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第一章
51話 聖女
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黒竜を倒した聖女、リリナ・ロネル・テュシコール は、周りの惨状を見て悲しげに目を伏せる。しかし、内心怒りが烈火の如く渦巻く。その気持ちは、この国は安全だと思い込んでいた自分自身にも向いていた。
「まさか魔物が…私の国に現れるなんて」
魔物がこの国に侵入した記録は、3000年間記述にない。みんな油断したのだろう。
黒竜は、自分たちの知らない特殊な魔法でテレポートする未確認の魔物。ここに来る直前、竜王から皇国に黒竜が現れたと連絡された時は半信半疑だった。
もっも早くに黒竜を捕まえていれば…。そう考えても、あの時あの状況でリリナ達が手にする手掛かりは皆無に近かった。
(こんな惨事を生み出すとわかっていれば、あの子に協力を頼めば良かったわ)
そう後悔しながらリリナは無事だったプトレマイオス教皇の元へと向かう。
***
勇者ルアドは今、困り果てていた。
「ひぃぃぃ魔女ッ、勇者様、それは魔女ですッ」
「勇者様、勇者ならこの厄災の魔女を倒す事が出来ます、どうか退治してください!」
キュエイム神殿に避難させた皇国の民達は年端も行かない一人の少女を指差し、化け物を目の前にしているかのように怯え糾弾する。
「…勇者殿、ソレは先程の黒竜を召喚した魔女なのです」
「プトレマイオス教皇…!一体何故彼女を魔女だなんて」
高位の聖職者や、教皇までもがその少女を魔女と認識している事に、ルアドは信じられない思いで戸惑いを隠せない。
「教皇、ご無事で何よりだわ!」
リリアが駆けつけて来て、ルアドは幾ばくかほっとした面持ちになる。
「おお!神聖皇国の聖姫よ!」
リリアを見た信徒達は怯えていた様子が打って変わり絶対的な安堵に満ちた歓声をあげる。
そんな中、浮かない表情をしたルアドを見たリリアは「何があったの?」と聞いた。
「いや、実は…あの黒竜を召喚したのが、皆んなこの子だと言うんだ」
この騒ぎの中、あどけなく静かに眠る可愛らしい普通の少女。困った顔で、ルアドはその子の頭にそっと手を当てる。
リリアがその少女に近づくと、周りにいる大勢の信徒達が騒ぎ立てる。
「勇者様!聖女様!騙されてはなりませぬぞッ!それは少女の皮を纏った厄災の魔女ですぞ!」
「お気をつけください!どうか私たちを魔女の手からお救い下さい!」
「皆さんお静かに」
リリアが落ち着いた声でそう一言掛けると、しんと静まり返る。
「どう言うこと?お父様、何があったか全てお話しください」
問われた教皇は、一間おくと、静かだが威厳のある声で答えた。
「黒竜が現れたのは…そこに寝ている少女が原因だ。ソレは魔女として告発され、魔女裁判が行われたのだ」
「「魔女裁判!?」」
リリアとルアドの声が重なる。
幾許か逡巡する素振りを見せた教皇だが、側にいたディオーエン枢機卿と目が合った。
「そうだな…。詳しい話は告発者であるディオーエン枢機卿に話してもらおうか」
「はい陛下。では僭越ながら…今回の経緯をこの私めがお話しさせて頂きます」
そうして、ディオーエン枢機卿は魔女裁判の時と同じく、大仰に告発に至るまでを話す。
「そして私共は、魔女が召喚した闇の化身の一匹を捕らえ、結界の中に封印する事に成功しました。そうして無事魔女裁判が行われると思ったのですが、…魔女が神炎に包まれる直前に、あの黒雷を纏う常闇の竜が現れたのでございますッ!」
ディオーエン枢機卿の話を聞く信徒達はその時の惨状を思い出し、皆青褪める。仲間を殺された聖騎士達は、今すぐにも殺すと言わんばかりの憎しみの込もった瞳で少女を睨め付けていた。
「…状況は分かりました。魔女告発者は、ディオーエン枢機卿とメイデリンの二人、それと正体不明の黒い魔物と戦った聖騎士方かしら」
「はい、そうでござ」
「貴方達、一体何を考えているのかしら?」
「せ、聖女様?」
ディオーエン枢機卿達の返答を遮り、リリアは身も心も凍るような冷たい声で言い放つ。
「いえ、貴方達だけではないわ。この間違った裁判決行してしまったこの国と教皇にも重い責任があります」
「聖姫、い、一体何を」
意味が良く分かってなさそうな表情の教皇に対し、眉間に指先を当てながらリリアは説明する。
「この子は魔女なんかじゃない。人間の、普通の女の子よ」
「そ、そんな筈は」
「だから何てことしてくれたのよ!本来魔女裁判と言うものは初代聖女が直々に行ってたもので、鑑定も使えない貴方達が勝手にやって良いことではないわ!?」
とうとう激昂し声を張り上げるる聖女の様子に、状況が分からない周りの者はただただ驚愕するばかりだった。
「リリア、落ち着いて」
「これが落ち着いてられるって言うのルアド!?聖者を名乗る者達が罪の無い少女一人を誤った嫌疑を掛けて弾頭して皇国全体で殺そうとしたのよ!?信じられない…」
「そんな!しかし、聖女様…確かにこの少女からは穢れを強く感じたと神官達も供述しており…」
「おかしいわね、聖女である私には何も感じないわ」
尚も言い募る枢機卿に眉を顰めるリリア。聖女がなにも感じないと言えば、穢れを感じた筈の者はなにも言えなくなっていた。
「ルアドはこの子をどう思う?」
「鑑定を何度もしてみたけど、魔法の才能に長けた普通の女の子だ。召喚者でもない。申し訳ないが、枢機卿のお話は信じられない」
「勇者まで!一体どうして」
聖騎士の一人が信じられないという風に密かに声を上げると、周りの者もざわざわと声の広がりが大きくなる。
(ところで、この子は他国の貴族の子よね。一体なぜこの国にやって来たのかしら。何か理由があるはずよ)
「おい、心気くせぇ顔してますな、姫さん」
リリアが考えていると、周辺調査から戻ってきたヴィグルが声を掛ける。
「貴様聖女様に対し無礼だぞ!」
その無礼極まりない態度に、聖騎士が斬りかかろうとするのを、リリアが静止させる。
「彼はパーティの仲間の一人なの。勇者の時と同じく、私の仲間の関係に対し口を挟むのは誰であろうとも許さないわ」
「は!」
リリアの言葉に大人しく引き下がる聖騎士を横目に見ながら、ヴィグルは「おっかねぇなぁ」とヘラヘラ笑っていた。
「ちょっとそれで何よ、何か分かったの?」
「あぁ。あの子供は、マヌグエルっつー司祭が隣国レネイアから連れてきたらしい。子供だけではなく、父親と貴族だから騎士数名も来たらしいんだが、ソイツらとマヌグエル司祭が見つかんねーんだわ」
「マヌグエル司祭、あの方が?」
周りを見渡してリリアは探したが、司祭はいなかった。
「枢機卿、マヌグエル司祭の居場所をご存知?」
「いえ、私は何も…」
リリアの問いかけに、ディオーエン枢機卿の繭がピクリとだけ動く。その僅かな動きでリリアは彼が嘘を吐いているのを見抜いた。
「そう、なら良いわ」
そう言ってチラリとヴィグルを見る。案の定ニヤリと口の端を釣り上げていた。
「あんた…」
「検討は付いてんですよ、お姫様」
「さっさと言いなさいよ全く!」
*****
「はぁ、やってくれたわね。ディオーエン枢機卿、そしてメイデリン」
マヌグエル司祭は、辺境の小さな聖教会の隠し地下室に囚われていた。だが、囚われていたのは彼だけではなく、異国の貴族とその騎士達までも拘束されていた。
目を覚ました彼等の話により、少女は呪いを解くためにマヌグエル司祭によってこの国に連れられたのだと分かった。
呪いに罹った少女を魔女と偽り断罪したディオーエンとその協力者メイデリンは、リリアによってその地位を剥奪された。
***
「聖女様、どうか頭をお上げ下さい」
「今回の皇国過ちは私の責任でもあります。本当に申し訳ありません」
聖女リリアは、レネイア王国のゼフィルス ・アド・クローゼル伯爵に対して深々と頭を下げる。
そんな聖女リリアの姿に、ざわざわと動揺する信徒達。聖女が聖女神教について説法を説くというか触れ込みから、信心深い皇国の民達はこぞってメイサール宮殿に集まっていた。
その公の場で、聖皇国民にとって生神と等しい聖女が謝罪する姿に、信徒達や教皇までも自分達の犯した罪を自覚するのであった。
伯爵の後ろから、少女がおずおずと聖女に近づいた。
「あの、聖女様。みなさんに呪いを解いて頂いたのに、そんなに謝らないでください」
教皇や神官、信徒達は、その少女が自分たちが魔女として処刑を遂行した少女と同一人物であることを知り、己を恥じて目を伏せる。
彼女は眠っていて、自分の身に何が起きたのかの全てを知らなかった。その事実に、リリアはますます心を痛めた。
「ごめんなさい、ナーシアさん。貴方の呪いを誰が解いたのか分からないわ」
「でも、少なくともマヌグエル司祭様は、私の為に尽力を尽くしてくれました!」
少女の言葉に、マヌグエル司祭、当の本人の顔は優れるどころか益々悪くなっていく。
マヌグエル司祭は、呪いと邪気の違いが聖女直属神官でさえ判断出来なかった事実を知らず、少女を危険な目に合わせた事で酷く自身を責めていた。
(…そうね。マヌグエル司祭、彼だけはただ1人彼女の事を心の底から想っていた。ディオーエンの空いた席は彼が座るべきね)
それからお詫びとして、ナーシアにはリリアが直接神聖魔力を注いだ護符(マジックアイテム)やナーシア用の古代アーティファクトを渡し、魔法学園に推薦し彼女を出来うる限りのサポートをする事に決めたのだった。
「まさか魔物が…私の国に現れるなんて」
魔物がこの国に侵入した記録は、3000年間記述にない。みんな油断したのだろう。
黒竜は、自分たちの知らない特殊な魔法でテレポートする未確認の魔物。ここに来る直前、竜王から皇国に黒竜が現れたと連絡された時は半信半疑だった。
もっも早くに黒竜を捕まえていれば…。そう考えても、あの時あの状況でリリナ達が手にする手掛かりは皆無に近かった。
(こんな惨事を生み出すとわかっていれば、あの子に協力を頼めば良かったわ)
そう後悔しながらリリナは無事だったプトレマイオス教皇の元へと向かう。
***
勇者ルアドは今、困り果てていた。
「ひぃぃぃ魔女ッ、勇者様、それは魔女ですッ」
「勇者様、勇者ならこの厄災の魔女を倒す事が出来ます、どうか退治してください!」
キュエイム神殿に避難させた皇国の民達は年端も行かない一人の少女を指差し、化け物を目の前にしているかのように怯え糾弾する。
「…勇者殿、ソレは先程の黒竜を召喚した魔女なのです」
「プトレマイオス教皇…!一体何故彼女を魔女だなんて」
高位の聖職者や、教皇までもがその少女を魔女と認識している事に、ルアドは信じられない思いで戸惑いを隠せない。
「教皇、ご無事で何よりだわ!」
リリアが駆けつけて来て、ルアドは幾ばくかほっとした面持ちになる。
「おお!神聖皇国の聖姫よ!」
リリアを見た信徒達は怯えていた様子が打って変わり絶対的な安堵に満ちた歓声をあげる。
そんな中、浮かない表情をしたルアドを見たリリアは「何があったの?」と聞いた。
「いや、実は…あの黒竜を召喚したのが、皆んなこの子だと言うんだ」
この騒ぎの中、あどけなく静かに眠る可愛らしい普通の少女。困った顔で、ルアドはその子の頭にそっと手を当てる。
リリアがその少女に近づくと、周りにいる大勢の信徒達が騒ぎ立てる。
「勇者様!聖女様!騙されてはなりませぬぞッ!それは少女の皮を纏った厄災の魔女ですぞ!」
「お気をつけください!どうか私たちを魔女の手からお救い下さい!」
「皆さんお静かに」
リリアが落ち着いた声でそう一言掛けると、しんと静まり返る。
「どう言うこと?お父様、何があったか全てお話しください」
問われた教皇は、一間おくと、静かだが威厳のある声で答えた。
「黒竜が現れたのは…そこに寝ている少女が原因だ。ソレは魔女として告発され、魔女裁判が行われたのだ」
「「魔女裁判!?」」
リリアとルアドの声が重なる。
幾許か逡巡する素振りを見せた教皇だが、側にいたディオーエン枢機卿と目が合った。
「そうだな…。詳しい話は告発者であるディオーエン枢機卿に話してもらおうか」
「はい陛下。では僭越ながら…今回の経緯をこの私めがお話しさせて頂きます」
そうして、ディオーエン枢機卿は魔女裁判の時と同じく、大仰に告発に至るまでを話す。
「そして私共は、魔女が召喚した闇の化身の一匹を捕らえ、結界の中に封印する事に成功しました。そうして無事魔女裁判が行われると思ったのですが、…魔女が神炎に包まれる直前に、あの黒雷を纏う常闇の竜が現れたのでございますッ!」
ディオーエン枢機卿の話を聞く信徒達はその時の惨状を思い出し、皆青褪める。仲間を殺された聖騎士達は、今すぐにも殺すと言わんばかりの憎しみの込もった瞳で少女を睨め付けていた。
「…状況は分かりました。魔女告発者は、ディオーエン枢機卿とメイデリンの二人、それと正体不明の黒い魔物と戦った聖騎士方かしら」
「はい、そうでござ」
「貴方達、一体何を考えているのかしら?」
「せ、聖女様?」
ディオーエン枢機卿達の返答を遮り、リリアは身も心も凍るような冷たい声で言い放つ。
「いえ、貴方達だけではないわ。この間違った裁判決行してしまったこの国と教皇にも重い責任があります」
「聖姫、い、一体何を」
意味が良く分かってなさそうな表情の教皇に対し、眉間に指先を当てながらリリアは説明する。
「この子は魔女なんかじゃない。人間の、普通の女の子よ」
「そ、そんな筈は」
「だから何てことしてくれたのよ!本来魔女裁判と言うものは初代聖女が直々に行ってたもので、鑑定も使えない貴方達が勝手にやって良いことではないわ!?」
とうとう激昂し声を張り上げるる聖女の様子に、状況が分からない周りの者はただただ驚愕するばかりだった。
「リリア、落ち着いて」
「これが落ち着いてられるって言うのルアド!?聖者を名乗る者達が罪の無い少女一人を誤った嫌疑を掛けて弾頭して皇国全体で殺そうとしたのよ!?信じられない…」
「そんな!しかし、聖女様…確かにこの少女からは穢れを強く感じたと神官達も供述しており…」
「おかしいわね、聖女である私には何も感じないわ」
尚も言い募る枢機卿に眉を顰めるリリア。聖女がなにも感じないと言えば、穢れを感じた筈の者はなにも言えなくなっていた。
「ルアドはこの子をどう思う?」
「鑑定を何度もしてみたけど、魔法の才能に長けた普通の女の子だ。召喚者でもない。申し訳ないが、枢機卿のお話は信じられない」
「勇者まで!一体どうして」
聖騎士の一人が信じられないという風に密かに声を上げると、周りの者もざわざわと声の広がりが大きくなる。
(ところで、この子は他国の貴族の子よね。一体なぜこの国にやって来たのかしら。何か理由があるはずよ)
「おい、心気くせぇ顔してますな、姫さん」
リリアが考えていると、周辺調査から戻ってきたヴィグルが声を掛ける。
「貴様聖女様に対し無礼だぞ!」
その無礼極まりない態度に、聖騎士が斬りかかろうとするのを、リリアが静止させる。
「彼はパーティの仲間の一人なの。勇者の時と同じく、私の仲間の関係に対し口を挟むのは誰であろうとも許さないわ」
「は!」
リリアの言葉に大人しく引き下がる聖騎士を横目に見ながら、ヴィグルは「おっかねぇなぁ」とヘラヘラ笑っていた。
「ちょっとそれで何よ、何か分かったの?」
「あぁ。あの子供は、マヌグエルっつー司祭が隣国レネイアから連れてきたらしい。子供だけではなく、父親と貴族だから騎士数名も来たらしいんだが、ソイツらとマヌグエル司祭が見つかんねーんだわ」
「マヌグエル司祭、あの方が?」
周りを見渡してリリアは探したが、司祭はいなかった。
「枢機卿、マヌグエル司祭の居場所をご存知?」
「いえ、私は何も…」
リリアの問いかけに、ディオーエン枢機卿の繭がピクリとだけ動く。その僅かな動きでリリアは彼が嘘を吐いているのを見抜いた。
「そう、なら良いわ」
そう言ってチラリとヴィグルを見る。案の定ニヤリと口の端を釣り上げていた。
「あんた…」
「検討は付いてんですよ、お姫様」
「さっさと言いなさいよ全く!」
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「はぁ、やってくれたわね。ディオーエン枢機卿、そしてメイデリン」
マヌグエル司祭は、辺境の小さな聖教会の隠し地下室に囚われていた。だが、囚われていたのは彼だけではなく、異国の貴族とその騎士達までも拘束されていた。
目を覚ました彼等の話により、少女は呪いを解くためにマヌグエル司祭によってこの国に連れられたのだと分かった。
呪いに罹った少女を魔女と偽り断罪したディオーエンとその協力者メイデリンは、リリアによってその地位を剥奪された。
***
「聖女様、どうか頭をお上げ下さい」
「今回の皇国過ちは私の責任でもあります。本当に申し訳ありません」
聖女リリアは、レネイア王国のゼフィルス ・アド・クローゼル伯爵に対して深々と頭を下げる。
そんな聖女リリアの姿に、ざわざわと動揺する信徒達。聖女が聖女神教について説法を説くというか触れ込みから、信心深い皇国の民達はこぞってメイサール宮殿に集まっていた。
その公の場で、聖皇国民にとって生神と等しい聖女が謝罪する姿に、信徒達や教皇までも自分達の犯した罪を自覚するのであった。
伯爵の後ろから、少女がおずおずと聖女に近づいた。
「あの、聖女様。みなさんに呪いを解いて頂いたのに、そんなに謝らないでください」
教皇や神官、信徒達は、その少女が自分たちが魔女として処刑を遂行した少女と同一人物であることを知り、己を恥じて目を伏せる。
彼女は眠っていて、自分の身に何が起きたのかの全てを知らなかった。その事実に、リリアはますます心を痛めた。
「ごめんなさい、ナーシアさん。貴方の呪いを誰が解いたのか分からないわ」
「でも、少なくともマヌグエル司祭様は、私の為に尽力を尽くしてくれました!」
少女の言葉に、マヌグエル司祭、当の本人の顔は優れるどころか益々悪くなっていく。
マヌグエル司祭は、呪いと邪気の違いが聖女直属神官でさえ判断出来なかった事実を知らず、少女を危険な目に合わせた事で酷く自身を責めていた。
(…そうね。マヌグエル司祭、彼だけはただ1人彼女の事を心の底から想っていた。ディオーエンの空いた席は彼が座るべきね)
それからお詫びとして、ナーシアにはリリアが直接神聖魔力を注いだ護符(マジックアイテム)やナーシア用の古代アーティファクトを渡し、魔法学園に推薦し彼女を出来うる限りのサポートをする事に決めたのだった。
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