スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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10話・マレン

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 積まれていた本を全てアイテムボックスに入れたので、マレンさんに声をかける。

「マレンさん。奥の部屋ってどこですか?」

 マレンさんは、顔を少しだけあげてくれる。

「あぁ、それならそっちの… ん?」

「どうかしましたか、マレンさん?」

 少しだけあげていた顔をゆっくりとあげ、俺の周りをキョロキョロと見渡しながら、

「あれ? 本はどこいったの?」

 そう聞いてくる。
 やっべ、言うの忘れてた。

「すみません、言ってなかったですね。俺、アイテムボックス持ってるんで、本はそっちに入れてます。まずかったですか?」

 俺がそう言うと、少し目を見開くが、すぐ元に戻り、

「ううん、それは大丈夫…」

「なら、良かったです。それで、奥の部屋ってどこですか?」

「あそこ…」

 指差された場所を見てみると、扉があった。

「なら、運びますね」

「うん、お願い…」

 奥の部屋に入ると、そこにも数多くの本が置かれていた。

「なるほど、本の整理ね…」

 俺は、袖を捲り気合いを入れ、まずここにある本もアイテムボックスに入れていく。全て入れ終えると今度は、1冊ずつ取り出して、空いたスペースに置いて、本の整理(タイトルを見て、大まかなジャンル順に揃える)を始めていった。





「終わった…」

 本の整理が終えたので、体を伸ばす。

「ダンジョンに行った時よりも疲れた気がする…」

 俺は、そっと睡眠シュラーフを使った。
 その後、マレンさんがいる場所へと戻ると、マレンさんは、寝ていた。

「さて、どうしたもんか…」

 起こしてもいいのだが、ここまで気持ち良さそうに寝ている横顔を見せられたら、起こすのにも罪悪感がわいてくる。
 そんな葛藤をしていると、

「んん… あぁ、セウン君、おはよう…」

「あ、おはようございます」

 自然と目を覚ましてくれた。

「マレンさん、本の整理が終わりました」

 俺がそう言うと、マレンさんは、なぜか目を閉じる。少しして目を開け、

「適当に、置いといてくれて良かったのに… きれいに整理してくれてありがとう、セウン君」

 まるで、俺がやっていた事を見ていたかのように言ってくる。
 疑問に思いながらも、

「…どういたしまして?」

 そう返す。

「ふふ… 不思議そうな顔してるね、セウン君… やっぱり気になる?」

「そうですね… 何でか聞いていいですか?」

「ん~… 簡単に言うと、私のスキルの能力だね…」

「スキルの能力ですか?」

「そうだよ…」

 どんなスキルの能力かまでは想像できないが、

「やっぱり凄いんですね、マレンさん」

 俺がそう言うと、ばっと両手で顔を覆いながら、

「そ… それほどでも…」

 そう答えるが、隠せていない場所が赤くなっている事には、触れないでおいた。
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