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しおりを挟むなかなか眠りに就かない目にそっと掌を置いていると、朝日が雲とカーテンを避け、そして僕の指の間を通って目を照らし始めた。
もう朝か。
何をしていたんだ。
一睡もしてないことは明らかだ。
でも何だろう、眠くない。
僕はそっとテレビをつけた。
「お、乙女座1位じゃん!」
この年になって占いで喜ぶ男はなかなか居ない。
小さい頃から1位というものに輝きを感じ、
徒競走では1位にならないと気が済まない性格だった。
だからテストでも常に1位だった。
夢は世界一の何かになりたいという抽象的なものを持っていた。
どこにでも居る、1位が好きな少年だった。
その心が今もなお続いている。
もちろん夢は変わった。
「先輩!今日の占い俺、1位でした!もう今日は何でもできそうな気がします!」
ここにも居た。
「君も乙女座なのか!」
「はい!先輩も乙女座でしたよね!」
「そうそう!僕も乙女座だよ!じゃあ今日は飲みに行くか!」
「やった!それでは、ゴチになります!」
「何言ってんだ、割り勘だぞ。」
「ですよね~笑」
まるで高校生の様なやり取り。
乙女座が1位というだけでこれ程盛り上がるのはここの会社に僕と後輩しかいない。
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