受け取る事になった。その代わりに、前回分のお金を受け取りギルドを後にした。
ギルドを出た後は、
「さて、いつもの所で、汚れでも落としましょうかね」
いつもお世話になってある銭湯に寄った後、宿屋に帰り、おばちゃんに挨拶し、ご飯を済ませる。
部屋に戻った後、久しぶりのベッドに身を預け、眠りに着いた。
センがちゃんと腕輪になったのを確認した後、罠だらけだった来た道を引き返し、次層へ続く階段を探し始める。
◆
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「まぁ、そうだな。でも、キリがいいから今から地上へ戻る予定だよ」
『そうなんですね…』
「あぁ。シェーンはどうだ? シエルたちからそろそろ戻ってくると聞いたけど?」
『はい、そうなんです。今は、夜営中で、明日のお昼前には、帰れると思います』
「そうか、それを聞けて安心したよ」
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『・・・』
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「そうか、ならいいけど」
『そ… それよりも、セウンさんに、お願いしたい事があるのですが…』
「俺に、お願いしたい事? なんだ?」
『明日、私が帰ってきた後なんですけど、教会や孤児院に行きたいのですが、着いてきてくれませんか?』
「教会や孤児院? 着いていくのは、別にいいけど、俺は何しに着いていくんだ?」
『孤児院の子供の面倒を一緒に見てほしいんです』
「子供の面倒?」
『はい、そうです。孤児院の先生とは顔見知りで、時折そのお手伝いをしているんです』
「へぇ、そりゃあ偉いな」
『い… いえ、別にそんな事ないですよ。それで、いつもは、シエルやマオさんが手伝ってくれてたんですけど、明日は、都合が悪いみたいで…』
「そうなんだな。そういう事なら、手伝わせて貰うよ」
『本当ですか!! ありがとうございます、セウンさん!!』
「お礼を言われる程の事でもないよ。それじゃあ、シェーン、また明日な」
『はい!!』
遠話を終えた俺は、転移版で地上へと戻った。
◆
地上に戻ると、冒険者ギルドに寄って素材の買い取りをお願いする。今回も、鑑定に時間がかかるようで、お金は、後日受け取る事になった。その代わりに、前回分のお金を受け取りギルドを後にした。
ギルドを出た後は、
「さて、いつもの所で、汚れでも落としましょうかね」
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部屋に戻った後、久しぶりのベッドに身を預け、眠りに着いた。
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