47 / 69
恥あるところに茶柱は立つ
しおりを挟む
「さっ、ブランコしてきな」
「うん......!」
僕は少し勘違いをしていた。るなちゃんは人間関係において不器用だから同年代の僕には色々と話してくれる、そう思っていた。......だけどさっきの話を聞いて思った、こういう話は神崎さんの方が上手くるなちゃんにアドバイスできるし、静華さんの方が僕よりもっとるなちゃんを元気付けられる。もしかして......僕だから話してくれた?
「奏汰......は......ブランコ......出来ない......よね」
「えっ!? あぁ、出来ないと思うな」
「骨折......治ったら......一緒にブランコ......しよう......ね」
「うん、いいよ」
「......約束......ね」
こうして新たな約束をし、2人は庭園を後にした。
お互いにちょっとした恥じらいを抱きながら──
「あっ! いたいた奏汰くん! それとるなちゃんも、さっき奏汰くんのお母さんから電話があって今日のお昼に会いに来るって!」
「ほんとに!? 久しぶりだなぁ~」
「いいなぁ......私も......会い......たい......」
「そうだよね、るなちゃんの親御さんは外国だからそう簡単に会えないもんね」
「......神崎さん......うん......まあ......それより......今......は......料理の......練習......」
「やる気満々だね、じゃあ早速調理場に──あっ、静華さんと奏汰くんも一緒に来る?」
そう神崎さんが言った途端、るなちゃんは何かを訴えるように神崎さんの服を引っ張った。そして2人は小声で話し始めた。
「なんで......わざわざ......呼ぶ......の......!? 呼んだら......意味......無い......じゃん......!」
「でもぉ──」
「でも......じゃ......ない......!」
「灰羽さんの好きな味......」
「っ!」
「分かっておいたほうが良くない?」
普段とは一味違うるなちゃんに神崎さんは驚きながらもるなちゃんを説得する。
「......分かった......でも......やめて......私が......あげるの......言うの......」
「うん、もちろん」
2人の話に一段落がつき、様子を伺っていた静華さんが2人に話しかけてきた。
「どうしたの2人とも? るなちゃんはちょっと顔赤いけど......大丈夫?」
「うん......大丈夫......奏汰と......北条さんも......調理場......来る......?」
「どうします?」
そう奏汰が静華さんに問いかけたが、元から決まっていたかのように静華さんは即答した。
「せっかくだから奏汰くんのお母さんが来るまでお邪魔させてもらおっか!」
「はい!」
そう言いながら奏汰は静華さんに向かって頷く。
「それじゃあ調理場へレッツゴー!」
神崎さんは声を出すと共に右腕を高く上げ、調理場へ行くことをここに居る3人に合図すると全員が静まり返った。
「......っん......ふっ......」
「え? どうしたの」
「いや~? 雪希子《ゆきこ》さんもそういうことするんだーと思って」
「静華さんと同じです」
「私ってそんなイメージ?」
不思議そうにしている神崎さんは、少し困惑しながらみんなに問いかけた。
「はい」
「いつもの雪希子さんなら絶対言わなそうな言葉第3位だもん」
「慣れないこと......するから......みんな......困ってた......でも......面白い......ふふっ」
「ちなみに第2位は『きゃー! 可愛いぃぃ!』で第1位は『デート......しよ?』です」
「なんだそれ、絶対言わないじゃん。言わなそうじゃなくて言わないわ」
静華さんが言ったことを神崎さんは強く否定した。そして空気を読んだ奏汰は恐る恐るみんなに声をかけた。
「調理場......行きますか」
「そうね」
「よーし! レッツゴー!」
「......静華さんが言ったら違和感無いんだよな」
「しょうが......ない......と......思う......」
こうして4人は食堂にある調理場へと向かった。
「それじゃあ初めていこっか」
「うん......」
「雪希子《ゆきこ》さんのお料理教室の始まり始まり!」
「日本昔話ですか」
「ナイスツッコミ!」
まず2人は材料を選んでいった、神崎さんが気を利かせて作る料理がバレないよう色んな材料を用意してくれていた。
「これ......何......作るの......? いっぱい......ある......けど......」
「色々作るよ、サプライズなんでしょ?」
「......ありがと」
「いいえー」
神崎さんとるなちゃんは調理台に立ち、奏汰と静華さんはその横から見学という形でハロウィン料理の練習は始まった。
「うん......!」
僕は少し勘違いをしていた。るなちゃんは人間関係において不器用だから同年代の僕には色々と話してくれる、そう思っていた。......だけどさっきの話を聞いて思った、こういう話は神崎さんの方が上手くるなちゃんにアドバイスできるし、静華さんの方が僕よりもっとるなちゃんを元気付けられる。もしかして......僕だから話してくれた?
「奏汰......は......ブランコ......出来ない......よね」
「えっ!? あぁ、出来ないと思うな」
「骨折......治ったら......一緒にブランコ......しよう......ね」
「うん、いいよ」
「......約束......ね」
こうして新たな約束をし、2人は庭園を後にした。
お互いにちょっとした恥じらいを抱きながら──
「あっ! いたいた奏汰くん! それとるなちゃんも、さっき奏汰くんのお母さんから電話があって今日のお昼に会いに来るって!」
「ほんとに!? 久しぶりだなぁ~」
「いいなぁ......私も......会い......たい......」
「そうだよね、るなちゃんの親御さんは外国だからそう簡単に会えないもんね」
「......神崎さん......うん......まあ......それより......今......は......料理の......練習......」
「やる気満々だね、じゃあ早速調理場に──あっ、静華さんと奏汰くんも一緒に来る?」
そう神崎さんが言った途端、るなちゃんは何かを訴えるように神崎さんの服を引っ張った。そして2人は小声で話し始めた。
「なんで......わざわざ......呼ぶ......の......!? 呼んだら......意味......無い......じゃん......!」
「でもぉ──」
「でも......じゃ......ない......!」
「灰羽さんの好きな味......」
「っ!」
「分かっておいたほうが良くない?」
普段とは一味違うるなちゃんに神崎さんは驚きながらもるなちゃんを説得する。
「......分かった......でも......やめて......私が......あげるの......言うの......」
「うん、もちろん」
2人の話に一段落がつき、様子を伺っていた静華さんが2人に話しかけてきた。
「どうしたの2人とも? るなちゃんはちょっと顔赤いけど......大丈夫?」
「うん......大丈夫......奏汰と......北条さんも......調理場......来る......?」
「どうします?」
そう奏汰が静華さんに問いかけたが、元から決まっていたかのように静華さんは即答した。
「せっかくだから奏汰くんのお母さんが来るまでお邪魔させてもらおっか!」
「はい!」
そう言いながら奏汰は静華さんに向かって頷く。
「それじゃあ調理場へレッツゴー!」
神崎さんは声を出すと共に右腕を高く上げ、調理場へ行くことをここに居る3人に合図すると全員が静まり返った。
「......っん......ふっ......」
「え? どうしたの」
「いや~? 雪希子《ゆきこ》さんもそういうことするんだーと思って」
「静華さんと同じです」
「私ってそんなイメージ?」
不思議そうにしている神崎さんは、少し困惑しながらみんなに問いかけた。
「はい」
「いつもの雪希子さんなら絶対言わなそうな言葉第3位だもん」
「慣れないこと......するから......みんな......困ってた......でも......面白い......ふふっ」
「ちなみに第2位は『きゃー! 可愛いぃぃ!』で第1位は『デート......しよ?』です」
「なんだそれ、絶対言わないじゃん。言わなそうじゃなくて言わないわ」
静華さんが言ったことを神崎さんは強く否定した。そして空気を読んだ奏汰は恐る恐るみんなに声をかけた。
「調理場......行きますか」
「そうね」
「よーし! レッツゴー!」
「......静華さんが言ったら違和感無いんだよな」
「しょうが......ない......と......思う......」
こうして4人は食堂にある調理場へと向かった。
「それじゃあ初めていこっか」
「うん......」
「雪希子《ゆきこ》さんのお料理教室の始まり始まり!」
「日本昔話ですか」
「ナイスツッコミ!」
まず2人は材料を選んでいった、神崎さんが気を利かせて作る料理がバレないよう色んな材料を用意してくれていた。
「これ......何......作るの......? いっぱい......ある......けど......」
「色々作るよ、サプライズなんでしょ?」
「......ありがと」
「いいえー」
神崎さんとるなちゃんは調理台に立ち、奏汰と静華さんはその横から見学という形でハロウィン料理の練習は始まった。
0
あなたにおすすめの小説
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる