スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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19話・思い浮かぶ案

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 心配してくれるのは有り難いが、ラスの方もまだ戦闘が終わってない為、ラスには自分の敵に集中するよう伝える。
 そして、俺は俺で、睡眠の霧で、ビックスライムのしなる触手を受けながら、先程出来なかったスキルの詳細を確認する。

「なる程な…」

 予想通り、スライムならではの面倒そうで、チートな内容のスキルだった。

「出来ればテイムしてみたい気持ちもあるが、そっち系のスキルは持ってないんだよな…」

 スピカの場合は卵からだったし、何か手はないか、今だ振るわれ続ける触手を受けながら考えてみる。
 と言っても、思い浮かぶ案は1つしかなかった。

「ボコって、弱らせてみるか」

 たぶんだが、モンスターにも生存本能があると思うから、それに賭けてみる事にした。

「よし、行く… ん?」

 案も決まったし、ボコろうとした所で、触手攻撃がいつの間にか止まっていた。
 確か、魔法系のスキルも取得していた筈だから、今度は魔法攻撃でもしてくるのかと思ったが、そんな様子もなかった。

「セウンさん、倒しました!!」

 ビックスライムが、いったい何したいのかと考えようとした所で、ラスから勝利報告が届いた。
 チラッとそれを確認しようとした所で、

「!?」

 俺はラスの元まで駆け出し、

「きゃ!!」

 そのままラスを抱き抱えその場を離れる。

「ど… どうしたんですか、セウンさん!!」

 慌てた様子のラスを下ろしながら、

「悪いな、ラス。ビックスライムが何かしらやろうとしたみたいだからな」

 抱き抱えた理由を話す。

「え!? あ、私の倒したポイズンスライムが…」

 ビックスライムから伸びていた触手が、ポイズンスライムの残骸を吸収しだした。

「…ラス、これを持って、俺から離れていてくれ」

 鑑定のモノクルをラスに預け、離れるよう話す。

「わ… 分かりました」

「あ、後一応警戒はしておいてくれ」

「はい」

 ラスが離れたのを確認し、ビックスライムに向き直ると同時に、毒液や消化液・魔法が飛んできた。

「チッ…」

 ラスを鍛えるのと同時に、改めて自分のスキルについても調べていく中で、睡眠の霧の弱点を発見していた。
 流れ弾がラスに当たらないように立ち回りながら、片側の刀の武具覚醒を解除し、

眠れる力ソーン・武具覚醒… 魔法耐性強化、耐久力強化」

 別の武具覚醒を使う。
 そして、準備が出来たので、そのまま真っ直ぐビックスライムに向かっていく。
 その間も、毒液や消化液・魔法が飛んでくるが、毒液や消化液は睡眠の霧で防ぎ、魔法は、先程武具覚醒をした刀で斬っていく。
 近づくにつれて、今度は触手での物理攻撃までしてくるので、それについては躱して、ビックスライムの目の前までやって来た。
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