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77話・発見
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シエルとのやり取りを済ませ、儂は1歩前に出てから口を開く。
「一応名乗らせて貰うが、儂の名はマオじゃ。それで、カローとやらなにもしていないのに街中で暴漢に襲われたと言ったの?」
「えぇ、それがどうかしましたか?」
「なら、どこで襲われたのかの?」
「襲われた場所ですか? …確か路地裏でしたかね」
「ほう、路地裏。そんな場所で何をしていたのかの?」
「何をしていたもなにも、ただ通ってただけですよ。貴方の話の行き先がよく分からないのですが、こんな無駄な話している時間はないと思うのですが?」
「…ならズバリ聞くが、オークションの品と聞いて何か思い浮かぶ事はないかの?」
「…確か近々ここであるんでしたか?」
「確かにオークションは近々開催される予定じゃな。じゃが儂が聞いたのはオークションの品じゃ。オークションではない」
「そうでしたね。なら、知りませんね」
「そうなのかの。儂はてっきり、その品を盗もうとして冒険者から攻撃を受けたと思ったのじゃが違うのかの?」
「!? はぁ… バレているのなら隠す必要もないですね。その通りですよ。ただ私からも聞きたい事があるのですが宜しいですか?」
「なんじゃ?」
「あの人もそうでしたが、どうして私がオークションの品を狙っているのを知っているのでしょうか?」
「それは…」
儂が答えようとした瞬間、
「よう、さっきぶりだな」
真上からセウンが降ってきた。
◆
~時はだいぶ遡る~
スピカの能力で姿を隠し、家の上を駆け出しあいつが行った可能性のあるオークションの品が保管してある場所へと向かう。
「少し遅かったか…」
ついた時には、保管場所を警備していた人が倒れていた。
家の上から降り、倒れている人を確認するが、既に事切れていた。
「急がないとな…」
もしかしたら既にこの場所からいなくなっている可能性がある為、亡くなった警備の人には悪いが、そのまま建物の中に入っていく。
中でも、何人かの死体が転がっていた。
それを跨ぎ、奥へと向かっていくと、地下を降りた先の大きな金庫のような前に人が立っていた。
その人は、フード付きコートを脱いでいたあいつだった。
「さてさて、どうやってこれを破りましょうかね…」
しかも、どうやらギリギリ間に合ったようだ。
「なら、これを使って破ってみましょうかね」
あいつは、腰部分にあるポーチのような物から何かしらの道具を取り出し、金庫を破壊しようとし出す。
注意が金庫の方へと向いているので、このまま後ろから無力化する為に武器を構える。
「一応名乗らせて貰うが、儂の名はマオじゃ。それで、カローとやらなにもしていないのに街中で暴漢に襲われたと言ったの?」
「えぇ、それがどうかしましたか?」
「なら、どこで襲われたのかの?」
「襲われた場所ですか? …確か路地裏でしたかね」
「ほう、路地裏。そんな場所で何をしていたのかの?」
「何をしていたもなにも、ただ通ってただけですよ。貴方の話の行き先がよく分からないのですが、こんな無駄な話している時間はないと思うのですが?」
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「!? はぁ… バレているのなら隠す必要もないですね。その通りですよ。ただ私からも聞きたい事があるのですが宜しいですか?」
「なんじゃ?」
「あの人もそうでしたが、どうして私がオークションの品を狙っているのを知っているのでしょうか?」
「それは…」
儂が答えようとした瞬間、
「よう、さっきぶりだな」
真上からセウンが降ってきた。
◆
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「少し遅かったか…」
ついた時には、保管場所を警備していた人が倒れていた。
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「急がないとな…」
もしかしたら既にこの場所からいなくなっている可能性がある為、亡くなった警備の人には悪いが、そのまま建物の中に入っていく。
中でも、何人かの死体が転がっていた。
それを跨ぎ、奥へと向かっていくと、地下を降りた先の大きな金庫のような前に人が立っていた。
その人は、フード付きコートを脱いでいたあいつだった。
「さてさて、どうやってこれを破りましょうかね…」
しかも、どうやらギリギリ間に合ったようだ。
「なら、これを使って破ってみましょうかね」
あいつは、腰部分にあるポーチのような物から何かしらの道具を取り出し、金庫を破壊しようとし出す。
注意が金庫の方へと向いているので、このまま後ろから無力化する為に武器を構える。
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