スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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131話・さすいば

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 茨さんが、キラキラとした目で闘いの感想を聞いてくる。
 どう答えようか迷ったが

「私の実力が足らず、茨さんの動きを捉えることが出来なくて、あまり参考になりませんでした」

 誤魔化す事なく正直に答えた。
 理由としては、ここで参考になったと嘘をついて、後々バレた時の茨さんとの不和を考えての事だ。
 
「…え?」

 目を見張る茨さんに

「茨さん、本当にすみません」

 頭を下げて謝っておく。

「そっか… 頭を上げてラス。私は気にしていないから…」

 そう言ってくれてはいるが、少し顔を俯かせ、しょぼんとしており、目に見えて落ち込んでいるように見える。

「あ、でも、茨さんが闘う姿はとても格好良かったです!!」

 だから咄嗟に、あまり参考にならなかったと同じくらい思っていた気持ちを口にする。

「そ… そう?」

 茨さんの顔が少し上がると同時に、口角も少し上がっているのを確認する。
 
「はい、そうです!! 普段の愛らしい見た目からは想像出来ない程、格好良くて凛々しかったです!!」

「えへへ。そう?」

「はい!! 改めて茨さんを尊敬しました。流石、茨さん。略してさすいばですよ!!」

 自分でも何を言っているのか少し分からなくなりながらも言葉を重ねた。

「さ、さすいば? ってのは、良く分からないけど、ラスにそう思って貰えるのなら良かった」

「あ… あはは」

 状態が元に戻ったようで安堵する。

「なら、ラスにも尊敬された事だし、私はそろそろもどるね」

「あ、はい。茨さん、今回は本当にありがとうございました」

「もうお礼はいいよ。じゃあまたね、ラス」

「またです、茨さん」

 来たとき同様に、足元に魔法陣が現れ、茨さんの姿が消えると徐々に魔法陣も消えていった。





~シュテン視点~

 鏡に映る茨が消えると同時に、こちらへと戻ってくる。

「おかえりなさい、茨」

「ただいまです、お師匠様」

「あ、これ良かったらどうぞ」

 用意していた飲み物を渡すと

「ありがとうございます」

 茨は一気にそれを飲み干す。

「それで、久しぶりの向こうの世界はどうでしたか?」

「ん? あぁ、言われてみればそうでした。ラスにいい所を見せようと張り切ってて忘れてました」

「茨らしいですね」

「それで、お師匠様に1つ頼みがあるんです」

 何となく今の茨が何を頼みたいのか分かるが、一応内容を聞いてみる。

「私と一戦お願いします」

 思った通りの内容だった。

「分かりました。なら行きましょうか」

 湯呑みを片してから、茨を連れて外へ出る。

「あれ、お二人ともどうかされたんですか?」

 外で休んでいた熊が聞いてきたので、軽く説明し茨と対峙する。
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感想 105

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みんなの感想(105件)

ケンシン
2025.05.13 ケンシン

非常に楽しく、面白く読ませていただいています。

ただ、視点が変わった時に、ストーリーも巻き戻って同じ文章を読まなくてはならないのは、筆者様の配慮だと思いますが、何回も続くと面倒です笑

解除
wild kaz
2025.04.13 wild kaz

続き読みたいです

解除
黒幸
2022.06.23 黒幸

茨ちゃんがいい子で良かった!
これでラスの修行も安泰ですかね🤔

2022.06.23 黒色の猫

くろいゆき様、感想ありがとうございます。
そうですね。
まぁ、若い頃ははっちゃけていた茨ですが、今では、面倒見のいい子に成長しました。

解除

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