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命令
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それは、ある日の夕食後だった。
特別寮の静かな部屋。テーブルの上には食事の後片付けが終わったばかりの食器が並んでいて、僕は雑巾を手に拭き掃除をしていた。
そのとき、背後から聖弥さんの声が響いた。
「玲、こっちに来い。」
「はい、聖弥さん。」
僕は拭き掃除の手を止めて立ち上がり、彼のもとへと歩み寄った。
今日は機嫌がいいように見えたけど、声の調子にはどこか緊張を含んでいた。
「少し話がある。」
僕は小さく首をかしげた。
「今後、特別寮の部屋の中では――服の着用を禁止する。」
「……え……?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「これから先、お前がこの部屋にいるときは、一糸まとわぬ状態で過ごすこと。それが俺の新しい命令だ。」
心臓がドクンと跳ねた。
羞恥が一気に顔に広がり、頬が熱くなる。
「な、なぜ……ですか……?」
言葉が震えてしまう。だけど、答えはすぐに返ってきた。
「理由はふたつある。まず――お前の身体が美しいからだ。」
「……っ……」
「俺は、お前の首筋も背中も、腰のくびれも尻のラインも……全部、ずっと見ていたい。服に隠されるのがもったいない。」
その直球の言葉に、喉が詰まりそうになった。
恥ずかしくて、どうしていいかわからなかったのに、嬉しさが同時にこみ上げてくる。
「もうひとつは、いつでも“すぐにお仕置きできるようにするため”だ。」
「……あ……」
「すぐに叩ける、すぐに抱ける。ご主人様にとって都合のいい状態――それを日常にする。それがお前の務めだろう?」
「……はい……」
顔を真っ赤にしながら、僕は小さく頷いた。
「よし。今すぐ脱げ。」
「……い、今……?」
「この場で。“裸になる”ことが“恥ずかしい”と感じるなら、お仕置きから始めることになるが?」
「……っ、わかりました……!」
僕は急いでボタンに手をかけた。
震える指でシャツを脱ぎ、ズボンを抜き、下着も……すべてを、床に置いた。
全裸になると、冷たい空気が全身を撫でていく。
胸が苦しくて、でもどこか満たされていく感覚があった。
「見せてみろ。」
命じられた通り、僕は背筋を伸ばし、恥部を隠すことなく正面から立った。
羞恥が身体を焼くようだったけれど、視線の先に聖弥さんがいると思うと、それが誇らしさに変わっていった。
「よし。今日から、これがお前の“常態”だ。」
聖弥さんは席を立ち、僕の肩を撫でた。
「肌が震えてるな。恥ずかしいか?」
「……はい……」
「だが、お前が恥ずかしがる姿こそ、俺の悦びだ。」
その言葉に、僕の心も身体も、完全に従属した。
◇ ◇ ◇
その夜から、僕の生活は変わった。
朝起きた瞬間から裸。ベッドメイキングも裸。料理、掃除、洗濯、すべてを裸でこなす。
聖弥さんが読書しているときも、電話しているときも、僕は静かにその足元にひざまずき、全身を晒しながら待機する。
羞恥に震えるたび、彼は僕を褒めてくれた。
「いい顔だ。俺の奴隷らしくなってきたな。」
僕はその言葉を聞くたび、心が深く、深く――満たされていった。
特別寮の静かな部屋。テーブルの上には食事の後片付けが終わったばかりの食器が並んでいて、僕は雑巾を手に拭き掃除をしていた。
そのとき、背後から聖弥さんの声が響いた。
「玲、こっちに来い。」
「はい、聖弥さん。」
僕は拭き掃除の手を止めて立ち上がり、彼のもとへと歩み寄った。
今日は機嫌がいいように見えたけど、声の調子にはどこか緊張を含んでいた。
「少し話がある。」
僕は小さく首をかしげた。
「今後、特別寮の部屋の中では――服の着用を禁止する。」
「……え……?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「これから先、お前がこの部屋にいるときは、一糸まとわぬ状態で過ごすこと。それが俺の新しい命令だ。」
心臓がドクンと跳ねた。
羞恥が一気に顔に広がり、頬が熱くなる。
「な、なぜ……ですか……?」
言葉が震えてしまう。だけど、答えはすぐに返ってきた。
「理由はふたつある。まず――お前の身体が美しいからだ。」
「……っ……」
「俺は、お前の首筋も背中も、腰のくびれも尻のラインも……全部、ずっと見ていたい。服に隠されるのがもったいない。」
その直球の言葉に、喉が詰まりそうになった。
恥ずかしくて、どうしていいかわからなかったのに、嬉しさが同時にこみ上げてくる。
「もうひとつは、いつでも“すぐにお仕置きできるようにするため”だ。」
「……あ……」
「すぐに叩ける、すぐに抱ける。ご主人様にとって都合のいい状態――それを日常にする。それがお前の務めだろう?」
「……はい……」
顔を真っ赤にしながら、僕は小さく頷いた。
「よし。今すぐ脱げ。」
「……い、今……?」
「この場で。“裸になる”ことが“恥ずかしい”と感じるなら、お仕置きから始めることになるが?」
「……っ、わかりました……!」
僕は急いでボタンに手をかけた。
震える指でシャツを脱ぎ、ズボンを抜き、下着も……すべてを、床に置いた。
全裸になると、冷たい空気が全身を撫でていく。
胸が苦しくて、でもどこか満たされていく感覚があった。
「見せてみろ。」
命じられた通り、僕は背筋を伸ばし、恥部を隠すことなく正面から立った。
羞恥が身体を焼くようだったけれど、視線の先に聖弥さんがいると思うと、それが誇らしさに変わっていった。
「よし。今日から、これがお前の“常態”だ。」
聖弥さんは席を立ち、僕の肩を撫でた。
「肌が震えてるな。恥ずかしいか?」
「……はい……」
「だが、お前が恥ずかしがる姿こそ、俺の悦びだ。」
その言葉に、僕の心も身体も、完全に従属した。
◇ ◇ ◇
その夜から、僕の生活は変わった。
朝起きた瞬間から裸。ベッドメイキングも裸。料理、掃除、洗濯、すべてを裸でこなす。
聖弥さんが読書しているときも、電話しているときも、僕は静かにその足元にひざまずき、全身を晒しながら待機する。
羞恥に震えるたび、彼は僕を褒めてくれた。
「いい顔だ。俺の奴隷らしくなってきたな。」
僕はその言葉を聞くたび、心が深く、深く――満たされていった。
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