【R18】SM学園

引き裂かれた絆

刻印が刻まれた数日後のことだった。

僕が身体に刻まれた「結城聖弥」の印は学園中で話題となり、やがて学園長の耳にも届いた。

調教師はあくまで「完璧な奴隷を育成する役目」だ。その奴隷を個人的に所有することは禁じられている。
結城聖弥が僕に印を刻んだ行為は、学園の最も重要な掟を破ったことを意味していた。

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「玲、起きろ！」

ある日の早朝、僕は乱暴に引きずり起こされた。

「……何ですか……？」

教官が冷酷な目で僕を見下ろしている。

「お前の主人――結城聖弥は、学園から追放された。」

「……えっ……！？」

心臓が凍りついた。信じられなかった。

「そしてお前は、特別寮から独房に移動する。」

僕の身体は力なく引きずられ、薄暗い地下室の独房に閉じ込められた。

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「脱げ。」

独房の中で、教官が冷たく命じた。

僕は抵抗する気力もなく、服を脱ぎ、裸になった。

「お前はここで、反省を促すために厳しいお仕置きを受ける。」

「……はい。」

聖弥さんのいない世界に、もう意味なんてない。
だけど、それでも僕は耐えることしか許されなかった。

ピシッ――！

強烈な鞭が僕の背中を打つ。

「――ああっ！」

痛みが走る。でも、その痛みすらも、僕が聖弥さんのものだった証だと思うと、どこか甘く感じてしまう。

「なぜ笑っている？」

「……僕は、今でも聖弥さんのものだから……」

「まだそんなことを言うのか！」

教官の怒りの声が響き、鞭が再び僕を襲った。

でも、どれだけ痛みを与えられても、僕の心だけは聖弥さんに繋がっていた。

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独房での数日は、絶望的な長さだった。

食事もほとんど与えられず、身体中が鞭の痕で傷ついた。でも、僕の背中にある刻印だけは消えなかった。

（聖弥さん……今、どこにいますか……？）

僕の心はいつも聖弥さんを探していた。

やがて、僕は疲れ果て、冷たい床に横たわった。

（もう一度、会いたい……）

涙が溢れて止まらなかった。