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第ニ章-輝視点-
(9)イニシアティブ
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一やばかった。白かった。
慌てて風呂場を飛び出したのは格好悪過ぎた、と輝は思う。
でもああするしかなかった。
平然とラブゲームの様相で深を弄ぶ余裕のある男を演じたかった。
しかし開き直ってスイッチの入った深は手に負えそうもなかった。
一もういっそのこと、告白してしまうか。
以前から頃合いを伺ってはいたが、今の関係性を壊すわけにはいかなくて、ずっと躊躇していた。
そこに今回の件が起きた。
弱っている深につけこむという最低な方法をとったが、もうこのタイミングしか考えられなかった。
まともに太刀打ちしても相手にされず、のらりくらりかわされるのがオチだから、あえて囲ってイニシアティブを取ろうとしたのが裏目にでたのかもしれない。
同性の深にこのような感情を持ったのはいつからだろうか。
本人には決して言えないが、それは深が同性の先輩に度を超えたイタズラをされているのを見た時から潜在的に持っていたのだと思う。
男所帯のアイドルが切磋琢磨する中で、それは日常茶飯事のことだったし、よくあることだと認識していた。
その中でも特に深は標的になった。
外見もふわっとした可愛らしさがあるし肌が真っ白で分厚い唇だ。
しかしそれよりも出世のためなら手段は厭わない貪欲さがあった。
輝は止めるつもりはなかった。
なぜなら深が望んでいたし、実際深のためになっていたからだ。
それに…可哀想だとか止めないとだという気持ちよりも、もっと見たいという気持ちになったのが正直なところだ。
そして自分も、同じようなことを深にしたいと思ってしまった。
最低である。
一やばいなあ。本気になってる。
もうこの情欲だとか独占欲だとか、隠せそうもなかった。
けれどこれからの関係性を崩さないためには、あくまでも一時的なゲームの延長戦のような…そう、ラブゲームという名のもとに愉しんでいるだけというのを深に見せなければならないだろう。
…しかし、悔しいが恋愛経験も深の方が抱負であるし、こういうときの立ち回りや頭の回転は目を見張るものがある。
こうなれば、正攻法でいくしかないのだろうか。
いや、今おそらく深は、これを暇つぶしみたいな感覚で捉えている。
では、それをうまく使うなら、やはり本気になりすぎず、弄ぶようなやり方が得策だろう。
もう一度イニシアティブを取り直さなければ。
ぐるぐると思考する輝の眉間には、たくさんの皺が寄っていた。
慌てて風呂場を飛び出したのは格好悪過ぎた、と輝は思う。
でもああするしかなかった。
平然とラブゲームの様相で深を弄ぶ余裕のある男を演じたかった。
しかし開き直ってスイッチの入った深は手に負えそうもなかった。
一もういっそのこと、告白してしまうか。
以前から頃合いを伺ってはいたが、今の関係性を壊すわけにはいかなくて、ずっと躊躇していた。
そこに今回の件が起きた。
弱っている深につけこむという最低な方法をとったが、もうこのタイミングしか考えられなかった。
まともに太刀打ちしても相手にされず、のらりくらりかわされるのがオチだから、あえて囲ってイニシアティブを取ろうとしたのが裏目にでたのかもしれない。
同性の深にこのような感情を持ったのはいつからだろうか。
本人には決して言えないが、それは深が同性の先輩に度を超えたイタズラをされているのを見た時から潜在的に持っていたのだと思う。
男所帯のアイドルが切磋琢磨する中で、それは日常茶飯事のことだったし、よくあることだと認識していた。
その中でも特に深は標的になった。
外見もふわっとした可愛らしさがあるし肌が真っ白で分厚い唇だ。
しかしそれよりも出世のためなら手段は厭わない貪欲さがあった。
輝は止めるつもりはなかった。
なぜなら深が望んでいたし、実際深のためになっていたからだ。
それに…可哀想だとか止めないとだという気持ちよりも、もっと見たいという気持ちになったのが正直なところだ。
そして自分も、同じようなことを深にしたいと思ってしまった。
最低である。
一やばいなあ。本気になってる。
もうこの情欲だとか独占欲だとか、隠せそうもなかった。
けれどこれからの関係性を崩さないためには、あくまでも一時的なゲームの延長戦のような…そう、ラブゲームという名のもとに愉しんでいるだけというのを深に見せなければならないだろう。
…しかし、悔しいが恋愛経験も深の方が抱負であるし、こういうときの立ち回りや頭の回転は目を見張るものがある。
こうなれば、正攻法でいくしかないのだろうか。
いや、今おそらく深は、これを暇つぶしみたいな感覚で捉えている。
では、それをうまく使うなら、やはり本気になりすぎず、弄ぶようなやり方が得策だろう。
もう一度イニシアティブを取り直さなければ。
ぐるぐると思考する輝の眉間には、たくさんの皺が寄っていた。
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