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ライド・ミシェル
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僕達は食堂でお昼ご飯を一緒に食べ、休憩室で休憩していた。
「ふぅー」
ゆったりする前触れのような息を吐いて、僕はソファーに座る。......すると、るなちゃんが隣に座ってきた。ちなみに看護師さんの2人は用事があるとか言ってどこかへ行ってしまった。
「......ねえ」
「どうしたの? いつもの席に行くんじゃないの?」
「いや、奏汰...と......話...したい」
「いいよ。何話す?」
会って間もないけど、るなちゃんがどんな人間なのか少し分かってきた気がする。この行動は多分凄く珍しいやつだ。大切にしよう。
「本......とか...どう......?」
「ミシェル作品?」
「それも......話し...たい......けど......他の面白い......作品......とか...お互い...に......教え...あっ...たり...したい」
るなちゃん史上(僕の知る中で)一番長い言葉だ。...喋るの苦手とか言ってなかったっけ?
全然話しかけてくれるし、応えてくれる。
ちょっと言葉が詰まってるけど、しっかりと聞き取れるから問題は無いしね。
じゃあ入院なんてしなくてもいいんじゃ......?
「......ん?...どう...した...の...? ......別...に...嫌なら......大...丈夫」
「...あっ! 全然嫌じゃないよ! 僕も本好きだし、教え合ったりとか...ここで出来ないと思ってたからちょっとビックリしただけだよ!」
少しるなちゃんの事を考えていたら当本人を不安にさせてしまった。これでるなちゃんが仲良くしてくれなくなったら怖いな。
こうして先程まで僕の頭にあった、るなちゃんは入院しなくても生活出来る。という考えは意識しない内に消えていたのだった。
「......良かった......じゃあ...話...そ」
「うん! 話そう」
それから僕とるなちゃんは、本の話で大いに盛り上がった。
2人が読んでいないミシェル作品の『探偵は侮れない』シリーズの第一巻を、一緒に読んで、考察して楽しんだり、そのミシェル作品の多くが推理もので、同じ推理ものが好きな事で意気投合し、より仲良くなったりした。
──────────03︰00
「ごめんねー! おまた...せ?」
「おお......?」
2人が見たのは奏汰くんとるなちゃんが楽しそうに笑いながら話している所。
「担当看護師になってから結構経つけど初めて見たわ。あんなにも楽しそうなるなちゃん」
「いつの間に仲良くなったんだろうね~」
「まあ結構2人でいる時間はあっただろうし、別に不自然ってほどでも無いけど......相手がるなちゃんだからねー」
「......普通に凄いと思っちゃうわ私」
「相手がるなちゃんだからよ。凄く見えるの」
「それより入れる? あの空間に」
「入れるし入るに決まってるでしょ? 私も仲良くなりたいし!」
「えっ! ちょっと!?」
仲良くなりたいという気持ちの赴くままに静華さんは僕たちに向かってくる。
「おーい! 何話してるのー?」
「あっ! おかえりです! どこに行ってたんですか?」
「ちょっと他の看護師さんと話してたり、入院してる患者さんのヘルプに行ってたりしてたら結構時間かかっちゃった♪」
「私は、担当している患者さんはるなちゃんだけじゃないから、患者さんに何か不備はないか聞きに行ったり、静華さんと一緒に他の看護師さんと情報交換したりね」
「それでそれでー? 奏汰くん達は何してたのー?」
「......これ...推...理......小説」
「それ、るなちゃんがいっつも読んでるやつじゃない。おすすめしてあげた?」
そう言いながら神崎さんは、るなちゃんの手に持っている本を見た。
題名は『博愛の印』ライド・ミシェル作の推理小説だ。
「......もちろん。......博愛の...印...は...神作品」
「おー! 神作品......。奏汰さんはその博愛の印っていう小説は読んだ? ていうか推理もの好きなの?」
僕は質問されたのでしっかりと答えを返す。
「僕、元々推理小説は好きで、るなちゃんに勧められてその『博愛の印』の一巻を読んでみたんですけど、これがまた面白くて! るなちゃんが神作品って言うのも納得です!」
「仲......間......ゲット...」
嬉しそうな表情をしているるなちゃん。その横で、読んでみたそうな動きを全身で表してる神崎さん。
この人ほんと裏表が凄いな。女優さんになった方がいいんじゃないの?
「その『博愛の印』って推理小説、私も読んでいい?! まだ時間あるし!」
「はい...これ......読ん...で...みて。......それ...で......感想...聞か......せて」
「ありがとう! すぐ読む!」
「推理小説も良いんだけど、もう3時だし、お菓子とか買いに行ってもいいよー? るなちゃんも奏汰くんも制限されてないしねー」
「私......は...大......丈夫」
「あ...じゃあ僕、何か買いに行ってもいいですか?」
ちょうど推理小説で頭使ったばっかだから何か甘いものでも買おうかな? 飲み物は......お水があるからいいや。
「じゃあ一緒に行こー! 車椅子押してあげる!」
「大丈夫ですよ。売店まで近いですし」
「あれー? 私を頼ってくれないのぉー?」
静華さんはこっちを見てニヤつきながら、少し僕を煽るような口調で言ってきた。
「......あっ!」
まただ...また忘れてた......。
「これで2回目ね! 奏汰くんは息してるだけでもちょっと肋骨痛むんだから、もっと頼ってくれていいのに」
「頑張ります......」
「じゃ、一緒に行こっか!」
「はい......車椅子、お願いします」
「はい、喜んで!」
「ふぅー」
ゆったりする前触れのような息を吐いて、僕はソファーに座る。......すると、るなちゃんが隣に座ってきた。ちなみに看護師さんの2人は用事があるとか言ってどこかへ行ってしまった。
「......ねえ」
「どうしたの? いつもの席に行くんじゃないの?」
「いや、奏汰...と......話...したい」
「いいよ。何話す?」
会って間もないけど、るなちゃんがどんな人間なのか少し分かってきた気がする。この行動は多分凄く珍しいやつだ。大切にしよう。
「本......とか...どう......?」
「ミシェル作品?」
「それも......話し...たい......けど......他の面白い......作品......とか...お互い...に......教え...あっ...たり...したい」
るなちゃん史上(僕の知る中で)一番長い言葉だ。...喋るの苦手とか言ってなかったっけ?
全然話しかけてくれるし、応えてくれる。
ちょっと言葉が詰まってるけど、しっかりと聞き取れるから問題は無いしね。
じゃあ入院なんてしなくてもいいんじゃ......?
「......ん?...どう...した...の...? ......別...に...嫌なら......大...丈夫」
「...あっ! 全然嫌じゃないよ! 僕も本好きだし、教え合ったりとか...ここで出来ないと思ってたからちょっとビックリしただけだよ!」
少しるなちゃんの事を考えていたら当本人を不安にさせてしまった。これでるなちゃんが仲良くしてくれなくなったら怖いな。
こうして先程まで僕の頭にあった、るなちゃんは入院しなくても生活出来る。という考えは意識しない内に消えていたのだった。
「......良かった......じゃあ...話...そ」
「うん! 話そう」
それから僕とるなちゃんは、本の話で大いに盛り上がった。
2人が読んでいないミシェル作品の『探偵は侮れない』シリーズの第一巻を、一緒に読んで、考察して楽しんだり、そのミシェル作品の多くが推理もので、同じ推理ものが好きな事で意気投合し、より仲良くなったりした。
──────────03︰00
「ごめんねー! おまた...せ?」
「おお......?」
2人が見たのは奏汰くんとるなちゃんが楽しそうに笑いながら話している所。
「担当看護師になってから結構経つけど初めて見たわ。あんなにも楽しそうなるなちゃん」
「いつの間に仲良くなったんだろうね~」
「まあ結構2人でいる時間はあっただろうし、別に不自然ってほどでも無いけど......相手がるなちゃんだからねー」
「......普通に凄いと思っちゃうわ私」
「相手がるなちゃんだからよ。凄く見えるの」
「それより入れる? あの空間に」
「入れるし入るに決まってるでしょ? 私も仲良くなりたいし!」
「えっ! ちょっと!?」
仲良くなりたいという気持ちの赴くままに静華さんは僕たちに向かってくる。
「おーい! 何話してるのー?」
「あっ! おかえりです! どこに行ってたんですか?」
「ちょっと他の看護師さんと話してたり、入院してる患者さんのヘルプに行ってたりしてたら結構時間かかっちゃった♪」
「私は、担当している患者さんはるなちゃんだけじゃないから、患者さんに何か不備はないか聞きに行ったり、静華さんと一緒に他の看護師さんと情報交換したりね」
「それでそれでー? 奏汰くん達は何してたのー?」
「......これ...推...理......小説」
「それ、るなちゃんがいっつも読んでるやつじゃない。おすすめしてあげた?」
そう言いながら神崎さんは、るなちゃんの手に持っている本を見た。
題名は『博愛の印』ライド・ミシェル作の推理小説だ。
「......もちろん。......博愛の...印...は...神作品」
「おー! 神作品......。奏汰さんはその博愛の印っていう小説は読んだ? ていうか推理もの好きなの?」
僕は質問されたのでしっかりと答えを返す。
「僕、元々推理小説は好きで、るなちゃんに勧められてその『博愛の印』の一巻を読んでみたんですけど、これがまた面白くて! るなちゃんが神作品って言うのも納得です!」
「仲......間......ゲット...」
嬉しそうな表情をしているるなちゃん。その横で、読んでみたそうな動きを全身で表してる神崎さん。
この人ほんと裏表が凄いな。女優さんになった方がいいんじゃないの?
「その『博愛の印』って推理小説、私も読んでいい?! まだ時間あるし!」
「はい...これ......読ん...で...みて。......それ...で......感想...聞か......せて」
「ありがとう! すぐ読む!」
「推理小説も良いんだけど、もう3時だし、お菓子とか買いに行ってもいいよー? るなちゃんも奏汰くんも制限されてないしねー」
「私......は...大......丈夫」
「あ...じゃあ僕、何か買いに行ってもいいですか?」
ちょうど推理小説で頭使ったばっかだから何か甘いものでも買おうかな? 飲み物は......お水があるからいいや。
「じゃあ一緒に行こー! 車椅子押してあげる!」
「大丈夫ですよ。売店まで近いですし」
「あれー? 私を頼ってくれないのぉー?」
静華さんはこっちを見てニヤつきながら、少し僕を煽るような口調で言ってきた。
「......あっ!」
まただ...また忘れてた......。
「これで2回目ね! 奏汰くんは息してるだけでもちょっと肋骨痛むんだから、もっと頼ってくれていいのに」
「頑張ります......」
「じゃ、一緒に行こっか!」
「はい......車椅子、お願いします」
「はい、喜んで!」
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