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友達の証
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現在、隣の建物でもある央光医療大学から3年生が見学に来ていた。少し問題もあったが神崎さんの協力のおかげで何とか全員が教室に集まった。
そして理事長が今回実技試験の採点及び指南役として推薦した、神崎さんと静華さんの自己紹介が終わると皮肉を込めた質問が理事長に投げかけられる。
「本当に大丈夫なんですか? 実技試験の採点者が普通の看護師って、採点ミスで単位落としたくないですよー」
そんな中、文句のある生徒に理事長が放ったある一言で実習室が大騒ぎになった。
自分を高く評価し相手を貶す......なってないな。
「何度も言うが大丈夫だ。何故ならこの2人は三年連続十二光に入った天才だからだ」
よし、これはしれっと──
『ええぇー!!』
やっぱこうなったか。
こうなるか。
こうなっちゃうよね。
「はーい静かにしろ」
理事長はそう言いながら手を叩く。
まだ少しザワついているがこれからの行動を指するには十分なくらいだ。
「この後は自由に行動し見学する予定だが、くれぐれも迷惑はかけないように。それと11時にここ集合だからな、忘れんなよー」
『はーい』
「それじゃあ解散!」
理事長がそう言った瞬間生徒達は一斉に立ち上がり、勢いよく教室から出ていく。
「そういえばなんで先生方は喋らなかったんですか?」
「理事長先生のほうが生徒達はよく聞くの」
「悲しい現実ですね」
『...はい』
一方その頃、奏汰とるなちゃんはというと──
「るなちゃんはゲームってするの?」
「ちょっと......なら」
「じゃあ今までで1番面白かった本は?」
「今ま...でで......1番...」
るなちゃんは深く考え込む。
「ミシェル......の...旅路...もいい......けど......」
「けど?」
「本...読む......きっかけ...に...なった......
『恋のファンファーレ』...かな」
「恋のファンファーレ?」
「...うん」
恋のファンファーレかぁ、聞いたことないな。
「それってどういう内容なの?」
「うん......簡単......に...言え......ば......恋愛...青春もの。各々...の...目標......を...部活動を...通し......て...叶え...て......いく......物...語」
...ん? 何かおかしいな。でも別に何か変わったことは無いな。......何かおかしいのにな。
「...あっ......ごめ...んね......こうい...うの......好きじゃ...ない...よね......」
「いやいや! お恥ずかしながら...いや恥ずかしくない、何も恥ずかしくないんだけど! ...恋愛ものとか結構好きなんだよね」
「そう...なんだ」
「...うん。退院したら『恋のファンファーレ』読んでみるね」
「うん......分かった......感想...待って...る」
ここで会話は途絶え、少しの間沈黙が続く。
でもこの沈黙は気まずくなくて、むしろ安心するほどだった。
部屋中の空気が穏やかになり、これが友達の証だと証明してくれてるかのようだ。
奏汰が少し笑みを浮かべ、それを見たるなちゃんは少し口角が上がっていた。
そんな楽しいひと時を過ごしていたらドアがノックされた。
「はっ...はーい!」
反射的に僕が応じたらドアが開き、そこには静華さんがいた。
「どうー? るなちゃんの様子は」
「だいぶ楽になったと思いますけど...どう?」
「...楽......結構......落ち着いた」
「なら良かったー!」
「神崎......さん......は?」
心配そうに聞くるなちゃん。
「今は見学に来てる学校の理事長先生とお話中だよ」
「......え」
「なぁーに大丈夫よ! 私も雪希子《ゆきこ》さん聞いたけど悪い方は完全にあっち側だから」
「良かったね」
「...うん......良かった」
「じゃあ大丈夫そうだし私はこれで。生徒達見ないといけないんだー」
「分かりました、るなちゃんのことは任せてください」
「うん......平気...」
「それじゃあまた来るね!」
そう言い静華さんはドアを開け廊下に出ようとするが、何かを思い出したのか奏汰達の方に振り返る。
「そうそう! 11時から12時の間は見学に来てる生徒達全員教室で実技テストだからその間は安心して部屋から出れるよ! じゃね!」
静華さんはそう言い残して去っていった。
それを聞いた2人は最初こそ戸惑ったが11時を楽しみに待ったという。
そして理事長が今回実技試験の採点及び指南役として推薦した、神崎さんと静華さんの自己紹介が終わると皮肉を込めた質問が理事長に投げかけられる。
「本当に大丈夫なんですか? 実技試験の採点者が普通の看護師って、採点ミスで単位落としたくないですよー」
そんな中、文句のある生徒に理事長が放ったある一言で実習室が大騒ぎになった。
自分を高く評価し相手を貶す......なってないな。
「何度も言うが大丈夫だ。何故ならこの2人は三年連続十二光に入った天才だからだ」
よし、これはしれっと──
『ええぇー!!』
やっぱこうなったか。
こうなるか。
こうなっちゃうよね。
「はーい静かにしろ」
理事長はそう言いながら手を叩く。
まだ少しザワついているがこれからの行動を指するには十分なくらいだ。
「この後は自由に行動し見学する予定だが、くれぐれも迷惑はかけないように。それと11時にここ集合だからな、忘れんなよー」
『はーい』
「それじゃあ解散!」
理事長がそう言った瞬間生徒達は一斉に立ち上がり、勢いよく教室から出ていく。
「そういえばなんで先生方は喋らなかったんですか?」
「理事長先生のほうが生徒達はよく聞くの」
「悲しい現実ですね」
『...はい』
一方その頃、奏汰とるなちゃんはというと──
「るなちゃんはゲームってするの?」
「ちょっと......なら」
「じゃあ今までで1番面白かった本は?」
「今ま...でで......1番...」
るなちゃんは深く考え込む。
「ミシェル......の...旅路...もいい......けど......」
「けど?」
「本...読む......きっかけ...に...なった......
『恋のファンファーレ』...かな」
「恋のファンファーレ?」
「...うん」
恋のファンファーレかぁ、聞いたことないな。
「それってどういう内容なの?」
「うん......簡単......に...言え......ば......恋愛...青春もの。各々...の...目標......を...部活動を...通し......て...叶え...て......いく......物...語」
...ん? 何かおかしいな。でも別に何か変わったことは無いな。......何かおかしいのにな。
「...あっ......ごめ...んね......こうい...うの......好きじゃ...ない...よね......」
「いやいや! お恥ずかしながら...いや恥ずかしくない、何も恥ずかしくないんだけど! ...恋愛ものとか結構好きなんだよね」
「そう...なんだ」
「...うん。退院したら『恋のファンファーレ』読んでみるね」
「うん......分かった......感想...待って...る」
ここで会話は途絶え、少しの間沈黙が続く。
でもこの沈黙は気まずくなくて、むしろ安心するほどだった。
部屋中の空気が穏やかになり、これが友達の証だと証明してくれてるかのようだ。
奏汰が少し笑みを浮かべ、それを見たるなちゃんは少し口角が上がっていた。
そんな楽しいひと時を過ごしていたらドアがノックされた。
「はっ...はーい!」
反射的に僕が応じたらドアが開き、そこには静華さんがいた。
「どうー? るなちゃんの様子は」
「だいぶ楽になったと思いますけど...どう?」
「...楽......結構......落ち着いた」
「なら良かったー!」
「神崎......さん......は?」
心配そうに聞くるなちゃん。
「今は見学に来てる学校の理事長先生とお話中だよ」
「......え」
「なぁーに大丈夫よ! 私も雪希子《ゆきこ》さん聞いたけど悪い方は完全にあっち側だから」
「良かったね」
「...うん......良かった」
「じゃあ大丈夫そうだし私はこれで。生徒達見ないといけないんだー」
「分かりました、るなちゃんのことは任せてください」
「うん......平気...」
「それじゃあまた来るね!」
そう言い静華さんはドアを開け廊下に出ようとするが、何かを思い出したのか奏汰達の方に振り返る。
「そうそう! 11時から12時の間は見学に来てる生徒達全員教室で実技テストだからその間は安心して部屋から出れるよ! じゃね!」
静華さんはそう言い残して去っていった。
それを聞いた2人は最初こそ戸惑ったが11時を楽しみに待ったという。
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