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過ぎた悪口を3人に聞かれてしまった⋯⋯
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「お待たせー!」
「凛のプレゼント選びが決まらない決まらない」
食料品売り場の手前にある大きな木の下、そこには少し笑顔を見せている2人の姿があった。
「全然待ってないよー」
「こちらも今用事を終わらせたところです」
合流した私たちは10時30分までの残りの時間を横にあったベンチでくつろぎ、駐車場へ向かった。
「結局プレゼントは何にしたのー?」
「私はマフラーにした! ちょっといいこと思いついてしまったんでね」
「私は普通に好きな物をあげようかと」
「それって神崎さんの好きな物を買ってきてないー?」
「しっかり相手の好きな物ですよ」
静かなショッピングモールにエレベーターの音が少し響き、私を含め4人が中へ乗り込む。この光景がなんだか懐かしい気がした。
「プレゼントなんて、結局は気持ちだと思うのですけど⋯⋯」
「まさかこの中で1番お金持ちっぽい娘に言われるとは⋯⋯。あげるより貰う側、指示されるより支持され指示する側の神薙《かんなぎ》さんに⋯⋯」
「一応今日初対面ですよね?」
「途中でややこしいの挟んでくるなよ」
「娘と言うのはちょっと失礼かも、せめてお嬢様じゃない?」
夏凛《かりん》は一斉にツッコミを食らい、エレベーター内は一時的に静まり返ってしまった。階が上がる機械の音が鮮明に聞こえ、目的地である駐車場に着いた。
「まあ⋯⋯プレゼントは貰う方が多かったですけど⋯⋯」
その時、私は思った。⋯⋯いや、神薙さん以外の全員が思ったであろう「この人、思った以上に凄い人だ」と。
「ま、その話は置いといて」
「置いとかれた」
「柱の影からこちらを見ている3人の男をどうにかしましょうか。これ以上汚らわしい目で見られると心に深い傷を残してしまう可能性がありますので」
私の車に向かいながらみんなと話していると、職業病なのか、私は常に周りを見てしまう。そして見つけてしまった、私たちをチラチラ見ている男性3人を。
「えー私いるよー? 心の傷ならいつでも癒してあげるからー」
「愛園さん⋯⋯キャラ変えないでください」
その神薙さんの言葉が気になって横を見てみると⋯⋯手で顔を覆い隠している神薙さんがいた。⋯⋯口角上がってるの見えてますよ。
「お姉さん視力いいっすね、俺らの車でちょっと移動してオシャレなカフェで軽食でもどうすか?」
「お友達も一緒に!」
「⋯⋯どうですか?」
近づいてくる男にあまり魅力を感じなかった、他のみんなも同じだろう。将来が約束されている人、自分より優秀な人、自分と同等の存在、央光《おうこう》にはいくらでもいる。
「すみませんが病人を待たせてるんだ」
「ここは引いてもらってもいいですかー?」
私が答える前に前に夏凛と愛園さんが言ってくれた。場慣れなのか? 愛園さんはともかく夏凛はない、絶対にない。面倒だから早く終わらせたいだけだわ。
「いやいや嘘でしょ」
「ちょっ手首掴むなよ!」
「ほらそこのお姉さんも!」
近づいてくる男は手を前に出しながら、私の手首を掴もうとしてきた。
「触んな雑菌だらけの猿。知ってる? チンパンジーのIQって約50、人で言う5歳くらいの知能なんだって」
「だからなに? 俺は人間だよ?」
「ヒトとチンパンジーの遺伝子は98.8%同じ、君はほぼチンパンジーだ」
相手の手を手の甲で弾いた途端、口から言葉が溢れ出るのを制御出来なかった。周りのみんな黙っちゃった⋯⋯。
「さすがにその言い方は無いわぁ⋯⋯せっかく誘ってやってんのによ」
「また手首? ⋯⋯いいや、掴ませてあげる」
私はわざと手首を掴ませた、夏凛と同じで面倒だったから。
「え──」
その瞬間男は尻餅をついた。
理解出来なかったよね、右手で私の左手首を掴んだ瞬間後ろに引いたあと、すぐ前に戻って相手の肘を曲げさせて、肘の関節に私の右手を入れて倒したのだから。一般猿には分からない芸当よ。
「神薙さん、除菌ウェット持ってます?」
「持ってますよ」
カバンから除菌ウェットティッシュを出し、私に1枚手渡してくれた。⋯⋯女子力の塊だ。
「神崎さん、上着も脱いだ方が良いかもしれません。菌が付着している可能性があります」
「そうですね、車に乗る前には脱ぎましょう」
私と神薙さんが話している横で、聖母のような落ち着いた表情して、私たちを見ている愛園さんの姿が視界の左端に入った。
2人ともこの状況に慣れすぎてない? 黒沢さんを掴んでた人は神崎さんを見て唖然としちゃってるし⋯⋯。
「⋯⋯あら? そこの男性は私の手首掴まないの?」
「い、いや⋯⋯連れてこ、こられただけ、なんで⋯⋯へへっ⋯⋯う、運転係⋯⋯みたいな」
どもりに冷汗手の震え、必死に両手を繋いで抑えてるけどダメみたいね。緊張してるけど嘘は言ってなさそうね~。それに不自然な笑い、失笑恐怖症の可能性があるわねー。
「それじゃあそこの2人を連れて帰ってもらえる? 朝からナンパなんてやるもんじゃないよー、人間の心理的に成功率低いよ?」
「すみません! ほら、帰るよ」
「あっ、ああ」
「早く帰ろうぜ⋯⋯」
私に倒された男はそそくさと車のある方向? に一足早く歩いていった。かなり恥ずかしかったんだろうなぁ⋯⋯。心の中では笑っておこう。
「そこの手首掴まなかった君」
「あっはい!」
「心療内科か精神科を1度受診してみてねー」
「わ⋯⋯分かりました」
男たちは私たちから去っていった。ちょっと悪口が過ぎたかもだけど、久しぶりの有給でこんなのされたら誰だって怒るよね! ⋯⋯多分。
一難去ってまた一難⋯⋯とはならず、車の鍵はちゃんとあるし、手土産や荷物に被害はいってない。よし! また一難が来る前に早く車に戻ろ、これ以上面倒なことは本当にごめんだよ。
「凛のプレゼント選びが決まらない決まらない」
食料品売り場の手前にある大きな木の下、そこには少し笑顔を見せている2人の姿があった。
「全然待ってないよー」
「こちらも今用事を終わらせたところです」
合流した私たちは10時30分までの残りの時間を横にあったベンチでくつろぎ、駐車場へ向かった。
「結局プレゼントは何にしたのー?」
「私はマフラーにした! ちょっといいこと思いついてしまったんでね」
「私は普通に好きな物をあげようかと」
「それって神崎さんの好きな物を買ってきてないー?」
「しっかり相手の好きな物ですよ」
静かなショッピングモールにエレベーターの音が少し響き、私を含め4人が中へ乗り込む。この光景がなんだか懐かしい気がした。
「プレゼントなんて、結局は気持ちだと思うのですけど⋯⋯」
「まさかこの中で1番お金持ちっぽい娘に言われるとは⋯⋯。あげるより貰う側、指示されるより支持され指示する側の神薙《かんなぎ》さんに⋯⋯」
「一応今日初対面ですよね?」
「途中でややこしいの挟んでくるなよ」
「娘と言うのはちょっと失礼かも、せめてお嬢様じゃない?」
夏凛《かりん》は一斉にツッコミを食らい、エレベーター内は一時的に静まり返ってしまった。階が上がる機械の音が鮮明に聞こえ、目的地である駐車場に着いた。
「まあ⋯⋯プレゼントは貰う方が多かったですけど⋯⋯」
その時、私は思った。⋯⋯いや、神薙さん以外の全員が思ったであろう「この人、思った以上に凄い人だ」と。
「ま、その話は置いといて」
「置いとかれた」
「柱の影からこちらを見ている3人の男をどうにかしましょうか。これ以上汚らわしい目で見られると心に深い傷を残してしまう可能性がありますので」
私の車に向かいながらみんなと話していると、職業病なのか、私は常に周りを見てしまう。そして見つけてしまった、私たちをチラチラ見ている男性3人を。
「えー私いるよー? 心の傷ならいつでも癒してあげるからー」
「愛園さん⋯⋯キャラ変えないでください」
その神薙さんの言葉が気になって横を見てみると⋯⋯手で顔を覆い隠している神薙さんがいた。⋯⋯口角上がってるの見えてますよ。
「お姉さん視力いいっすね、俺らの車でちょっと移動してオシャレなカフェで軽食でもどうすか?」
「お友達も一緒に!」
「⋯⋯どうですか?」
近づいてくる男にあまり魅力を感じなかった、他のみんなも同じだろう。将来が約束されている人、自分より優秀な人、自分と同等の存在、央光《おうこう》にはいくらでもいる。
「すみませんが病人を待たせてるんだ」
「ここは引いてもらってもいいですかー?」
私が答える前に前に夏凛と愛園さんが言ってくれた。場慣れなのか? 愛園さんはともかく夏凛はない、絶対にない。面倒だから早く終わらせたいだけだわ。
「いやいや嘘でしょ」
「ちょっ手首掴むなよ!」
「ほらそこのお姉さんも!」
近づいてくる男は手を前に出しながら、私の手首を掴もうとしてきた。
「触んな雑菌だらけの猿。知ってる? チンパンジーのIQって約50、人で言う5歳くらいの知能なんだって」
「だからなに? 俺は人間だよ?」
「ヒトとチンパンジーの遺伝子は98.8%同じ、君はほぼチンパンジーだ」
相手の手を手の甲で弾いた途端、口から言葉が溢れ出るのを制御出来なかった。周りのみんな黙っちゃった⋯⋯。
「さすがにその言い方は無いわぁ⋯⋯せっかく誘ってやってんのによ」
「また手首? ⋯⋯いいや、掴ませてあげる」
私はわざと手首を掴ませた、夏凛と同じで面倒だったから。
「え──」
その瞬間男は尻餅をついた。
理解出来なかったよね、右手で私の左手首を掴んだ瞬間後ろに引いたあと、すぐ前に戻って相手の肘を曲げさせて、肘の関節に私の右手を入れて倒したのだから。一般猿には分からない芸当よ。
「神薙さん、除菌ウェット持ってます?」
「持ってますよ」
カバンから除菌ウェットティッシュを出し、私に1枚手渡してくれた。⋯⋯女子力の塊だ。
「神崎さん、上着も脱いだ方が良いかもしれません。菌が付着している可能性があります」
「そうですね、車に乗る前には脱ぎましょう」
私と神薙さんが話している横で、聖母のような落ち着いた表情して、私たちを見ている愛園さんの姿が視界の左端に入った。
2人ともこの状況に慣れすぎてない? 黒沢さんを掴んでた人は神崎さんを見て唖然としちゃってるし⋯⋯。
「⋯⋯あら? そこの男性は私の手首掴まないの?」
「い、いや⋯⋯連れてこ、こられただけ、なんで⋯⋯へへっ⋯⋯う、運転係⋯⋯みたいな」
どもりに冷汗手の震え、必死に両手を繋いで抑えてるけどダメみたいね。緊張してるけど嘘は言ってなさそうね~。それに不自然な笑い、失笑恐怖症の可能性があるわねー。
「それじゃあそこの2人を連れて帰ってもらえる? 朝からナンパなんてやるもんじゃないよー、人間の心理的に成功率低いよ?」
「すみません! ほら、帰るよ」
「あっ、ああ」
「早く帰ろうぜ⋯⋯」
私に倒された男はそそくさと車のある方向? に一足早く歩いていった。かなり恥ずかしかったんだろうなぁ⋯⋯。心の中では笑っておこう。
「そこの手首掴まなかった君」
「あっはい!」
「心療内科か精神科を1度受診してみてねー」
「わ⋯⋯分かりました」
男たちは私たちから去っていった。ちょっと悪口が過ぎたかもだけど、久しぶりの有給でこんなのされたら誰だって怒るよね! ⋯⋯多分。
一難去ってまた一難⋯⋯とはならず、車の鍵はちゃんとあるし、手土産や荷物に被害はいってない。よし! また一難が来る前に早く車に戻ろ、これ以上面倒なことは本当にごめんだよ。
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