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44.葛藤(後編)
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二人はまた浴槽に浸かっていた。
向かい合わせになり、二人はぼんやりとしている。
真緒は少しだけ暗い面持ちだ。
「どうした? ……今日も、疲れさせたしな、大丈夫か?」
創平が心配になり、顎に手を伸ばして上向かせると、小さく微笑んだ。
「乱暴にしすぎたか? 痛むのか?」
浮かない表情に、自分の乱暴な行為を省みた。
だが、大丈夫です、と真緒は首を振る。
「けど……表情が暗いぞ? 調子に乗りすぎたよな……ホントごめん」
誕生日だから、という口実で、いつも以上に真緒を乱暴に愛してしまった。
「言いたいことはちゃんと言え」
頬を抓ると、彼女は頷いた。
「なんかあるんだな?」
『…………』
「ほら、ちゃんと言えって」
真緒は頷き、おずおずと創平を見た。
『松浦さんは、子供は欲しいですか? もし、出来たら、どうしますか?』
ゆっくりとした手話で彼女は言った。
「子供が欲しいかって……? うん、俺は欲しい。子供が出来たら、って言うのは、結婚する前にってこと?」
『……はい』
「正直に言うよ?」
真緒を優しく見つめ、創平が言うと彼女はまた頷いた。
「俺は欲しい。真緒と俺の子供、欲しいよ。でも、もし今子供が出来たら、結婚は早めないといけないかな」
現実問題、と創平は困惑した表情を見せた。
順番を間違えると、温厚な真緒の両親が豹変するかもしれない。娘はやれない堕ろせ、と言われるか、それとも、責任を取れと怒鳴られるか。どちらでも創平は、責任は取るつもりだし、結婚して家庭を持ちたいと思っている。
「あー……さっきゴムしないでしたから不安か?」
少し、と真緒は言った。
「ごめん。風呂だから外に出そう……って思って」
『妊娠しないとは限らないって』
「真緒の言うとおりだ。ごめん」
『……いえ、わたしが考えすぎなだけかもしれません』
頭を振り、真緒は俯いた。
「これからは気をつける」
『今までの人……は、避妊はしてましたか? 前の人は……ゴムしてないって聞いたし……』
ここで元の交際相手のことを持ち出されるとは思わなかった。しかも一人だけでないことを想定している。外れてはいないが。
「聞きたいの?」
こくん、と頷かれたので創平は、仕方ないなと思いながら口を開いた。
「今はコントロールできるけど、不慣れな時はイク手前で抜くなんて出来なかったから、ちゃんとゴムしてたし。今でこそちゃんと考えて真緒とセックスするけど、昔付き合った相手の時は、正直、ゴム無し外出しですることもあった、軽蔑されても仕方ないよな……」
『そう、ですか……』
創平の女性遍歴を聞いて、どんな気持ちなのだろう。
「そのこともあって、真緒も大丈夫と思って、外に出した、ごめん」
『お風呂でする時にゴムは……したことないですか?』
「風呂で……? 風呂でセックスしたのは真緒だけだよ。ゴムつけるっていう感覚が飛んでた、ごめん」
真緒は目を丸くさせ、そうなんですか、と驚いているようだった。
『わたしだけ……』
どうしたのだろう、真緒の顔が少し明るくなった。
(自分だけって聞いて、ちょっと嬉しそうなのは気のせいか……?)
「俺も訊いてもいい?」
『はい』
「真緒は、子供は欲しくない?」
欲しいか、と訊かず敢えて反対のことを尋ねた。
「真緒が子供が好きじゃないとか、欲しくないとかなら、別にいいよ。将来考えが変わればそれでもいいし」
『松浦さんは、子供が欲しいんですよね』
「うん、俺はね。でも俺の意見を通すつもりはないよ」
子供を作るために一緒にいるわけじゃない、と言った。
『けど、それじゃ……きっと嫌になると思います』
「嫌になるって? どういう意味?」
『子供が欲しくなったら、産んでくれる人のところに……』
創平は真緒を抱き寄せた。
湯が大きく揺れる。
「馬鹿、行くわけないだろ。何言ってんだよ」
俺の気持ち伝わってねえのかよ、とぼそりと言った。
「子供作るために一緒にいるわけじゃないって今言ったろ?」
『…………』
「真緒の気持ちは。それ訊いてんだろ」
『……だって』
「だって、何?」
『わたしも、いつか松浦さんの子供が欲しいです。将来、何人か子供がいて、松浦さんと家族になって……そういうふうにこっそり考えてました。だけど』
「だけど……?」
背中に手を回し、そっと促す。
無理に答えさせるのではなく、彼女が自分で言えるように。
『怖い……』
「怖い? 子供を産むのが?」
そうか、と創平は頷いた。
出産は男にはわかり得ないほど大変なことだ。命がけで子供を世に生み出すのだ。女性にしか出来ないことなのだから。
「妊娠出産するのって女性しか出来ないことだからな。精神的にも体力的にも負担が大きいし、俺にはわかってあげられないことだもんな。先の話かもしれないけど、俺は真緒のために出来ることはするつもりだ」
『そうじゃなくて……』
「ん?」
創平は真緒の顔を見て、首を傾げた。
『子供が……生まれてくる子供が、わたしみたいだったらどうしよう……って』
「え?」
真緒は生まれてくる子供にハンデがあったらどうしよう、と考えているのだ。
妊娠出産が怖い、というより、そちらを恐れているらしかった。
「……考えすぎるな」
創平は、自分の母親が言った言葉が、真緒を深く傷つけていたのだと気づいた。一年以上経って、自分は忘れてかけていたが、真緒の心には刻まれているのだろう。
「俺は愛せる自信あるよ。真緒と俺の子だろ? 俺に似たら性格悪そうだけど、真緒に似たら美人で優しい子だろうしな。どんな子が生まれてくるか、誰にもわからないし」
無責任な発言かもしれないけど、と創平は詫びた。
「真緒がそんなに葛藤してたって知らなかった、ごめん。将来のこと話し合おうって言いながら、何も話し合ってなかったし。これからは、もっとちゃんと話そう?」
『……はい』
「真緒が心配なら、セックスするのやめるか」
そう言うと真緒は驚き、眉を下げた。
「なに、セックスはしたいのか?」
『…………』
「ごめんごめん、セックスはしよっか? 俺が我慢できない。ちゃんと避妊するから。風呂でセックスするかもしれないから、ゴムは洗面所にも置いとこうかな」
小さく笑うと、真緒も小さく微笑んだ。
「セックスは好きの延長でするんだ、って言ったことあったと思うんだけど、あの時は真緒がしたくないならしなくてもいいって思ってた。けど今は真緒とセックス無しなんて考えられないんだよな」
『わたしも……です』
「ほんと? それは嬉しい」
創平は真緒の唇にそっと触れた。
「一緒にいて」
『うん』
真緒が創平の首に抱きついてきた。
「おっと……」
むくり、と落ち着いていた自分のモノが少し反応した。
「真緒、そろそろ上がろうか」
『……はい』
「真緒が先に上がっていいから」
『え? 上がらないんですか』
「あー……うん、俺はもうちょっと温まってから上がるわ」
そうですか、と真緒が頷いた。
まさかまた勃ち始めた、とは言えない。
緊張感も節操もない自分に呆れてしまう。
(真面目なこと言ったのに……)
真緒が上がったあと、ふうっと溜息をついた。
向かい合わせになり、二人はぼんやりとしている。
真緒は少しだけ暗い面持ちだ。
「どうした? ……今日も、疲れさせたしな、大丈夫か?」
創平が心配になり、顎に手を伸ばして上向かせると、小さく微笑んだ。
「乱暴にしすぎたか? 痛むのか?」
浮かない表情に、自分の乱暴な行為を省みた。
だが、大丈夫です、と真緒は首を振る。
「けど……表情が暗いぞ? 調子に乗りすぎたよな……ホントごめん」
誕生日だから、という口実で、いつも以上に真緒を乱暴に愛してしまった。
「言いたいことはちゃんと言え」
頬を抓ると、彼女は頷いた。
「なんかあるんだな?」
『…………』
「ほら、ちゃんと言えって」
真緒は頷き、おずおずと創平を見た。
『松浦さんは、子供は欲しいですか? もし、出来たら、どうしますか?』
ゆっくりとした手話で彼女は言った。
「子供が欲しいかって……? うん、俺は欲しい。子供が出来たら、って言うのは、結婚する前にってこと?」
『……はい』
「正直に言うよ?」
真緒を優しく見つめ、創平が言うと彼女はまた頷いた。
「俺は欲しい。真緒と俺の子供、欲しいよ。でも、もし今子供が出来たら、結婚は早めないといけないかな」
現実問題、と創平は困惑した表情を見せた。
順番を間違えると、温厚な真緒の両親が豹変するかもしれない。娘はやれない堕ろせ、と言われるか、それとも、責任を取れと怒鳴られるか。どちらでも創平は、責任は取るつもりだし、結婚して家庭を持ちたいと思っている。
「あー……さっきゴムしないでしたから不安か?」
少し、と真緒は言った。
「ごめん。風呂だから外に出そう……って思って」
『妊娠しないとは限らないって』
「真緒の言うとおりだ。ごめん」
『……いえ、わたしが考えすぎなだけかもしれません』
頭を振り、真緒は俯いた。
「これからは気をつける」
『今までの人……は、避妊はしてましたか? 前の人は……ゴムしてないって聞いたし……』
ここで元の交際相手のことを持ち出されるとは思わなかった。しかも一人だけでないことを想定している。外れてはいないが。
「聞きたいの?」
こくん、と頷かれたので創平は、仕方ないなと思いながら口を開いた。
「今はコントロールできるけど、不慣れな時はイク手前で抜くなんて出来なかったから、ちゃんとゴムしてたし。今でこそちゃんと考えて真緒とセックスするけど、昔付き合った相手の時は、正直、ゴム無し外出しですることもあった、軽蔑されても仕方ないよな……」
『そう、ですか……』
創平の女性遍歴を聞いて、どんな気持ちなのだろう。
「そのこともあって、真緒も大丈夫と思って、外に出した、ごめん」
『お風呂でする時にゴムは……したことないですか?』
「風呂で……? 風呂でセックスしたのは真緒だけだよ。ゴムつけるっていう感覚が飛んでた、ごめん」
真緒は目を丸くさせ、そうなんですか、と驚いているようだった。
『わたしだけ……』
どうしたのだろう、真緒の顔が少し明るくなった。
(自分だけって聞いて、ちょっと嬉しそうなのは気のせいか……?)
「俺も訊いてもいい?」
『はい』
「真緒は、子供は欲しくない?」
欲しいか、と訊かず敢えて反対のことを尋ねた。
「真緒が子供が好きじゃないとか、欲しくないとかなら、別にいいよ。将来考えが変わればそれでもいいし」
『松浦さんは、子供が欲しいんですよね』
「うん、俺はね。でも俺の意見を通すつもりはないよ」
子供を作るために一緒にいるわけじゃない、と言った。
『けど、それじゃ……きっと嫌になると思います』
「嫌になるって? どういう意味?」
『子供が欲しくなったら、産んでくれる人のところに……』
創平は真緒を抱き寄せた。
湯が大きく揺れる。
「馬鹿、行くわけないだろ。何言ってんだよ」
俺の気持ち伝わってねえのかよ、とぼそりと言った。
「子供作るために一緒にいるわけじゃないって今言ったろ?」
『…………』
「真緒の気持ちは。それ訊いてんだろ」
『……だって』
「だって、何?」
『わたしも、いつか松浦さんの子供が欲しいです。将来、何人か子供がいて、松浦さんと家族になって……そういうふうにこっそり考えてました。だけど』
「だけど……?」
背中に手を回し、そっと促す。
無理に答えさせるのではなく、彼女が自分で言えるように。
『怖い……』
「怖い? 子供を産むのが?」
そうか、と創平は頷いた。
出産は男にはわかり得ないほど大変なことだ。命がけで子供を世に生み出すのだ。女性にしか出来ないことなのだから。
「妊娠出産するのって女性しか出来ないことだからな。精神的にも体力的にも負担が大きいし、俺にはわかってあげられないことだもんな。先の話かもしれないけど、俺は真緒のために出来ることはするつもりだ」
『そうじゃなくて……』
「ん?」
創平は真緒の顔を見て、首を傾げた。
『子供が……生まれてくる子供が、わたしみたいだったらどうしよう……って』
「え?」
真緒は生まれてくる子供にハンデがあったらどうしよう、と考えているのだ。
妊娠出産が怖い、というより、そちらを恐れているらしかった。
「……考えすぎるな」
創平は、自分の母親が言った言葉が、真緒を深く傷つけていたのだと気づいた。一年以上経って、自分は忘れてかけていたが、真緒の心には刻まれているのだろう。
「俺は愛せる自信あるよ。真緒と俺の子だろ? 俺に似たら性格悪そうだけど、真緒に似たら美人で優しい子だろうしな。どんな子が生まれてくるか、誰にもわからないし」
無責任な発言かもしれないけど、と創平は詫びた。
「真緒がそんなに葛藤してたって知らなかった、ごめん。将来のこと話し合おうって言いながら、何も話し合ってなかったし。これからは、もっとちゃんと話そう?」
『……はい』
「真緒が心配なら、セックスするのやめるか」
そう言うと真緒は驚き、眉を下げた。
「なに、セックスはしたいのか?」
『…………』
「ごめんごめん、セックスはしよっか? 俺が我慢できない。ちゃんと避妊するから。風呂でセックスするかもしれないから、ゴムは洗面所にも置いとこうかな」
小さく笑うと、真緒も小さく微笑んだ。
「セックスは好きの延長でするんだ、って言ったことあったと思うんだけど、あの時は真緒がしたくないならしなくてもいいって思ってた。けど今は真緒とセックス無しなんて考えられないんだよな」
『わたしも……です』
「ほんと? それは嬉しい」
創平は真緒の唇にそっと触れた。
「一緒にいて」
『うん』
真緒が創平の首に抱きついてきた。
「おっと……」
むくり、と落ち着いていた自分のモノが少し反応した。
「真緒、そろそろ上がろうか」
『……はい』
「真緒が先に上がっていいから」
『え? 上がらないんですか』
「あー……うん、俺はもうちょっと温まってから上がるわ」
そうですか、と真緒が頷いた。
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