スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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13話・情報 2

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 マレンさんがそう言うのであれば、大丈夫かなと安心する。

「それよりも、魔神教団について新しい情報が入ったよ…」

「本当ですか!?」

 どうやら、マレンさんは、あの短時間で、新しい情報を掴んだようだ。

「えぇ… どうやら、ここからだいぶ離れた村に、さっき教えた四魔将の1人である鬼人の男がいたみたい…」

「鬼人の男ですか…」

 あいつではないか… でも、そいつをボコれば、あいつの居場所も分かるか…
 そう考えた俺は、その鬼人の詳しい居場所を教えて貰おうかと思った時、ふとマレンさんが言った事に疑問を覚えた。

「…いたみたいですか?」

「そう… その村の人たちや家を全て破壊した後、どこかへ行ったみたい… だから、今その村に行っても、鬼人に会える訳ではない…」

 俺が、鬼人に会いに行こうとしたのが分かっていたのか、マレンさんは、そう言ってくる。

「そうですか…」

 行くだけ無駄そうなので、マレンさんの言う通り、村へ行くのを止める事にした。
 その旨を伝えようとする前に、マレンさんは、更に言葉を続ける。

「ただ1つ、気になる事があるの…」

「気になる事ですか?」

「そう… もしかしたら、鬼人の男は、ここに現れるかも知れない…」

「ここにですか!?」

「そう… 村を破壊している際、鬼人の男は、『スヴィエート王国の王都には、歯応えのある奴がいるといいんだが…』って言っていたの… だから、ここに来る可能性は高いと思う…」

「そうですか… この事を、知り合いに教えてもいいですか?」

 俺は、シエルたちにこの事を伝えていいか、確認をとる。

「この情報は曖昧なものだから、信じて貰えるかどうか分からないよ…」

 マレンさんは、少し心配そうに忠告してくれる。

「それは分かってます。だけど、少しでも情報があるかないかでは、全然違いますから」

「そう… なら、構わないよ…」

「ありがとうございます、マレンさん。なら早速、教えたいと思います。今日は、本当にありがとうございました」

 俺は、立ち上がりお礼を言う。

「べ… 別にいい…」

 俺からの感謝に少しだけ耐性がついたのか、目を少しそらすだけにすんでいた。

「それじゃあ、俺はこれで失礼します」

「うん…」

 俺は再度、マレンさんに頭を下げ、椅子をアイテムボックスに片付けてから、入り口にむかう。
 お店を出ようとした所で、

「そうだ、マレンさん」

「なに?」

「情報料はちゃんと払いますから、また、知りたい事があったら、聞きに来ていいですか?」

「大丈夫… いつでも、おいで…」

「ありがとうございます。それじゃあ、また今度来ますね」

「うん…」

 俺はお店を出て、人の邪魔にならない場所へ移動し、遠話のブレスレットを起動する。
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