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出発の日に
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「干し薬草と、毒消え草と、飲み薬と解毒の粉は持ったから、あとは…」
僕は、肩から腰にたすき掛けにしているバッグの中身を確認中。背負っていくバッグは確認し終わっている。
「おーい、アルト、準備できたか?」
馬車に荷物を積み終わった中年のルドおじさんが、声をかけてくれた。
「はい、今行きます!…ゴール、行くよ!」
おじさんに返事をしてから、僕は横についてきていた彼女に言った。
ウォン!と低くドスのきいたような声で返事をする犬の彼女はゴール。彼女はとっても優しくて頼りになるから、今回も僕についてきてくれる。あ、帽子くわえてきた。
「へへ、ありがとう」
ゴールから帽子を受け取ってお礼を言った。
「坊も、もう出てっちまうんだな。…まだこんなチビなのに。」
馬車に自分の荷物を積んでいたら、父ちゃんが近くに来ていた。
「お父さん、かわいい子には旅をさせるもんでしょ?ってそれより、こないだ成人の儀やったから!もう15歳だよ!」
「自分でかわいいって言ってちゃ、世話ねえな!まあ、かわいいけどよ。なんでお前が男なのか、うちの七不思議ってやつだな。…変な奴についていくなよ?ついてこられたら逃げられんのか?」
「うーん。ゴールと一緒だから、頑張って逃げるよ?」
「そうだな。威嚇でも攻撃でもなんでもしてゴールが守ってくれるだろうな。」
「ゴールは女の子なんだから、変な人から守ってあげないとね!」
「いや、それは誰も心配してねえよ…。自分の心配しろ。」
いつものやりとり。僕の軽口にお父さんが心配しながら分かってないなーというため息をつく。
今日出ていく僕には、いつもの感じがなんだかありがたかった。
「ねえアルト、本当に大丈夫なの?」
「そうね、お兄ちゃんにだって会えるか分かんないんでしょ?」
妹のララメイアとルルメイアが心配してくれる。
「大丈夫だよ。だからルドおじさんに王都まで送ってもらうし、いろいろ教えてもらうから。」
「だって…そんなひょろひょろでどうやってドラゴンを倒してくるの?猪を2頭も捕れないのに。」
「そうよ、ドラゴンを倒してお姫様をお嫁さんにもらうんでしょ?こないだだってルドさんに負けて伸びちゃって一日寝てたのに。もうちょっと鍛えないと。」
「僕、ドラゴンと戦うの!?なんでだよ!一人では絶対無理だし!ドラゴン倒しただけでお姫様と結婚なんてできないよ!?お話読みすぎたんじゃないの?あと猪ってそんなにしょっちゅう捕れないし、ルドさんも冒険者だったって言ってたじゃないか。」
心配されてたんじゃなかった。
妹たちは真剣な顔をしながら冗談を言ってくるから、ときどき困るんだよね。二人のときは息が合いすぎて、僕はお兄ちゃんなのに負けそうになっちゃうよ。
「はいはい、あとでお弁当でも食べて機嫌直しな。まったく、ララもルルも困ったね。本当に行っちゃったらどうするんだい。」
お母さんが僕にお弁当を渡してくれる。
「ありがとう、お母さん。」
「カイトに会えたらよろしくね。」
僕は王都で冒険者をしてる兄さんのところに出発した。
僕は、肩から腰にたすき掛けにしているバッグの中身を確認中。背負っていくバッグは確認し終わっている。
「おーい、アルト、準備できたか?」
馬車に荷物を積み終わった中年のルドおじさんが、声をかけてくれた。
「はい、今行きます!…ゴール、行くよ!」
おじさんに返事をしてから、僕は横についてきていた彼女に言った。
ウォン!と低くドスのきいたような声で返事をする犬の彼女はゴール。彼女はとっても優しくて頼りになるから、今回も僕についてきてくれる。あ、帽子くわえてきた。
「へへ、ありがとう」
ゴールから帽子を受け取ってお礼を言った。
「坊も、もう出てっちまうんだな。…まだこんなチビなのに。」
馬車に自分の荷物を積んでいたら、父ちゃんが近くに来ていた。
「お父さん、かわいい子には旅をさせるもんでしょ?ってそれより、こないだ成人の儀やったから!もう15歳だよ!」
「自分でかわいいって言ってちゃ、世話ねえな!まあ、かわいいけどよ。なんでお前が男なのか、うちの七不思議ってやつだな。…変な奴についていくなよ?ついてこられたら逃げられんのか?」
「うーん。ゴールと一緒だから、頑張って逃げるよ?」
「そうだな。威嚇でも攻撃でもなんでもしてゴールが守ってくれるだろうな。」
「ゴールは女の子なんだから、変な人から守ってあげないとね!」
「いや、それは誰も心配してねえよ…。自分の心配しろ。」
いつものやりとり。僕の軽口にお父さんが心配しながら分かってないなーというため息をつく。
今日出ていく僕には、いつもの感じがなんだかありがたかった。
「ねえアルト、本当に大丈夫なの?」
「そうね、お兄ちゃんにだって会えるか分かんないんでしょ?」
妹のララメイアとルルメイアが心配してくれる。
「大丈夫だよ。だからルドおじさんに王都まで送ってもらうし、いろいろ教えてもらうから。」
「だって…そんなひょろひょろでどうやってドラゴンを倒してくるの?猪を2頭も捕れないのに。」
「そうよ、ドラゴンを倒してお姫様をお嫁さんにもらうんでしょ?こないだだってルドさんに負けて伸びちゃって一日寝てたのに。もうちょっと鍛えないと。」
「僕、ドラゴンと戦うの!?なんでだよ!一人では絶対無理だし!ドラゴン倒しただけでお姫様と結婚なんてできないよ!?お話読みすぎたんじゃないの?あと猪ってそんなにしょっちゅう捕れないし、ルドさんも冒険者だったって言ってたじゃないか。」
心配されてたんじゃなかった。
妹たちは真剣な顔をしながら冗談を言ってくるから、ときどき困るんだよね。二人のときは息が合いすぎて、僕はお兄ちゃんなのに負けそうになっちゃうよ。
「はいはい、あとでお弁当でも食べて機嫌直しな。まったく、ララもルルも困ったね。本当に行っちゃったらどうするんだい。」
お母さんが僕にお弁当を渡してくれる。
「ありがとう、お母さん。」
「カイトに会えたらよろしくね。」
僕は王都で冒険者をしてる兄さんのところに出発した。
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