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第一章
39話 神聖皇国からの使者
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微細な刺繍と青味を含んだ輝くような白い祭服を着た者が、屋敷の中を優雅な足取りで歩く様子が見えた。レネイア国の聖職者達のシンプルでスッキリした神官服と違い、その装いは大きく違っていた。
「皇国エメストリアから、マヌグエル司祭がお越しになりました」
クローゼル家の執事であるビュラさんが、マヌグエル司祭を応接室に通す。僕は盗聴する為だけに、小さな黒霧を応接室に忍び込ませてみた。
「おや、君は我が国の名前を正しく知らないようだね」
おおっと、いきなりピリッと緊張が走る。ビュラさんが国名を間違う筈なんてないのに。
「正しくは、『神聖』皇国エメストリアという。小さな間違いだが、我が神聖皇国ではその間違いに気を悪くする者が多いのでね」
笑顔の表情を崩さないまま、なんて事ないように仰る司祭だが、その目は全く笑っていない。
「失礼致しました」
対するビュラさんは、腰を折り、深く謝罪を入れている…かと思いきや、顔を上げた顔が同じく笑っていないどころか瞳が完全に凍え切っていた。
「気を付けてくれたまえ」
なんだろう、司祭とはビュラさんとの視線での静かな戦争が起きている気がする。
ゼフィルスさんはいつも通り真面目で普通な対応で司祭さんと話し始める。
「遠い地からお越し下さり、感謝致します」
司祭は、片手を少し上げて感謝を受け入れると、やれやれと言った感じで話し始めた。
「レネイア国では我が神聖皇国と違い、『未だ』呪いなどといった忌まわしき邪教徒の爪痕が残っているのですね」
「現在は魔物による被害の方が多いですがね」
「それはそれは!私どもとしても胸が痛む話であります。我が国の大地は神の身下、神聖なる神と聖女の加護の元で安寧な日々を過ごして参りました。貴国に神が加護をお与えになりますよう誠心誠意祈りましょう」
司祭は、大袈裟な身振り手振りで心配を装う。宗教関係者の偉い人はみんなこんな感じなのかな…?
「感謝致します」
ゼフィルスさんは表情を全く崩さず、淡々と下手に回って言葉を返している。いちいち鼻につくような話し方をする人だな。
「これ以上私どもも暇がある訳ではありませんので、早速本題に入りましょうか。勿論、ゼフィルス卿もお時間がない中だと思いますが––––––」
「マヌグエル司祭殿、娘の件、どのようにお考えになられたのでしょうか」
自分の話を中断されたからなのか、一瞬表情をなくした司祭だったが、すぐにあの胡散臭い作り笑いを浮かべる。
「ゼフィルス卿の御令嬢が、ディーザスタルーヴァという非常に危険で強い『厄災』の呪いに侵されているというお話ですね。一月ほど前でしょうか、我々が使節として送り出した修道士が我が国の貴重なアーティファクトを使って御令嬢の様子を映し、私どもも本国から診させて頂きました」
「はい」
ゼフィルスさんの顔が真剣味を帯び、身体がほんの少し前屈みになる。
「恐らくこのままですと、あぁ、このような事を卿にお伝えするのは非常に心苦しいが…御令嬢は長くて半年程でしょう」
顔に片手を当て、もう一方の片手で空を仰ぎ、まるで芝居の悲劇のワンシーンのように話す。今にも『ジーザスッ』とか叫びそう、とかどうしても司祭のリアクションに目がいってしまうけど、ナーシアがあと半年しか生きれないと言うのは相当切羽詰まった話だ。
「ッ、司祭殿、娘は」
ゼフィルスさんが顔を青くさせて、机から乗り出す。
「ええ、落ち着いて下さい。そうならない為に私どもがおります。神の身元である我が地にお越し下されば、神は貴殿と御令嬢に救いの手を差し伸べるでしょう」
「娘を貴国へ、ですか」
「そうです。失礼ながら、この辺りは…というよりこの国一体は邪気に満ちております。そして、反対に聖気が圧倒的に足りていない。呪いの効力を押さえる力すらにもなっていないのが現状でしょう。我が国には、神聖に属性する神具アーティファクトや、今は勇者様と共におりますが、皇女様であり聖女様であられるリリナ様もいらっしゃる地なのです。我が国にお越しになれば、神聖なる力で呪いを浄化する事も容易かと…」
そうか…神聖皇国エメストリアの聖女は、かつて呪術王を倒して呪国オヴヴィアスを浄化したんだっけ。呪いに強いというのも頷ける。今より、ナーシアにとってはずっと良い環境になるだろう。
「お言葉に甘える、と直ぐにでも言いたいところですが…対価として何が必要でしょうか」
「我々は…世界の守護神であり唯一神である女神アルティニア様を崇める聖女神教を国教とし、信仰しているのはご存知のことでしょう」
「ええ」
「女神アルティニア様のお膝下で呪いが解けた暁には、貴殿と御令嬢は私の聖教会で教義を数週間学び、洗礼を受けて頂きたい。我々は、神の忠実なる僕として、御令嬢が二度と呪いや魔病などといった不幸に陥らないよう今後もサポート致しましょう」
「聖女神教への入信ですね。喜んで致しましょう」
ゼフィルスさんの返事に、司祭の笑みが濃くなる。絶対裏がありそう。ゼフィルスさんが、少し考えながら徐に口を開いた。
「呪いは、我が家系を何世代にも渡って苦しめ、救いのない状況が続いておりました。神聖皇国エメストリアからの協力を賜り、治療の為に聖地へご招待頂くなどの丁重な応対は、クローゼル家ならず我が国に置いても、私共の代が初めてになります。一体何故、司祭殿は私どもに?」
ゼフィルスさんの疑問には心から同意する。ずっと昔から呪いで苦しめられてきたクローゼル家、呪いを解く為に神聖皇国や聖女に何度もお願いした事がある筈だ。何故今になって協力する気になったのだろう。
「御令嬢より前に呪いにかかった世代の方は、200年以上前と聞き及んでおります。申し訳ありませんが、その時代から前の我が国の事情は少々複雑でして…一つ私の口からお答えできるのは、今代千年ぶりに聖女様が我が国に御生まれになったと言う事です。聖女様がいらっしゃる我が聖地では、御令嬢の呪いも確実に消え去ると判断致しました。そして、その力を直で目の当たりするお二人方に宣教師となって頂き、レネイア国での聖女神教布教活動を行って頂きたい。そうすれば、女神の神聖力も高まります故」
2人に聖女神教をレネイアで布教してもらうというのが一番の企みだったと言うこと…かな…。
それにしても、ナーシアの時代で聖女が生まれて良かった。確か千年前にも聖女と勇者が現れて、剣聖や大魔法使いとか術師やらのパーティで魔王を倒したって言う絵本があったなぁ。…待てよ、今の時代で聖女が生まれたと言うことは、勇者も生まれている訳で…聖女はもう勇者と合流している…あ、この時代魔王が攻めてくる危ない時代なんじゃッ!?
というかこの世界、よく考えたらRPG要素過ぎるというか、そのものだな…。まるで王道ゲームの物語みたいな話が現実になっている。
スキルとか魔物とか出ている時点で十分過ぎるくらいファンタジーなのは分かっていたけど…忠実にRPG風の世界だなぁ。
ゼフィルスさんが司祭の言葉に納得したのだろうか。契約書をビュラさんから受け取って、司祭とゼフィルスさんが記入し始める。これで契約成立がしてしまったのか。
***
それから、ナーシアは呪いの効力を弱める神具を司祭から貰い、秘密裏に神聖皇国に向かう事になった。
何故護衛も最小限で秘密裏かと言うと、神聖皇国は聖女神教徒でない他国の人間を良く思っていなく、しかも呪いなどを魔物とか同じくらい非常に嫌悪していている派閥の人が多いからだそうで、表立って行動できないそう。
ナーシアとゼフィルスさんと数名の護衛騎士は司祭から皇国専用の祭服を試着するなどして、皇国に行く準備を進めていた。ビュラさんはお留守番なのだそう。
「皇国エメストリアから、マヌグエル司祭がお越しになりました」
クローゼル家の執事であるビュラさんが、マヌグエル司祭を応接室に通す。僕は盗聴する為だけに、小さな黒霧を応接室に忍び込ませてみた。
「おや、君は我が国の名前を正しく知らないようだね」
おおっと、いきなりピリッと緊張が走る。ビュラさんが国名を間違う筈なんてないのに。
「正しくは、『神聖』皇国エメストリアという。小さな間違いだが、我が神聖皇国ではその間違いに気を悪くする者が多いのでね」
笑顔の表情を崩さないまま、なんて事ないように仰る司祭だが、その目は全く笑っていない。
「失礼致しました」
対するビュラさんは、腰を折り、深く謝罪を入れている…かと思いきや、顔を上げた顔が同じく笑っていないどころか瞳が完全に凍え切っていた。
「気を付けてくれたまえ」
なんだろう、司祭とはビュラさんとの視線での静かな戦争が起きている気がする。
ゼフィルスさんはいつも通り真面目で普通な対応で司祭さんと話し始める。
「遠い地からお越し下さり、感謝致します」
司祭は、片手を少し上げて感謝を受け入れると、やれやれと言った感じで話し始めた。
「レネイア国では我が神聖皇国と違い、『未だ』呪いなどといった忌まわしき邪教徒の爪痕が残っているのですね」
「現在は魔物による被害の方が多いですがね」
「それはそれは!私どもとしても胸が痛む話であります。我が国の大地は神の身下、神聖なる神と聖女の加護の元で安寧な日々を過ごして参りました。貴国に神が加護をお与えになりますよう誠心誠意祈りましょう」
司祭は、大袈裟な身振り手振りで心配を装う。宗教関係者の偉い人はみんなこんな感じなのかな…?
「感謝致します」
ゼフィルスさんは表情を全く崩さず、淡々と下手に回って言葉を返している。いちいち鼻につくような話し方をする人だな。
「これ以上私どもも暇がある訳ではありませんので、早速本題に入りましょうか。勿論、ゼフィルス卿もお時間がない中だと思いますが––––––」
「マヌグエル司祭殿、娘の件、どのようにお考えになられたのでしょうか」
自分の話を中断されたからなのか、一瞬表情をなくした司祭だったが、すぐにあの胡散臭い作り笑いを浮かべる。
「ゼフィルス卿の御令嬢が、ディーザスタルーヴァという非常に危険で強い『厄災』の呪いに侵されているというお話ですね。一月ほど前でしょうか、我々が使節として送り出した修道士が我が国の貴重なアーティファクトを使って御令嬢の様子を映し、私どもも本国から診させて頂きました」
「はい」
ゼフィルスさんの顔が真剣味を帯び、身体がほんの少し前屈みになる。
「恐らくこのままですと、あぁ、このような事を卿にお伝えするのは非常に心苦しいが…御令嬢は長くて半年程でしょう」
顔に片手を当て、もう一方の片手で空を仰ぎ、まるで芝居の悲劇のワンシーンのように話す。今にも『ジーザスッ』とか叫びそう、とかどうしても司祭のリアクションに目がいってしまうけど、ナーシアがあと半年しか生きれないと言うのは相当切羽詰まった話だ。
「ッ、司祭殿、娘は」
ゼフィルスさんが顔を青くさせて、机から乗り出す。
「ええ、落ち着いて下さい。そうならない為に私どもがおります。神の身元である我が地にお越し下されば、神は貴殿と御令嬢に救いの手を差し伸べるでしょう」
「娘を貴国へ、ですか」
「そうです。失礼ながら、この辺りは…というよりこの国一体は邪気に満ちております。そして、反対に聖気が圧倒的に足りていない。呪いの効力を押さえる力すらにもなっていないのが現状でしょう。我が国には、神聖に属性する神具アーティファクトや、今は勇者様と共におりますが、皇女様であり聖女様であられるリリナ様もいらっしゃる地なのです。我が国にお越しになれば、神聖なる力で呪いを浄化する事も容易かと…」
そうか…神聖皇国エメストリアの聖女は、かつて呪術王を倒して呪国オヴヴィアスを浄化したんだっけ。呪いに強いというのも頷ける。今より、ナーシアにとってはずっと良い環境になるだろう。
「お言葉に甘える、と直ぐにでも言いたいところですが…対価として何が必要でしょうか」
「我々は…世界の守護神であり唯一神である女神アルティニア様を崇める聖女神教を国教とし、信仰しているのはご存知のことでしょう」
「ええ」
「女神アルティニア様のお膝下で呪いが解けた暁には、貴殿と御令嬢は私の聖教会で教義を数週間学び、洗礼を受けて頂きたい。我々は、神の忠実なる僕として、御令嬢が二度と呪いや魔病などといった不幸に陥らないよう今後もサポート致しましょう」
「聖女神教への入信ですね。喜んで致しましょう」
ゼフィルスさんの返事に、司祭の笑みが濃くなる。絶対裏がありそう。ゼフィルスさんが、少し考えながら徐に口を開いた。
「呪いは、我が家系を何世代にも渡って苦しめ、救いのない状況が続いておりました。神聖皇国エメストリアからの協力を賜り、治療の為に聖地へご招待頂くなどの丁重な応対は、クローゼル家ならず我が国に置いても、私共の代が初めてになります。一体何故、司祭殿は私どもに?」
ゼフィルスさんの疑問には心から同意する。ずっと昔から呪いで苦しめられてきたクローゼル家、呪いを解く為に神聖皇国や聖女に何度もお願いした事がある筈だ。何故今になって協力する気になったのだろう。
「御令嬢より前に呪いにかかった世代の方は、200年以上前と聞き及んでおります。申し訳ありませんが、その時代から前の我が国の事情は少々複雑でして…一つ私の口からお答えできるのは、今代千年ぶりに聖女様が我が国に御生まれになったと言う事です。聖女様がいらっしゃる我が聖地では、御令嬢の呪いも確実に消え去ると判断致しました。そして、その力を直で目の当たりするお二人方に宣教師となって頂き、レネイア国での聖女神教布教活動を行って頂きたい。そうすれば、女神の神聖力も高まります故」
2人に聖女神教をレネイアで布教してもらうというのが一番の企みだったと言うこと…かな…。
それにしても、ナーシアの時代で聖女が生まれて良かった。確か千年前にも聖女と勇者が現れて、剣聖や大魔法使いとか術師やらのパーティで魔王を倒したって言う絵本があったなぁ。…待てよ、今の時代で聖女が生まれたと言うことは、勇者も生まれている訳で…聖女はもう勇者と合流している…あ、この時代魔王が攻めてくる危ない時代なんじゃッ!?
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スキルとか魔物とか出ている時点で十分過ぎるくらいファンタジーなのは分かっていたけど…忠実にRPG風の世界だなぁ。
ゼフィルスさんが司祭の言葉に納得したのだろうか。契約書をビュラさんから受け取って、司祭とゼフィルスさんが記入し始める。これで契約成立がしてしまったのか。
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それから、ナーシアは呪いの効力を弱める神具を司祭から貰い、秘密裏に神聖皇国に向かう事になった。
何故護衛も最小限で秘密裏かと言うと、神聖皇国は聖女神教徒でない他国の人間を良く思っていなく、しかも呪いなどを魔物とか同じくらい非常に嫌悪していている派閥の人が多いからだそうで、表立って行動できないそう。
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