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【第2部】26.若
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26.若
聡子が有休を取り、月曜日は二人で出かけている。
出かける、と言っても、一緒にランチをして、ただウインドーショッピングをするだけだ。近い将来、聡子と一緒に住みたいとトモは思っていることもあり、ぼんやり家具を見たりもしたいと思って家具屋に入ったりもした。まだ住む場所も考えていないのに、だ。
(俺と聡子が歩くと……絶対誰かに会うんだよな)
付き合っていない頃も、付き合い始めてからも、何度か元仲間や関係のあった女に遭遇している。悪い意味で顔が広かったせいだ。
「よー! トモ!」
ほらまた誰かに声をかけられた、とトモはその声にそちらを向いた。
隣の聡子は一歩下がり、相手とトモを見ている。
「若……」
「若じゃねえ」
「すみません。えと、神崎さん、お久しぶりです」
相手の顔を見て、トモは思わず腰を折ってきちんとお辞儀をしてしまった。
神崎会長の甥・神崎高虎。解体した神崎組の「若」だった男だ。トモよりは五つ年上の三十七歳。組長の息子だったが、堅気になりたいといち早く組を抜け、伯父の神崎の元で働き、経営修行をした男だ。
「久しぶりだなー。元気だったか」
「おかげさまで」
「今は? あの店で働いてんの?」
「はい、変わらず修行してます」
高虎はトモをとても可愛がってくれた男でもあった。
「ん? こちらのお嬢さんは? 見たことねえタイプだな。清楚アナウンサー系ってとこか。おまえ、趣味変わったの?」
一歩後ろの聡子に気付き、トモよりも背の高い高虎は彼女を見下ろした。
「あ、あの、いや……」
「……妹?」
その言葉に聡子がぴくりとするのが見えた。
「違います」
「なんだ、違うのか」
ふうん、と高虎は値踏みするように聡子を見る。
「へえ……なかなか、っていうかめちゃくちゃ可愛い子じゃん。どこの店で引っかけたんだよ」
「彼女は」
トモは切りだそうとしても、神崎はにやにやと聡子をなめ回すように見やる。
「可愛いねえ。最近はこういう子にも手出すようになったんだ?」
「神崎さん、彼女は、俺の連れです」
「うん、それはわかるって。どこの店かなあって。トモに飽きたら、次、俺に付いてもらおっかなって」
「そうじゃなくて。彼女は、俺の、恋人ですよ」
「ふうん、恋人……恋人!? トモに彼女!?」
高虎は露骨に驚いた。
「おまえが!? 一人に絞れんのかよ。おまえの恋人だって!? マジで!? おいおい、トモが一人の女に入れ込むなんてどうなってんだよ」
と神崎は言いたい放題だった。
ちらりと聡子の様子を伺うと、無表情だ。
(これは絶対ムカついてるパターンだ)
「……わたしが恋人じゃ不釣り合いって言いたいのでしょうか」
ぼそり、と聡子が言うのが聞こえた。
(やっぱムカついてる!)
「お嬢さん、聞こえてますよー」
高虎にも聞こえたようで、彼は苦笑した。
「ごめんごめん。気を悪くしないでよ」
「…………」
「セックスしか興味ないトモが、一人に入れ込むのが信じられなくてさ。あ、これ言っちゃいけない話?」
絶対わざとだ、とトモは神崎と聡子を交互に見る。
「智幸さんの女性遍歴の話は知っています。知っていてお付き合いしていますが、何か問題でも?」
聡子は牙を剥きかけている。
「おおっ、かなり気が強いお嬢さんだねー。超トモの好みじゃん」
もう余計なこと言わないでくれ、とトモは冷や汗が流れた。
「悪い、ちょっと、適当な店で待っててもらえるか?」
トモは聡子を振り返り、財布を渡そうとした。
聡子はそれをやんわり押し戻し、
「わかりました。いいですよ、じゃあ、本屋に寄ってから、あの向こうのカフェに入っておきますね」
「……悪いな」
「いえ。ゆっくりされて大丈夫ですから。それじゃ失礼しますね」
トモにはにっこり笑ったが、ぶすっとした顔で高虎を見た。会釈といいつつ、どう見ても敵視するような表情だった。
「へえぇ、おまえの財布を受け取らない女がいるんだな」
確かに、財布を渡そうとして、やんわり拒んだ女は聡子だけだ。高虎はそれを見て言ったのだろう。
「……あいつは普通の女ですよ」
「お水じゃないのか。なら、どこで知り合ったんだよ? やっぱ身体が良かったのか? 細身だけど胸ありそうだし、いいケツだったしなあ。気が強い女はアッチも締まってそうだしな。おまえが本気じゃないなら、俺も一度ヤりてえタイプ。トモと俺、趣味かぶってんだよねー」
「神崎さん、既婚者ですよね?」
「うん」
聡子がいたら神崎は蹴りを入れられているかもしれない。
「まあー出来ちゃった婚だしね、もっと遊びたかったかなあー」
「最低の台詞ですね」
「おまえに言われるとは」
高虎は笑う。
確かに自分も言える立場ではないが。
「ま、俺の好みだったとしても、独身だったとしても、あの子は俺になんか全く興味なさそうだな。おまえにしか興味ないって感じ」
「…………」
「あの子、本気の相手なんだ」
「はい」
「アイドルみたいな可愛い子だな」
「ええ」
「身体の相性もいいの?」
「……まあ」
聡子のことを根ほり葉ほり訊こうとする神崎だ。
「おまえ、ほんとに本気?」
「本気ですよ、本気だからあいつとつきあってるんです」
「一人だけで平気なの?」
「もちろんです」
神崎はトモの過去を知っているだけに、トモが本気で一人の女に入れ込んだことが信じられないようだ。
「そんなにいい身体なんだ?」
「身体が目当てじゃありませんよ」
初めは身体目当てだったので、答えるのに後ろめたさはあった。
「数の子天井とか?」
「…………」
「図星!? うらやまし……」
トモは口ごもった。
彼女には言ったことはないが、聡子は特別なものを持っていた。毎日違う女と寝る自分が彼女を気に入って抱きたがったのには、それが理由でもあった。
「結婚するつもり?」
「……それは、まだわかりません」
「そこは『する』って言えよ。本気なんだろ」
「…………」
「なんだよ、ヤクザだったことが引っかかるのか? 彼女がそう言ってんのか」
「いえ」
高虎はトモの腕を引き、道の端に寄った。
「彼女は全部知ってます」
「だったらなんで。もうそろそろ五年だろ」
「そうなんですけど」
トモは口ごもった。
一緒に住みたい話は伝えたし、将来のことも考えている、と言ったことは伝えたことがある。彼女は頷いてくれた。しかし具体的なことはまだ何も出来ていない。
「あの子か」
「え?」
「レイプされた子って。それで引っかかってんのか?」
「え」
トモの表情が凍り付いた。
「なんですか、その話……」
「広田が言いふらしてたみたいだぞ。俺んとこまで噂が回ってきてる。広田が、キャバクラの女に頼まれて、トモの女をヤってやったって」
「広田が……?」
怪訝な顔をして高虎を見返す。
「トモに特定の女なんていないだろ、って信じてなかったけど。今日会って、まさかな、って思ったんだけどな」
「…………」
「マジ話なわけ?」
「……違いますよ」
トモは高虎を睨んだ。
「……彼女が広田に暴行された……のは事実です。でも、強姦されそうになったのをギリギリで俺ともう一人の男で止めました。なので未遂です。彼女は警察にも行かないって言ってたんですが、事情があって被害届を出して、広田は捕まったはずで」
「……そうか。未遂だったか。広田の噂は尾ひれがついてるな」
「その話、人にはしないでもらえますか。あいつの耳には絶対に入れたくないし、思い出させたくない。彼女は失意のどん底にいたんです。必死で立ち直ろうとしてるんです。それを俺はそばで支えたいんですよ……」
「悪かったよ」
高虎は、ぽんぽんとトモの肩を叩いた。
広田が事実をねじ曲げて噂を広めている。高虎のように真偽を知ることができればいいが、大概の者は知らずに過ごすだろう。そうなれば、もし自分たちに出会したら、ねじ曲がった情報を鵜呑みにして自分たちに接するのだろう。自分は何を言われてもいいが、聡子をそんな目で見られたくない。
「二度とそんな嘘の噂話、しないでもらえますか」
「ああ」
「それと、それが引っかかって結婚に足踏みしてるわけじゃないですから」
「わかったよ」
高虎は失笑した。
聡子が有休を取り、月曜日は二人で出かけている。
出かける、と言っても、一緒にランチをして、ただウインドーショッピングをするだけだ。近い将来、聡子と一緒に住みたいとトモは思っていることもあり、ぼんやり家具を見たりもしたいと思って家具屋に入ったりもした。まだ住む場所も考えていないのに、だ。
(俺と聡子が歩くと……絶対誰かに会うんだよな)
付き合っていない頃も、付き合い始めてからも、何度か元仲間や関係のあった女に遭遇している。悪い意味で顔が広かったせいだ。
「よー! トモ!」
ほらまた誰かに声をかけられた、とトモはその声にそちらを向いた。
隣の聡子は一歩下がり、相手とトモを見ている。
「若……」
「若じゃねえ」
「すみません。えと、神崎さん、お久しぶりです」
相手の顔を見て、トモは思わず腰を折ってきちんとお辞儀をしてしまった。
神崎会長の甥・神崎高虎。解体した神崎組の「若」だった男だ。トモよりは五つ年上の三十七歳。組長の息子だったが、堅気になりたいといち早く組を抜け、伯父の神崎の元で働き、経営修行をした男だ。
「久しぶりだなー。元気だったか」
「おかげさまで」
「今は? あの店で働いてんの?」
「はい、変わらず修行してます」
高虎はトモをとても可愛がってくれた男でもあった。
「ん? こちらのお嬢さんは? 見たことねえタイプだな。清楚アナウンサー系ってとこか。おまえ、趣味変わったの?」
一歩後ろの聡子に気付き、トモよりも背の高い高虎は彼女を見下ろした。
「あ、あの、いや……」
「……妹?」
その言葉に聡子がぴくりとするのが見えた。
「違います」
「なんだ、違うのか」
ふうん、と高虎は値踏みするように聡子を見る。
「へえ……なかなか、っていうかめちゃくちゃ可愛い子じゃん。どこの店で引っかけたんだよ」
「彼女は」
トモは切りだそうとしても、神崎はにやにやと聡子をなめ回すように見やる。
「可愛いねえ。最近はこういう子にも手出すようになったんだ?」
「神崎さん、彼女は、俺の連れです」
「うん、それはわかるって。どこの店かなあって。トモに飽きたら、次、俺に付いてもらおっかなって」
「そうじゃなくて。彼女は、俺の、恋人ですよ」
「ふうん、恋人……恋人!? トモに彼女!?」
高虎は露骨に驚いた。
「おまえが!? 一人に絞れんのかよ。おまえの恋人だって!? マジで!? おいおい、トモが一人の女に入れ込むなんてどうなってんだよ」
と神崎は言いたい放題だった。
ちらりと聡子の様子を伺うと、無表情だ。
(これは絶対ムカついてるパターンだ)
「……わたしが恋人じゃ不釣り合いって言いたいのでしょうか」
ぼそり、と聡子が言うのが聞こえた。
(やっぱムカついてる!)
「お嬢さん、聞こえてますよー」
高虎にも聞こえたようで、彼は苦笑した。
「ごめんごめん。気を悪くしないでよ」
「…………」
「セックスしか興味ないトモが、一人に入れ込むのが信じられなくてさ。あ、これ言っちゃいけない話?」
絶対わざとだ、とトモは神崎と聡子を交互に見る。
「智幸さんの女性遍歴の話は知っています。知っていてお付き合いしていますが、何か問題でも?」
聡子は牙を剥きかけている。
「おおっ、かなり気が強いお嬢さんだねー。超トモの好みじゃん」
もう余計なこと言わないでくれ、とトモは冷や汗が流れた。
「悪い、ちょっと、適当な店で待っててもらえるか?」
トモは聡子を振り返り、財布を渡そうとした。
聡子はそれをやんわり押し戻し、
「わかりました。いいですよ、じゃあ、本屋に寄ってから、あの向こうのカフェに入っておきますね」
「……悪いな」
「いえ。ゆっくりされて大丈夫ですから。それじゃ失礼しますね」
トモにはにっこり笑ったが、ぶすっとした顔で高虎を見た。会釈といいつつ、どう見ても敵視するような表情だった。
「へえぇ、おまえの財布を受け取らない女がいるんだな」
確かに、財布を渡そうとして、やんわり拒んだ女は聡子だけだ。高虎はそれを見て言ったのだろう。
「……あいつは普通の女ですよ」
「お水じゃないのか。なら、どこで知り合ったんだよ? やっぱ身体が良かったのか? 細身だけど胸ありそうだし、いいケツだったしなあ。気が強い女はアッチも締まってそうだしな。おまえが本気じゃないなら、俺も一度ヤりてえタイプ。トモと俺、趣味かぶってんだよねー」
「神崎さん、既婚者ですよね?」
「うん」
聡子がいたら神崎は蹴りを入れられているかもしれない。
「まあー出来ちゃった婚だしね、もっと遊びたかったかなあー」
「最低の台詞ですね」
「おまえに言われるとは」
高虎は笑う。
確かに自分も言える立場ではないが。
「ま、俺の好みだったとしても、独身だったとしても、あの子は俺になんか全く興味なさそうだな。おまえにしか興味ないって感じ」
「…………」
「あの子、本気の相手なんだ」
「はい」
「アイドルみたいな可愛い子だな」
「ええ」
「身体の相性もいいの?」
「……まあ」
聡子のことを根ほり葉ほり訊こうとする神崎だ。
「おまえ、ほんとに本気?」
「本気ですよ、本気だからあいつとつきあってるんです」
「一人だけで平気なの?」
「もちろんです」
神崎はトモの過去を知っているだけに、トモが本気で一人の女に入れ込んだことが信じられないようだ。
「そんなにいい身体なんだ?」
「身体が目当てじゃありませんよ」
初めは身体目当てだったので、答えるのに後ろめたさはあった。
「数の子天井とか?」
「…………」
「図星!? うらやまし……」
トモは口ごもった。
彼女には言ったことはないが、聡子は特別なものを持っていた。毎日違う女と寝る自分が彼女を気に入って抱きたがったのには、それが理由でもあった。
「結婚するつもり?」
「……それは、まだわかりません」
「そこは『する』って言えよ。本気なんだろ」
「…………」
「なんだよ、ヤクザだったことが引っかかるのか? 彼女がそう言ってんのか」
「いえ」
高虎はトモの腕を引き、道の端に寄った。
「彼女は全部知ってます」
「だったらなんで。もうそろそろ五年だろ」
「そうなんですけど」
トモは口ごもった。
一緒に住みたい話は伝えたし、将来のことも考えている、と言ったことは伝えたことがある。彼女は頷いてくれた。しかし具体的なことはまだ何も出来ていない。
「あの子か」
「え?」
「レイプされた子って。それで引っかかってんのか?」
「え」
トモの表情が凍り付いた。
「なんですか、その話……」
「広田が言いふらしてたみたいだぞ。俺んとこまで噂が回ってきてる。広田が、キャバクラの女に頼まれて、トモの女をヤってやったって」
「広田が……?」
怪訝な顔をして高虎を見返す。
「トモに特定の女なんていないだろ、って信じてなかったけど。今日会って、まさかな、って思ったんだけどな」
「…………」
「マジ話なわけ?」
「……違いますよ」
トモは高虎を睨んだ。
「……彼女が広田に暴行された……のは事実です。でも、強姦されそうになったのをギリギリで俺ともう一人の男で止めました。なので未遂です。彼女は警察にも行かないって言ってたんですが、事情があって被害届を出して、広田は捕まったはずで」
「……そうか。未遂だったか。広田の噂は尾ひれがついてるな」
「その話、人にはしないでもらえますか。あいつの耳には絶対に入れたくないし、思い出させたくない。彼女は失意のどん底にいたんです。必死で立ち直ろうとしてるんです。それを俺はそばで支えたいんですよ……」
「悪かったよ」
高虎は、ぽんぽんとトモの肩を叩いた。
広田が事実をねじ曲げて噂を広めている。高虎のように真偽を知ることができればいいが、大概の者は知らずに過ごすだろう。そうなれば、もし自分たちに出会したら、ねじ曲がった情報を鵜呑みにして自分たちに接するのだろう。自分は何を言われてもいいが、聡子をそんな目で見られたくない。
「二度とそんな嘘の噂話、しないでもらえますか」
「ああ」
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「わかったよ」
高虎は失笑した。
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