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想いの果てに
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「奏汰......は......入院する......前......外とか......で......遊んでた......?」
「そうだなぁ......友達に誘われた時は遊びに行ってたかな」
そう奏汰が言ったらるなちゃんは少し間を空け、心の底から思うように言った。
「......優しいね」
「そんなことないよ」
4人で朝ご飯を食べ終えた奏汰はるなちゃんに誘われて現在庭園に来ていた。
「いつ見ても......ここの......お花......綺麗......」
「そうだね、綺麗」
「......本当に......思っ......てる......?」
「思ってるよ」
「奏汰、優しい......から......どれが......本当か......わかんない......」
「嘘なんてつかないよ......多分」
「多分って......もう......!」
そこで会話は途切れ、お互い無言の時間が続いた。だけどその沈黙は普段の沈黙よりもずっと心地の良いものだった。
「あっ......」
「どうしたの?」
「あそこ......ブランコ......ある」
「行ってみる?」
「......うん!」
2人は花のトンネルの隙間から見えたブランコに向かって歩き始めた。庭園中央エリアを越え、1面芝生になっている遊び場のような所に到着していた。
「人......いない......ね......」
「朝だからかな?」
「ちょっと......怖い......けど......なんか......」
「楽しい?」
「うん......心が......騒いで......落ち着かない......」
「僕も」
人がいない庭園。それは厨二心をくすぐるような雰囲気、明らかな静けさと澄んでいる空気。
この時、この瞬間だけは、空気さえも2人を邪魔することは出来ない。
「ブランコ好きなの?」
「うん......おばあちゃんとの......思い出......だから......」
「おばあちゃんって確か日本にいるんだよね」
「うん......いるよ......私......が......」
「ん?」
るなちゃんは言いかけた言葉を途中で止めて間を置き、少し暗い顔をして奏汰に声をかけた。
「聞いて......欲しいんだけど......」
「うん、なに?」
そう奏汰が言うとるなちゃんはゆっくりと話し出した。
「私......本当は......今頃フィンランドにいたの......」
「うん」
「パパの......仕事の......都合......で......フィンランドに......行かなきゃ......いけなくて......でも......日本にいる......おばあちゃん......とも......いたく......て......結局......パパと......ママは......フィンランドに行って......私......だけ......おばあちゃんと一緒......でも......迷惑に......しか......なって......なくて......」
「そんなことないと思うよ」
「私......結局......心の病気で......入院......しちゃって......心が......痛いの......」
るなちゃんは車椅子のハンドルを持つ手を離し、そっと胸に手を重ねた。
「私が......一緒......に......フィンランド......行って......たら......この......胸の痛みも......なかった......のかな......なんて──」
そう言った瞬間奏汰は勢いよくるなちゃんの方へ振り向き口を開いた。
「痛っ!......おばあちゃんもるなちゃんのためを思って入院を勧めてくれたんじゃないかな?」
「でも......実際......迷惑......かけてるし......それより......大丈夫......? まだ骨折......治ってないん......だから......」
車椅子のハンドルを再度持ち、歩いて行きながら
心配してくれるるなちゃん。また少し、顔が暗くなった気がする。
「そういうとこ」
「え......?」
「るなちゃんは気を使いすぎだよ、おばあちゃんがとか神崎さんがとか、全部もしかしたら思ってるんじゃないかってことだよね?」
るなちゃんは奏汰の勢いに驚きつつも少し考え、奏汰に話しかけた。
「うん......本人に......聞いたことは......ない......怖い......し......」
「......おばあちゃんは分からないけど神崎さんなら迷惑してると思ったら注意してくれるだろうし、おばあちゃんも定期的に会いに来てくれてるんでしょ?」
「......うん......来て......くれる......」
「じゃあ大丈夫、るなちゃんを嫌ってなんかないしむしろ好きだと思うよ」
「......ありがと......そう思うと......ちょっと......楽に......なった......」
「僕も力になれて嬉しいよ」
心に響く言葉は相手の想いを変え、相手を変え、目に見える世界を変える。いままで悩んでいた想いの蟠《わだかま》りを自分自身に吸収するように。
「そうだなぁ......友達に誘われた時は遊びに行ってたかな」
そう奏汰が言ったらるなちゃんは少し間を空け、心の底から思うように言った。
「......優しいね」
「そんなことないよ」
4人で朝ご飯を食べ終えた奏汰はるなちゃんに誘われて現在庭園に来ていた。
「いつ見ても......ここの......お花......綺麗......」
「そうだね、綺麗」
「......本当に......思っ......てる......?」
「思ってるよ」
「奏汰、優しい......から......どれが......本当か......わかんない......」
「嘘なんてつかないよ......多分」
「多分って......もう......!」
そこで会話は途切れ、お互い無言の時間が続いた。だけどその沈黙は普段の沈黙よりもずっと心地の良いものだった。
「あっ......」
「どうしたの?」
「あそこ......ブランコ......ある」
「行ってみる?」
「......うん!」
2人は花のトンネルの隙間から見えたブランコに向かって歩き始めた。庭園中央エリアを越え、1面芝生になっている遊び場のような所に到着していた。
「人......いない......ね......」
「朝だからかな?」
「ちょっと......怖い......けど......なんか......」
「楽しい?」
「うん......心が......騒いで......落ち着かない......」
「僕も」
人がいない庭園。それは厨二心をくすぐるような雰囲気、明らかな静けさと澄んでいる空気。
この時、この瞬間だけは、空気さえも2人を邪魔することは出来ない。
「ブランコ好きなの?」
「うん......おばあちゃんとの......思い出......だから......」
「おばあちゃんって確か日本にいるんだよね」
「うん......いるよ......私......が......」
「ん?」
るなちゃんは言いかけた言葉を途中で止めて間を置き、少し暗い顔をして奏汰に声をかけた。
「聞いて......欲しいんだけど......」
「うん、なに?」
そう奏汰が言うとるなちゃんはゆっくりと話し出した。
「私......本当は......今頃フィンランドにいたの......」
「うん」
「パパの......仕事の......都合......で......フィンランドに......行かなきゃ......いけなくて......でも......日本にいる......おばあちゃん......とも......いたく......て......結局......パパと......ママは......フィンランドに行って......私......だけ......おばあちゃんと一緒......でも......迷惑に......しか......なって......なくて......」
「そんなことないと思うよ」
「私......結局......心の病気で......入院......しちゃって......心が......痛いの......」
るなちゃんは車椅子のハンドルを持つ手を離し、そっと胸に手を重ねた。
「私が......一緒......に......フィンランド......行って......たら......この......胸の痛みも......なかった......のかな......なんて──」
そう言った瞬間奏汰は勢いよくるなちゃんの方へ振り向き口を開いた。
「痛っ!......おばあちゃんもるなちゃんのためを思って入院を勧めてくれたんじゃないかな?」
「でも......実際......迷惑......かけてるし......それより......大丈夫......? まだ骨折......治ってないん......だから......」
車椅子のハンドルを再度持ち、歩いて行きながら
心配してくれるるなちゃん。また少し、顔が暗くなった気がする。
「そういうとこ」
「え......?」
「るなちゃんは気を使いすぎだよ、おばあちゃんがとか神崎さんがとか、全部もしかしたら思ってるんじゃないかってことだよね?」
るなちゃんは奏汰の勢いに驚きつつも少し考え、奏汰に話しかけた。
「うん......本人に......聞いたことは......ない......怖い......し......」
「......おばあちゃんは分からないけど神崎さんなら迷惑してると思ったら注意してくれるだろうし、おばあちゃんも定期的に会いに来てくれてるんでしょ?」
「......うん......来て......くれる......」
「じゃあ大丈夫、るなちゃんを嫌ってなんかないしむしろ好きだと思うよ」
「......ありがと......そう思うと......ちょっと......楽に......なった......」
「僕も力になれて嬉しいよ」
心に響く言葉は相手の想いを変え、相手を変え、目に見える世界を変える。いままで悩んでいた想いの蟠《わだかま》りを自分自身に吸収するように。
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