272 / 453
90話・試す 2
しおりを挟む
駆け巡った情報通りに、神足通の移動をしてみると、ちゃんと思い浮かべた場所へと移動していた。
だけど移動してすぐに、体が少し重くなるような感覚がし、軽い乗り物酔いにあった時みたいに、少し気持ち悪くなってきた。
そう言えば、シュテンさんもそんな事を言っていたなと思いつつ、少し遠くを眺めながら、その場で数回深呼吸すると改善してきた。
「ふぅ… シュテンさんは、慣れだって言ってたけど、本当にこれ慣れるんだろうか… いやでもシュテンさんが嘘つく意味もないし…」
まぁ、やってみればいいかと、(酔ってしまう)覚悟を決めてから振り返り、もといた場所へと移動するイメージを持ち、神足通を使う。
「う…」
またしても、先程の感覚が襲ってきた。
だけど、来ると覚悟を決めていたお陰か、それとも2回目なのに少し慣れたのか、先程よりも酔いが軽かった。
「どんな感じだ、ラス?」
戻って数回深呼吸した所で、セウンさんが聞いてきたので、今の状態や使えば慣れる事を説明する。
「軽い乗り物酔いか… それで、使っていけば慣れるんだっけ?」
「そう聞いたんで、そうだと思います」
「? そうなんだな。でも、鬼神化しないと使えないなら、少し練習しずらいな」
「あ…」
言われればそうだった。
「まぁでも、鬼神化じたい使っても、特にどうもないんだよな?」
「え… あ、はい」
1度自分の体を確かめてからそう答える。
「なら別に、そうでもないのか? まぁ、無理しない程度に、慣らしていくのがいいと思うぞ」
「そうですね。を付けながら、やっていきます」
「じゃあ、次はどうする? もう少し移動を試すか? それとも、他の神足通をやるか?」
「一応移動は試せたので、今度は飛行をやろうと思います」
「了解。一応何かあった時の為に受け止めれるようにしておくけど、気を付けてな」
「はい、分かりました」
そう言ってから、次試す神足通・飛行についての情報を思い返す。
やり方は、移動した時とほぼ同じだ。
私は、一度目を閉じてから、自分が飛ぶイメージを思い浮かべる。イメージは、完全に、某龍の玉アニメに出てくる舞空術だ。
イメージを明確に浮かんだので、
「いきます!!」
そう言って目を見開き、神足通・飛行を試す。
「「「「おぉ…」」」」
セウンさんたちは、驚いてくれる。
驚いてくれるのだが、今の私は、飛行していると言うより、ただ浮かんでいるだけだった。
私がイメージしたのは、初めての飛行関連で、舞空術を覚えた時の孫○天なのだが、実際は、ギリギリ浮いているビー○ルさん状態だった。
だけど移動してすぐに、体が少し重くなるような感覚がし、軽い乗り物酔いにあった時みたいに、少し気持ち悪くなってきた。
そう言えば、シュテンさんもそんな事を言っていたなと思いつつ、少し遠くを眺めながら、その場で数回深呼吸すると改善してきた。
「ふぅ… シュテンさんは、慣れだって言ってたけど、本当にこれ慣れるんだろうか… いやでもシュテンさんが嘘つく意味もないし…」
まぁ、やってみればいいかと、(酔ってしまう)覚悟を決めてから振り返り、もといた場所へと移動するイメージを持ち、神足通を使う。
「う…」
またしても、先程の感覚が襲ってきた。
だけど、来ると覚悟を決めていたお陰か、それとも2回目なのに少し慣れたのか、先程よりも酔いが軽かった。
「どんな感じだ、ラス?」
戻って数回深呼吸した所で、セウンさんが聞いてきたので、今の状態や使えば慣れる事を説明する。
「軽い乗り物酔いか… それで、使っていけば慣れるんだっけ?」
「そう聞いたんで、そうだと思います」
「? そうなんだな。でも、鬼神化しないと使えないなら、少し練習しずらいな」
「あ…」
言われればそうだった。
「まぁでも、鬼神化じたい使っても、特にどうもないんだよな?」
「え… あ、はい」
1度自分の体を確かめてからそう答える。
「なら別に、そうでもないのか? まぁ、無理しない程度に、慣らしていくのがいいと思うぞ」
「そうですね。を付けながら、やっていきます」
「じゃあ、次はどうする? もう少し移動を試すか? それとも、他の神足通をやるか?」
「一応移動は試せたので、今度は飛行をやろうと思います」
「了解。一応何かあった時の為に受け止めれるようにしておくけど、気を付けてな」
「はい、分かりました」
そう言ってから、次試す神足通・飛行についての情報を思い返す。
やり方は、移動した時とほぼ同じだ。
私は、一度目を閉じてから、自分が飛ぶイメージを思い浮かべる。イメージは、完全に、某龍の玉アニメに出てくる舞空術だ。
イメージを明確に浮かんだので、
「いきます!!」
そう言って目を見開き、神足通・飛行を試す。
「「「「おぉ…」」」」
セウンさんたちは、驚いてくれる。
驚いてくれるのだが、今の私は、飛行していると言うより、ただ浮かんでいるだけだった。
私がイメージしたのは、初めての飛行関連で、舞空術を覚えた時の孫○天なのだが、実際は、ギリギリ浮いているビー○ルさん状態だった。
3
あなたにおすすめの小説
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
俺の婚約者は地味で陰気臭い女なはずだが、どうも違うらしい。
ミミリン
恋愛
ある世界の貴族である俺。婚約者のアリスはいつもボサボサの髪の毛とぶかぶかの制服を着ていて陰気な女だ。幼馴染のアンジェリカからは良くない話も聞いている。
俺と婚約していても話は続かないし、婚約者としての役目も担う気はないようだ。
そんな婚約者のアリスがある日、俺のメイドがふるまった紅茶を俺の目の前でわざとこぼし続けた。
こんな女とは婚約解消だ。
この日から俺とアリスの関係が少しずつ変わっていく。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる