82 / 126
第四部:根の奥へ
第16章:響く根、眠る声 第2話:振動する鼓動
しおりを挟む
根に触れた直後の余韻が、まだ全身から抜けなかった。
ニコの胸元の光の玉は、自分の意志でどうにもできないほど熱を帯び、脈打つ。
根を伝う重い鼓動が、皮膚の奥どころか心の奥深くまで震わせていた。
空気が変わった。さっきまでの“異様な静寂”は消え、根の網の目全体が生き物のように鼓動し始めている。
地面も壁も天井も、そこに“在る”すべてが、根のどこか遠い中心で響くリズムに合わせて揺れていた。
「……これ、やばい。頭の奥まで響く」
カイさんが、額に手を当てて呻いた。普段の明るさはすっかり影を潜めている。
彼の光の玉も、いつになく鋭い閃光を放ちながら小刻みに震えている。
クレアさんは胸元の光の玉を両手で包み込み、何度も祈るように息を整えていた。
「まるで、誰かの歌声が……耳の奥で重なる」
その声にはかすかな恐れと安堵の入り混じる響きがあった。
ガルドさんは無言のまま、壁際の根に手を当てている。
腕から肩、背中までわずかに震え、根を伝う鼓動と自分の心拍が一致していくような感覚に、眉をひそめている。
リリィはほとんど動かず、胸元の光の玉をじっと見つめていた。彼女の表情はいつも以上に無機質だが、微かに唇が震えている。
「……風が、うまく読めない。全部の“気配”が、混じってる」
僕は、自分の光の玉を握りしめた。
熱が手のひらから腕を伝い、胸の奥、頭の奥まで侵食していく。
光の玉の鼓動は明らかに僕の心の動きと連動していた。
不安や迷い、焦り、ほんの少しの希望――どれか一つでも強くなれば、玉がそれを拾い上げて増幅させる。
――鼓動が強まる。
「自分の心」ではなく「根を通して響く何か」に自分が巻き込まれていく感覚。
それは決して心地よいものではなかった。
「ここ、本当に……普通じゃない。戻る?」
リリィが珍しく、少し掠れた声で提案した。
「いや、もう少しだけ待とう」
僕は言いながら、光の玉が少し落ち着くのを待つしかなかった。
みんなもそれぞれ、誰ともなく息を殺し、根の鼓動に耳を澄ます。
その時、根の奥――どこか遥か下から、“大きな波”のような新たな振動が押し寄せてきた。
全員が一斉に顔を上げる。
地面を通して伝わる鼓動が、一段と強く、明確な意志のうねりを感じさせた。
「……これ、精霊の“力”じゃない。何か、“心”が呼んでる」
クレアさんが小さく呟く。
僕は胸元の玉をさらに強く握り、
(――ここで、何が起ころうとしているんだ?)
心の奥底に聞いていた。
大きな振動が根の奥から幾重にも重なって伝わってきた。
空間全体が、目に見えぬ波に飲み込まれるように微かに揺れる。ただの音や地鳴りではなく、もっと深くて身体の奥、思考の奥まで染み渡る“共鳴”だった。
「……誰かが、呼んでいるみたい」
クレアさんが呟いた。その目は、遠いものを見つめている。
彼女の光の玉は、微かに揺れて淡い光を波立たせている。祈りの旋律が耳の奥で重なり、懐かしい修道院の歌声が一瞬だけ浮かぶ。
でも、それは現実なのか、ただの幻なのか分からない。
ガルドさんは、無言で根に手を当て続けていた。手のひらから腕、肩へと伝わる振動にじっと耐えている。
その表情は硬く、だがどこか“過去”を振り返るような遠いまなざしだった。
彼にもまた、守りきれなかった誰かの声や、戦いの記憶が鼓動と共に蘇る。
カイさんは壁にもたれ、歯を食いしばっている。
「……なんか、全部の力が内側で混ざって暴れてる感じだ。こんなの初めてだ」
そう言いながら、自分の光の玉を何度も握り直す。
熱と冷たさ、そして頭の奥を駆け抜けるような衝動が交互に押し寄せてきていた。
リリィは、小さく息を吐いていた。
「……全部の音が、風じゃない。誰かの“息”が混ざってる」
彼女の瞳は、光の玉にだけ集中している。
何かを拒むでも、惹かれるでもなく、ただひたすらに、その気配を確かめようとしていた。
――根の鼓動と光の玉の共鳴は、僕たちの内側を次第に侵していく。
僕自身も、胸の奥に奇妙な感覚が広がっていた。“自分”が、ひとつにまとまらない。
不安、焦り、希望、過去の後悔、仲間への思い――それぞれが浮かんでは消え、鼓動に乗って心の表層に押し上げられる。
(ここは……僕たち自身の心まで試されている)
思わず立ち尽くす僕の耳元で、微かな声が混じった。
それは言葉にならない囁き――けれど確かに“僕”を見ている、そんな気がした。
「……ニコ、大丈夫?」
クレアさんの呼びかけが現実に引き戻す。
「うん……ちょっと、変な感じがするだけ」
そう答えながら、光の玉をそっと手で包み込む。
みんなもそれぞれ、何かに抗うように、あるいは受け入れるように、静かに根の鼓動を感じていた。
「このまま進むのは、やっぱり危険だよ」
カイさんが静かに言う。
「でも、ここで立ち止まっても何も分からない」
クレアさんが小さく、しかし確かな口調で返す。
リリィは、ほんの僅かに僕の腕を引いた。それだけで、少しだけ気持ちが落ち着く。
「……自分の“心”に負けなければ、きっと前に進める」
僕はそう呟いた。
根の奥で、再び大きな鼓動が響く。
光の玉が、一斉に強く震え、まるで“進め”と背中を押すような気配を放った。
「……行こう」
誰ともなくそう口にし、僕たちはゆっくりと根の回廊の奥へと歩き始めた。
胸の奥の鼓動と、根を伝う精霊たちの共鳴。
そのすべてが、今はまだ、危ういけれど確かな“前進”への力になっていた。
ニコの胸元の光の玉は、自分の意志でどうにもできないほど熱を帯び、脈打つ。
根を伝う重い鼓動が、皮膚の奥どころか心の奥深くまで震わせていた。
空気が変わった。さっきまでの“異様な静寂”は消え、根の網の目全体が生き物のように鼓動し始めている。
地面も壁も天井も、そこに“在る”すべてが、根のどこか遠い中心で響くリズムに合わせて揺れていた。
「……これ、やばい。頭の奥まで響く」
カイさんが、額に手を当てて呻いた。普段の明るさはすっかり影を潜めている。
彼の光の玉も、いつになく鋭い閃光を放ちながら小刻みに震えている。
クレアさんは胸元の光の玉を両手で包み込み、何度も祈るように息を整えていた。
「まるで、誰かの歌声が……耳の奥で重なる」
その声にはかすかな恐れと安堵の入り混じる響きがあった。
ガルドさんは無言のまま、壁際の根に手を当てている。
腕から肩、背中までわずかに震え、根を伝う鼓動と自分の心拍が一致していくような感覚に、眉をひそめている。
リリィはほとんど動かず、胸元の光の玉をじっと見つめていた。彼女の表情はいつも以上に無機質だが、微かに唇が震えている。
「……風が、うまく読めない。全部の“気配”が、混じってる」
僕は、自分の光の玉を握りしめた。
熱が手のひらから腕を伝い、胸の奥、頭の奥まで侵食していく。
光の玉の鼓動は明らかに僕の心の動きと連動していた。
不安や迷い、焦り、ほんの少しの希望――どれか一つでも強くなれば、玉がそれを拾い上げて増幅させる。
――鼓動が強まる。
「自分の心」ではなく「根を通して響く何か」に自分が巻き込まれていく感覚。
それは決して心地よいものではなかった。
「ここ、本当に……普通じゃない。戻る?」
リリィが珍しく、少し掠れた声で提案した。
「いや、もう少しだけ待とう」
僕は言いながら、光の玉が少し落ち着くのを待つしかなかった。
みんなもそれぞれ、誰ともなく息を殺し、根の鼓動に耳を澄ます。
その時、根の奥――どこか遥か下から、“大きな波”のような新たな振動が押し寄せてきた。
全員が一斉に顔を上げる。
地面を通して伝わる鼓動が、一段と強く、明確な意志のうねりを感じさせた。
「……これ、精霊の“力”じゃない。何か、“心”が呼んでる」
クレアさんが小さく呟く。
僕は胸元の玉をさらに強く握り、
(――ここで、何が起ころうとしているんだ?)
心の奥底に聞いていた。
大きな振動が根の奥から幾重にも重なって伝わってきた。
空間全体が、目に見えぬ波に飲み込まれるように微かに揺れる。ただの音や地鳴りではなく、もっと深くて身体の奥、思考の奥まで染み渡る“共鳴”だった。
「……誰かが、呼んでいるみたい」
クレアさんが呟いた。その目は、遠いものを見つめている。
彼女の光の玉は、微かに揺れて淡い光を波立たせている。祈りの旋律が耳の奥で重なり、懐かしい修道院の歌声が一瞬だけ浮かぶ。
でも、それは現実なのか、ただの幻なのか分からない。
ガルドさんは、無言で根に手を当て続けていた。手のひらから腕、肩へと伝わる振動にじっと耐えている。
その表情は硬く、だがどこか“過去”を振り返るような遠いまなざしだった。
彼にもまた、守りきれなかった誰かの声や、戦いの記憶が鼓動と共に蘇る。
カイさんは壁にもたれ、歯を食いしばっている。
「……なんか、全部の力が内側で混ざって暴れてる感じだ。こんなの初めてだ」
そう言いながら、自分の光の玉を何度も握り直す。
熱と冷たさ、そして頭の奥を駆け抜けるような衝動が交互に押し寄せてきていた。
リリィは、小さく息を吐いていた。
「……全部の音が、風じゃない。誰かの“息”が混ざってる」
彼女の瞳は、光の玉にだけ集中している。
何かを拒むでも、惹かれるでもなく、ただひたすらに、その気配を確かめようとしていた。
――根の鼓動と光の玉の共鳴は、僕たちの内側を次第に侵していく。
僕自身も、胸の奥に奇妙な感覚が広がっていた。“自分”が、ひとつにまとまらない。
不安、焦り、希望、過去の後悔、仲間への思い――それぞれが浮かんでは消え、鼓動に乗って心の表層に押し上げられる。
(ここは……僕たち自身の心まで試されている)
思わず立ち尽くす僕の耳元で、微かな声が混じった。
それは言葉にならない囁き――けれど確かに“僕”を見ている、そんな気がした。
「……ニコ、大丈夫?」
クレアさんの呼びかけが現実に引き戻す。
「うん……ちょっと、変な感じがするだけ」
そう答えながら、光の玉をそっと手で包み込む。
みんなもそれぞれ、何かに抗うように、あるいは受け入れるように、静かに根の鼓動を感じていた。
「このまま進むのは、やっぱり危険だよ」
カイさんが静かに言う。
「でも、ここで立ち止まっても何も分からない」
クレアさんが小さく、しかし確かな口調で返す。
リリィは、ほんの僅かに僕の腕を引いた。それだけで、少しだけ気持ちが落ち着く。
「……自分の“心”に負けなければ、きっと前に進める」
僕はそう呟いた。
根の奥で、再び大きな鼓動が響く。
光の玉が、一斉に強く震え、まるで“進め”と背中を押すような気配を放った。
「……行こう」
誰ともなくそう口にし、僕たちはゆっくりと根の回廊の奥へと歩き始めた。
胸の奥の鼓動と、根を伝う精霊たちの共鳴。
そのすべてが、今はまだ、危ういけれど確かな“前進”への力になっていた。
0
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる