スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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51話・能力覚醒(ラス)

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 セウンがスキルを発動した瞬間、今まで感じた事のない程の痛みが襲ってきた。
 痛みで叫びそうになるが、何とかそれを耐える。

「ふぅ… こりゃかなりくるね…」

「だから、最初に言ったじゃないですか。大丈夫ですか?」

「今は痛みがひいてきているから、大丈夫だよ」

「そうですか。なら、良かったです。それより、どうですか?」

「ん? だから、痛みはひいたよ」

「そっちじゃなくて、スキルの方ですよ」

「!? そうだった、ちょっと待ちな!!」

 私はすぐに、自分のステータスを確認する。
 すると、スキル欄の最後に、今まで見た事の無かったスキルが増えていた。
 私は高ぶる気持ちを抑えながら、

「ちゃんと取得出来てるよ!!」

 そう伝えた。
 伝えてすぐに、この力を試しに行こうかと腰を浮かせようとした所で、正面から3つの視線を感じた。
 ラスは、不思議そうに、セウンとシェーンからは、非難のような視線をしていた。
 そう言えば、咄嗟に考えた条件で、私の前で、ラスにも同じ事をするように言ったのを思い出し、座り直した。





 スキルを得て、少し浮かれた感じのフィア婆様は、どのようなスキルを取得したのか分からないが、そのまま試しにいきそうな感じがしたので、少し呆れながら非難の目をむける。

「す… 座り直しただけだよ」

 完全に言い訳だと思うが、気にするだけ無駄か。

「そうですか… それじゃあ、ラスの番に移りますね。ラスは、準備はいいかい?」

「は… はい!! お願いします」

 最後の確認をした後、

「よし、じゃあ行くぞ。眠れる力ソーン・能力覚醒」

 すぐにスキルを使った。





 フィアンマさんの時と同じように、セウンさんが、私にスキルを使ってくれた。
 その瞬間、痛い以外の事を考えられなくなったかと思ったら、目の前が真っ暗になった。





 ラスに、スキルを使った瞬間、耳が痛くなる程の大きな声を出したかと思ったら、気絶してしまった。

「ラスは、大丈夫なのかい?」

「たぶん、痛みで気絶しただけだと思うので、大丈夫だと思います。以前にもこんな感じの事がありましたから、時間がたてば起きると思います」

「そうかい。前にもあったんなら、大丈夫かねぇ… ん? シェーン。あんた何で顔を赤くしているんだい?」

「何でもありません!! ラスちゃんの事は、私に任せて下さい」

「そ… そうかい。私は別に構わないよ」

「俺も別にいいよ。なら、ラス事は、任せたよ、シェーン」

「はい、任せて下さい。なら、ラスちゃんを寝かせてきますね」

 シェーンはそう言って、ラスを抱えて、先に部屋を出ていった。
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