スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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閑話・マレン(過去編) 10

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 暗闇に目がなれたのか、その金色の全貌を目の当たりにした。
 見た目は、完全に蜘蛛だ。ただ、普通の蜘蛛とは違い体がとても大きく、体の色も鮮やかな金色をしていた。
 普通、こんな巨大な金蜘蛛を目の当たりにしたら、すぐにでも逃げようとするのだが、何故か、この巨大な金蜘蛛を前にしても、恐怖などを一切感じなかった。それ所か、とても知性的に見え、金色の体と赤い瞳がとても綺麗だと思ってしまった。

綺麗きれい…」

『綺麗ねぇ… そんな事初めて言われたわね…』

「え!? 今、私声に出してました!!」

『あぁ、出してたわね。 …ん? もしかして、私の言ってる事がわかるの?』

「え…」

 そう言われてみれば、何故か、大きな金蜘蛛さんの言っている事が分かり、会話まで出来ている。

「は… はい。分かります」

『へぇ、それは凄いわね…』

「あ… ありがとうございます」

 正面切って褒められると、何となく照れ臭くなってしまう。
 だけどすぐに、照れている場合でないと自分に言い聞かせ、金蜘蛛さんに、ある事を尋ねる。

「そ… それで、金蜘蛛さんは、私に何か用事がおありなんでしょうか?」

『あぁ、そうだったね。そこにいる小さな蜘蛛に、貴方を助けて欲しいとお願いされてね…』

「え…」

 私は、すぐに近くを探すと、金蜘蛛さんが言うように、小さな蜘蛛がいた。

「貴方が…」

 私は、小さな蜘蛛を手で掬い上げ、

「ありがとう…」

 お礼を伝える。
 伝えた後、蜘蛛さんを肩へと乗せ、

「それで、金蜘蛛さんは、私を助けてくれるのでしょうか?」

『あぁ、そう約束したからね、ちゃんと助けるつもりだよ』

「あ… ありがとうございます、金蜘蛛さん!!」

『別に、お礼はいいよ。それじゃあ、すぐに行こ…』

 ぐーーー

「!?」

 私は、咄嗟にお腹を押さえる。

『ふふっ…』

 私は、顔が熱くなっていくのを感じる。

『おっと、笑ってすまなかったね… その詫びではないけど、送るついでに、近くに、果物のなる木があるからそこに案内するよ』

「お… お願いします…」

『了解。それじゃあ、行こうか』

「はい… あっ!!」

 返事をして、立ち上がろうとしたのはいいのだが、足に力が入らずに、そのまま前のめりに倒れそうになる。
 だけど、地面に体を打ち付ける前に、私の体は止まった。

『全く、世話が焼けるね…』

 目を凝らすと、私の体に、無数の糸が張り付いていた。

「あ… ありがとうございます」

『別に、いいよ… それにしても、貴方は、ひ弱いんだね』

「す… すみません…」

『謝ることじゃないよ。ほら、掴まるくらいなら出来るでしょ』

 金蜘蛛さんは、そう言ってから、私を持ち上げて、体の上に乗せてくれる。
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