スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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74話・一変

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 私は声を張り上げながら、辺りを探してみるが、返事はなかった。
 それでも私は、この真っ暗な空間を叫びながらセウンさんたちを探していると、急に目の前が明るくなり、それが眩しすぎて、私は腕で顔を覆った。
 少しして、光が落ち着いてくると覆っていた腕を戻すと、

「どこ、ここ…」

 先程までの真っ暗な空間から一変して、今は、どこかの縁側のような場所の近くに立っていた。
 しかも、その縁側には見知らぬ誰かが、目を閉じた状態のまま正座で座っていた。全く知らない人だけど、人がいた事に、少しばかりホッとする自分がいた。
 首を横にふりながら、ホッとしている場合でないと気を引き締め、縁側に座る人物に注目する。
 その人は、ただ座っているだけの優男のように見えるけど、どこにも隙らしき隙を感じさせない。しかも、その額には、私より立派な角が2本生えていて、同族であること以外なにも分からない。
 この人が一体どこの誰かなのか分からないが、ここがどこなのかも分からない私は、警戒しつつ、意を決してその人に話しかけてみようと口を開く前に、

「そんなに凝視されると少し恥ずかしいのですが?」

 目を閉じたまま、少し困った様子でそう言ってくる。

「す… すみません!!」

 私は咄嗟に謝ってしまう。

「いえ、謝る必要はありませんよ。まぁ、貴方をここに連れてきた私が言うのも変な話ですが、急にこんな所に連れてこられて、目の前に見知らぬ人が居たらそうなりますからね」

「そうですよね… って、貴方が私を連れてきたんですか!!」

 一瞬流してしまったが、目の前の人が話した事に対し驚きながら、聞き間違えではないかどうか聞き返す。

「えぇ、そうですよ。私が貴方をここに呼び寄せました」

 私はすぐその人に詰め寄り、

「なら、今すぐ私を元いた場所に帰して下さい!!」

 帰すよう頼む。

「ちゃんと帰しますから、少し落ち着いて下さい」

「分かりました…」

 帰してくれるならとその人から少し離れ、

「詰め寄ってしまいすみません…」

 自分のした行動に対し謝る。

「気にしていないので、大丈夫ですよ。それより、どうして貴方をここに連れてきたのか理由を説明しましょうか」

 そう言われてみて、理由が気になりだす。

「まぁでも、その前に少しやりたい事があるのですがいいですか?」

「やりたい事ですか? 何ですか?」

「まず、私の正面に立ってください」

「分かりました」

 私は、言われた通り正面に立つ。

「では、私の事を敵だと思って構えて貰ってもいいですか?」

「分かりました?」

 何の意味があるのか分からないけど言われた通り構える。
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