スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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特別閑話・くりすます 16

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 自虐とまではいかないが、手作りではないと肩をすくめながら言うも、皆そんなの関係ないと言ってくれる。

「ありがとう、皆」

 皆にお礼を伝える。

「別にお礼なんていいわ。それより、開けてみてもいいかな?」

 本当に例など不要というか、早く開けたくてワクワクしている雰囲気を醸し出す。
 まぁ、それはシエルだけでなく、皆同じ気持ちのように感じる。

「あぁ、もうそれはシエルたちの物だから、俺に聞かなくても大丈夫だぞ」

 そう言うと、皆一斉に木箱を開けた。

「「「「綺麗(なのじゃ)」」」」

 木箱の中身を見た皆の第一声が重なり、顔には笑顔を浮かべていた。

「シエルたちは見慣れたものかもしれないかと思ったけど、どうやら気に入って貰えたようで良かったよ」

「確かに気に入ったけど、別に見慣れている訳じゃないわ」

「ん? そうなのか? てっきり、王女様ってそういった物をかなりの量持っているイメージだったんだが?」

「まぁ、そういった人もいるかもしれないけど、私はそういったものは、殆ど持ってないわね」

「へえ、そうなんだ」

「確かに、シエルさんは、どちらかと言うと、剣とかそっちの方面をねだってましたね」

「ちょ、シェーン!!」

「あぁ、納得。シェーンたちはどうなんだ?」

「私も、そういった物は全くですね」

「私は、初めて貰いました!!」

「儂も、昔と違い今は持ってないのじゃ。それにしても、今は、こんなに様々な形も増えたんじゃな」

「そこは、どうなんだろうな?」

「ん? どう言うことじゃ? セウンが買ったのではないのか?」

「えっとだな…」

 まぁ、もう渡したんだし話しても言いかと、俺がどうやってネックレスを入手したのかを説明する。

「初めは、店で買おうかと思ったんだが、店にある奴って、確かに綺麗だし、細部までこだわっている物もあったんだけど、今一ピンとこなくてな」

「それで、どうしたのじゃ?」

「手先の器用そうなガルさんに頼んでみたら、話を一緒に聞いていたナーナさんが引き受けてくれたんで、シエルたちに合いそうな形とかを伝えて、買ってきた宝石類を加工して埋め込んでもらったんだ」
 
「「「「・・・」」」」

 説明を終えるが誰も何も言ってこなかった。

「どうかしたのか?」

「な… 何でもないわ!!」

「「何にもないですよ!!」」

「何もないのじゃ!!」

「そ… そうか、ならいいだけど。じゃあ、渡す物も渡したし、俺は部屋に戻るな」

 無事に渡せたので、部屋に戻ろうとした所で、

「セウン。ちょっと待って!!」

 シエルに引き留められる。

「どうかしたか?」

「あ、えっと、その… 折角だし、ネックレスを私たちにつけてくれない?」

 もじもじしながら、そう頼まれる。

「俺にか? まぁ、いいけど」

 了承の意を示した。
 そして、手袋を外し、各自のネックレスを受け取ってから後ろに移動し、それを一人一人つけて回った。
 一人つける度に、小声でお礼を言われ、全員つけ終えた所で、俺からも、プレゼントに対するお礼をもう一度告げてから、部屋に戻った。
 後日、皆、渡したネックレスを外すことなく身に付けていてくれたので、よほど気に入ってもらえたんだと、渡した俺も嬉しかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者より

くりすます編は、無駄に長くなったので、これでおしまいです。
次回からは、本編に戻ると思います。

参考にした宝石言葉など
(何となく以下のように選びました)

シエル
宝石:ルビー 『情熱』 『勇気』
ネックレスの形:月 「成長」

シェーン
サファイア 『慈愛』 『誠実』
馬蹄 「幸運」 「魔除け」

マオ
パール 『健康』 『長寿』
星 「健康」 「富」

ラス
エメラルド 『幸福』 『幸運』
クローバー 「幸運」

 渡す相手のいない作者は、無駄に少し賢くなったが、数日後には、その知識も記憶の角に追いやられるのだった…
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