スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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28話・ラスとの話

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 ラスと初めて会った時に、抱きついてきた理由を知り、俺は納得したが、ラスは今頃自分がとった行動が恥ずかしくなったのか、顔を赤くした。
 ラスは、その恥ずかしさを紛らわす為か、

「そ… それで、セウンさんは、どうやって転生したのか覚えてますか?」

 話を変えてくる。
 特に、話を戻す理由もなかったので、俺は、軽く自分の前世や死ぬ直前に聞いた声などの話をする。

「てな感じで、最近、前世の記憶を取り戻した感じかな」

「そうなんですね…」

「それで、ラスは… って、名前は、ラスのままで大丈夫か?」

「はい、大丈夫です。今の私の名前は、こっちの世界の両親が残してくれたものですから…」

「そうだな… なら、このままラスって、呼ばせて貰うな」

「はい!!」

「それで、ラスは、どうなんだ?」

 俺がそう聞くと、ラスも自分の話を聞かせてくれる。

「それに私も、確かに死ぬ直前、声を聞いたような気がします。それで、私が記憶を取り戻したのは、ここに来る前ですね」

「やっぱり、そうか…」

 なら、あの声の主が俺たちを転生させたのか…
 もしそうだとして、なぜ俺たちを転生させたんだ。
 それに、ラスがいたって事は、もしかして、他にも転生者がいるのか…

「セウンさん?」

「あぁ、悪い。少し考え事をしていてな…」

「いえ、大丈夫です」

 俺は、話を戻そうとした所で、先程ラスの言った事に違和感を覚える。

「なぁ、ラスってここに来る前に記憶を取り戻したのか?」

「はい、そうですね。それが、どうかしましたか?」

「いや、少し気になる事があってな。それで、ラスの今の歳って何歳だ?」

「私の歳ですか? えっと… 12歳ですね」

「12歳…」

「?」

 不思議そうな顔のラスに、俺が抱いた違和感… 記憶を取り戻すのにかかった時間の違いなどについて話す。

「言われてみれば、そうですね」

 その事について、少し2人で考えてみるが、答えが見つかりそうにない為、次の話に移った。

「それで、ラスはこれからどうするつもりなんだ?」

「これからですか?」

「あぁ。ここの孤児院で暮らしていくのか? それとも、ラスが住んでいた村の生き残りの鬼人たちがむかった村に戻るのか? まぁ、どっちにしろ手を貸すけど、どうするんだ?」

「…少し、考えさせて貰ってもいいですか?」

「あぁ、別に構わないよ。それじゃあ、俺は、シエルたちの所に戻るから、ゆっくり休んでくれ」

「はい」

 俺は、ラスの返事に片手をあげ返し、部屋を出る。
 てっきり部屋の前にシエルたちがいると思ったのだが、前にいなかったので、シエルたちを探し始める。
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