スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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閑話・ラスの過去 2

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 私は、そら君にボールを返してからコンビニにむかった。





「れんくん、だいじょうぶ?」

「あ、ちーちゃん。だいじょうぶだよ」

「そう。なら、皆の所に戻ろうか」

「うん!!」

 僕は、ちーちゃんと皆の所に戻る。
 戻ると、他の子から、お姉ちゃんから何言われていたのか聞かれたので、

「んっとね、危ないから、ボールで遊んじゃダメだって」

 僕は、お姉ちゃんから言われた事を皆に教える。
 そして、皆で話それなら、鬼ごっこをしようって事になった。
 鬼ごっこを始める前に、僕はボールをお母さんに預けにきた。

「ん? そら、どうしたの?」

「皆で、鬼ごっこする事になったから、ボール持ってて」

「そうなの。分かったわ」

 お母さんは、僕から受け取ったボールを足元に置き、ちーちゃんのお母さんと話し出す。
 僕は、もう一度ボールの事を頼んでから、皆の所に戻る。
 皆と鬼ごっこしていると、強い風がふいた。
 僕も風に負けて、尻餅をつく。

「いてて…」

 お尻を押さえながら立ち上がろうとした所で、

「あ、ボール!!」

 僕の少し前をボールが横切っていく。
 僕は、すぐに転がるボールを追いかけていく。
 ボールを捕まえた所で、後ろから、

「そら!!」

 お母さんに呼ばれる声がし、振り返ろうとした所で、誰かに背中を押された。





 ちゃらららららー ちゃららららー

 コンビニに入り、雑誌コーナーから見ていき、おにぎりなどを置いているコーナーにむかう。
 そこから、ミックスサンドと野○生○100を手に取りレジへとむかう。他の客の清算を待っている間に、ホットスナックの肉まんが目に入ってしまう。

「次のお客様どうぞ」

 隣のレジに店員が来たようで呼ばれる。
 私は、手に持っていたミックスサンドと○菜○活100を置き、

「肉まんもお願いします」

 誘惑に負け、買ってしまう。
 清算を済ませ、コンビニを出て少し進んだ所で立ち止まり、袋から肉まんを取り出し食べながら、帰路につく。
 公園の近くを通ろうとした所で、突然突風がふいた。

「何なの急に…」

 乱れた髪を手櫛でとかした後、歩き出すと、道路の真ん中に何かが飛び出してきた。

「ボール?」

 それが、何か分かった所で、それを追いかけてきたのか子供まで飛び出してきた。

「そら!!」

 女性の叫び声が聞こえる前に、私は走り出していた。
 だって、奥から大型トラックがこっちにむかって来ていたからだ。
 ギリギリの所で、そら君を突き飛ばせた所で、

ドンッ

 と音と共に、強い衝撃を受け、地面をころがる。
 止まった時には、所々が痛み出す。

「う…」

 身体を動かそうとするが、痛いだけで動く気配がない。それ所か、徐々に意識が遠のいていくのを感じる。
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