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最終回 打ち上げ花火
しおりを挟む夜の森はまっくらとなる。
私は透視しながら、アネモネお姉さまとポメの手を引いて歩いた。そしたらホタルたちが合流してくれて、アネモネお姉さまが地図を見ることができた。
ロッジのそばまでくると、私たちは足を止めた。
「巣穴を探してくる」
「うん、気を付けてねフェル」
アネモネお姉さまとポメが木陰に待機して、そっと手をふる。
私とジョニーは足音を忍ばせて、木々のあいだを行った。……いる。透視で巣穴をみつけた。ぎくっとするほど大きなホシカゲグマが丸まっている。
私は二人の元へ戻った。
「五頭見つけた。一頭はこぐま産んでた」
「五頭も見つけたんだ。さすがだねフェル」
「おねーたまさすが」
「えへへ。じゃあ行ってくるね」
「一人で平気?」
「うん。もう怖くないよ」
黒魔女グロリアをブッ倒して、森の動物たちを守るんだ。そう思ったら怖さなんて吹き飛んだ。
ロッジの前へ出て行き、私は堂々と言った。
「黒魔女出てこい!!」
ロッジの扉があく。黒いドレスを着た黒魔女グロリアと、狩人ガードマンが出てくる。
「ギルバートの命はあずかった! 返してほしかったら、プリシラお姉さま、インライお姉さま、チェルシーとプーを返して!」
グロリアはギョロっとした目を丸くして、紫色の唇でオホホと笑った。
「ギルバート? あんな奴どうでもいいわ。ガードマン、あの子もつかまえて撤収するわよ」
「はい、グロリア様」
グロリアとガードマンが私をつかまえにきても、私は一歩もひかなかった。
パンパンパンッ!!!
背後のしげみから破裂音がして、グロリアとガードマンが動きを止める。ひゅーと鳴って、
ぱーん
夜空にスターマインが散った。
インライお姉さまの誕生日にあげる花火だ。木陰に待機しているアネモネお姉さまが打ちあげたのだ。
ひゅ~~~ ぱーん パチパチパチ
「フ、フン! 惑わされないわよ! いいからあの子をつかまえて逃げるわよ!」
あんなに色とりどりの花火が夜空にあがっているのに、
悪い事ばかり考えているグロリアは、空を見上げることができない。
「何くちあけて花火見てるのよ! こんの役立たず!」
「ハッ、すみません!」
「早くあのちびをつかまえて!」
暗がりで毛皮を震わせる音が響いた。ブルルンッ! ドルルルッ! あちこちで目を覚ました獣たちが、体を揺する音だった。
ドッッ!!!
とガードマンが吹き飛ばされた。あっという間の一瞬のことだった。
「ヒッ!? ヒイイイッ!!」
逃げようとしたグロリアに子連れクマが激突する。グロリアは吹き飛び、悲鳴をあげなくなった。
その姿に私は息をのんだ。やった……グロリアをやっつけた!
「お姉さまッ!」
私はロッジに飛びこんで、プリシラお姉さま、インライお姉さま、チェルシーとプーの四人の無事な姿を見つけ、最高の気分だった!
「フェルリナ!」
「フェル! 来てくれると思ってたよ!」
「うん! ジョニーが助けてくれたの!」
私たちが縄をほどくそばを、ジョニーがうれしそうに飛び跳ねる。
みんなで外へ出て、夜空をみあげる。
戦いはおわりました。付き合ってくれてどうもありがとう。
今あなたの国は夜ですか? それともまだ夕方かな?
時間はちがっても、私たちも同じ空を見上げています。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしてます。またねー
・٭☾·̩͙⋆★·̩͙✧*・٭☾·̩͙⋆★·̩͙✧*・٭☾·̩͙⋆★·̩͙✧*・٭☾·̩͙⋆★·̩͙✧
('д')/~('∞')/('ω')/(˶ᵔᗜᵔ˶)('∀')/~ヾ(*・ω・)ツ☆⚽ヽ(`·ω´·)
コンฅ^•ω•^ฅコン 終。
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