【R18】SM学園

ましゅまろ

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ご褒美

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「――今夜はちゃんと、ご褒美をやるよ。」

 聖弥さんの声はいつもより少しだけ優しかった。
 その響きに、張りつめていたものがすっと緩んで、僕は思わずその場に崩れ落ちそうになった。

 (ご褒美……)

 それは甘い響きだったけど、僕にとってはそれ以上に――恐ろしくて、嬉しいものだった。
 なぜなら、それは「僕が今日、価値ある存在だった」ことの証明だから。

 「立って。服を脱げ。」

 命じられるままに、僕は制服のシャツを外し、身体を晒した。
 プラグがまだ中に入ったまま。ひと目でそれと分かるほど、身体が敏感に反応していた。

 (こんな姿……聖弥さん以外には、絶対に見せたくない……)

    ◇ ◇ ◇

 「ベッドにうつ伏せになれ。腰を少し上げて。」

 「……はい……」

 言われるままに、僕は布団の上に身を横たえた。
 尻を少し上げるその姿勢は、恥ずかしいほど自分を晒しているようで、心臓が壊れそうなくらい打ち続けていた。

 「力を抜け。もう、お前はよくやった。」

 低く囁くような声が耳元に落ちて、僕は自然と肩の力が抜けた。

 (認められた……ちゃんと……)

 プラグがゆっくりと引き抜かれた瞬間、背筋にぞわっとした快感が走る。

 「――ぁっ……!」

 抜かれたことで逆に奥がスカスカになって、変な喪失感が生まれる。

 でもすぐに、その空白に指が滑り込んできた。

 「ちゃんと柔らかくなってる。……お前、もう俺のために仕上がったな。」

 「……はい……僕、聖弥さんの……ために……」

 「そうだ。全部俺のものだ。」

    ◇ ◇ ◇

 潤滑剤の冷たい感触が中に落ちる。すぐに聖弥さんの指がそれを奥へと押し込んでいった。

 「……あっ……あぅ……」

 でも、痛くはなかった。不思議なくらい、身体が彼の手を受け入れている。

 「怖くないな?」

 「……はい……聖弥さんだから……」

 唇が熱くなるほどのキスが落とされ、舌を絡められる。
 その間にも、奥を優しく拡げられていく感覚が続く。

 (あったかい……やさしい……)

 そう思った瞬間、背中にぎゅっと抱きつかれた。

 「……誰にも渡さない。玲、お前は……俺だけのものだ。」

 その言葉が、頭の芯まで染み込んでいった。

    ◇ ◇ ◇

 身体が繋がれた瞬間――息が止まりそうになった。

 「……っあ……あ、ああ……!」

 これまでのどんな訓練よりも、深く、奥まで届いている気がした。
 でもそれは痛みじゃなくて、むしろ包まれるような温かさだった。

 「玲……好きだよ。」

 その言葉に、何度も揺すられながら、僕は涙を流した。

 (好き……)

 こんな場所で、こんな形で、そんな言葉を言ってもらえるなんて思ってなかった。
 でも今、僕は間違いなくこの人のものだ。

    ◇ ◇ ◇

 繰り返される動きの中で、僕は何度も何度も絶頂を迎えた。
 自分でも信じられないくらい、身体が甘く反応して、何度も聖弥さんの名前を呼んだ。

 「――聖弥さん……もっと……僕、もっと欲しい……」

 「そうか。じゃあ、与えてやるよ。」

 低く囁かれたその声が、僕のすべてを蕩けさせた。

    ◇ ◇ ◇

 事が終わった後、僕は聖弥さんの腕の中で、小さく息を整えていた。

 「……痛く、なかったか?」

 「……ううん……ぜんぜん……」

 「……ちゃんと“ご褒美”になったな。」

 「……はい……」

 「じゃあ、また頑張れ。俺が仕込んだ奴隷として。」

 その言葉を聞いて、僕は無意識に彼の胸元に顔を埋めた。

 (僕……これ以上ないくらい、幸せだ……)
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