スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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55話・覚醒したスキル 4

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「鬼神化…」

 どうやら、これが新たに増えた私のスキルのようだ。
 私は、そっとそのスキルの詳細を見てみる。

鬼神化 ・・・ 鬼人族の中でごくごく稀に発現するスキル。自らの体に鬼神を宿し、その力を徐々に解放する。解放後、再びスキルを発動するのに、解放段階に応じた時間が必要となる。

第一解放ファースト・ステータスの上昇(20%)
     物理耐性上昇
第二解放セカンド・ステータスの上昇(40%)
     魔法耐性上昇
第三解放サード・ステータスの上昇(60%)
     神通力解放
第四解放フォース・ステータスの上昇(80%)
     三明の剣顕現
最終解放ファイナル・ステータスの上昇(100%)
     配下召喚(茨木童子、熊童子、虎熊童子、星熊童子、金童子)

 私は、目を擦りながら何度か読み返し、やっと理解した時、

「な… 何か凄そうなスキルだ」

 と自然と声が漏れた。
 これなら、私も強くなれる気がする。
 高鳴る気持ちを抑えながら、この事をセウンさんに教えようと、起き上がりセウンさんを探す。





 夕食作りの途中で、ラスが起きてきた。
 話がありそうな雰囲気を醸し出していたので、残りを2人に任せてから、場所を変える。

「目が覚めたみたいだけど、調子の方はどうだ?」

「ご迷惑をお掛けしてすみません。痛みも消えてますし、特に問題ないと思います」

「そうか。なら、一安心だな。それで、新しいスキルは覚えたのか?」

「はい。アイテムボックスではなかったですが、ちゃんと覚えました!!」

「そ… そうか。それは、良かったな」

 あの言い方、アイテムボックスに未練がありそうだ。だけど、こればかりは俺にもどうしようもない為、諦めるしかないだろうなぁと思った瞬間、

「あ!!」

 ある事を思い出す。

「どうかしたんですかセウンさん?」

「ちょっと待って… あった。ラス、良かったらこれを貸そうか?」

 俺はアイテムボックスにいれていたマジックバックを取り出す。

「これをですか?」

「これは… 「まさか、マジックバックですか!!」」

 教える前に気づいたラスは、俺の手からマジックバックを奪い、天高く掲げた。

「あぁ、そうだよ。俺を育ててくれた人から貰った物だから、あげる事は出来ないが、元同郷のよしみで貸してやるよ」

「そ… そんな大事な物を私に貸してくれていいんですか?」

「まぁ、大丈夫だろう。それに、俺にはアイテムボックスがあるからそれを使わないし、マジックバックも使われた方がいいと思うしな」

「…分かりました。なら、お言葉に甘えて、貸して頂きます。ありがとうございます、セウンさん」

 深々と頭を下げてくるラスに、気にしなくていい事を伝える。
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