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1.プロローグ
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突然ですが異世界転生しちゃいました。
いやね、僕もいつかこのクソゲーみたいなリアルをログアウトしてゴートゥ異世界したいなとは思っていましたよ。
美人で巨乳で美乳な金髪碧眼のお母さんのおっぱいを吸って育ち、剣と魔法の世界で俺強して、現代知識で成り上がって、エルフとケモ耳を奴隷ハーレムしたいというのは男なら誰しも一度は思うことでしょ。
常日頃からマヨネーズの作り方なんかを調べちゃったりしてね。
僕の願いが届いたのかは分からないけどなんとこの度、異世界に転生することができました。
死ぬ直前の記憶が曖昧だけど、たぶん僕は死んで転生したんだと思う。
なんでここが異世界だと分かるかって?
それは自分自身を見てみればすぐに分かった。
右手を見てみる。小枝みたいな右手だ。
左手を見てみる。小枝みたいな左手だ。
全身を見てみる。木だ。
軽く動いてみる。動ける。
動く木だね。
そうです、私がトレントです。トレント転生です。
ふう、一度落ち着こう。
よし落ち着いた。
僕はもう一度自分の全身を調べてみる。
身長はおそらく30センチくらい。太さは直径2センチほどの若木というよりはまだ幼木のような身体だ。
頭を触ってみると、三又に枝分かれしていて、幅広くて柔らかめの葉っぱが生えている。
僕は広葉樹らしい。花が咲いたり実が生ったりするのかな。
あっ、でも木にとって花が咲いたり実が生ったりするのってえっちなことなのかな。
ん?でも雌雄異株(雄木と雌木がある種類)でもないかぎり、おしべとめしべが両方自分についてるよな。
まあいいや。トレントの生殖については追々だ。
今は身体を確認していこう。
顔にも触れてみる。手?の感覚が鈍いのであまりはっきりとは分からないけれど、なんとなく目と鼻と口があるような気がする。
今顔なんかを触って確かめている腕の部分には枝が2本伸びていて、その部分だけかろうじて人型のようだが、足に当たる部分には太めの根が5本ほど生えていて、僕の身体を支えている。
やはり引き抜かれた木に人面が浮き上がったような姿らしい。
軽く歩く練習をしてみると、足である根が5本あるので少しややこしいが、別に5本をわしゃわしゃ動かして歩く必要もないので2本で歩いてもう1本でバランスをとり、他の2本はフリーな状態にしておこう。
よし、うまく歩けている。フリーな2本で物を掴んだりもできそうなので考えようによっては便利な身体かもしれない。
身体の確認が終わったので今度は周りを見てみる。
森だ。まるで原生樹林のように植物が生い茂っていて、ずいぶんと深い森のように見える。
繁々と周りを見回す僕の傍らに、他の木よりも一回りほど大きな木が2本寄り添うようにして立っている。
お父さんとお母さんかな。
「お父さん?お母さん?」
あ、無意識に話しかけてたけど声出るんだ。自分じゃ見えないけど、どんな顔してるんだろうか。リアルな顔だったらちょっと怖いな。
そして大木2本は何もしゃべらないし動かない。
え?これただの木?
蹴っても叩いても大木はなにも反応しない。
両親いないの!?突然変異なの!?
僕がどうやって生まれたかは分からないけれど、どうやら生まれた直後に天涯孤独になってしまったらしい。
人間に転生していれば今頃は金髪碧眼美人のおっぱいをしゃぶっている頃だというのに。
はぁ。この手でマヨネーズ作れるかな。
そもそもモンスターだから人間の町に行ったら討伐されちゃうだろうな。
善いトレントだって言っても聞いてもらえないよね。
それにしてもモンスター転生ならせめてドラゴンとかゴブリンでしょ。
いやゴブリンも微妙だな。
輪廻転生では日頃の行いが来世の姿を決めると聞いたことがあるけれど、僕はいつのまにカルマを溜めてたのかな。
結構善良に生きてきたんだけどな、親より先に死んだせいかな。
そうだっ、モンスター転生には人化という手があった。レベルを上げて進化すれば人化できるかもしれない。
「ステータスオープン」
あれ?なにも出ない。
「ステータスオープン、ステータス、鑑定」
嘘でしょ、ステータス無いの?進化は?人化は?
ま、ままっ、魔法はあるよね!?トレントいるなら魔法あるよね!?
とにかく、魔法だ。魔法があるのかを確かめないと。
よし、魔力を感じるんだ。魔力、魔力、魔力、魔力!!
おお、きたきたきた、これは、魔力だ。
身体の内側からあったかい何かが湧き出してくるような感覚だ。
そして足から何かを吸い込んでいる。え?吸い込んでいる?
なにこれ、身体がっ、熱い。ちょっと無理無理無理これ止めてちょっと待って止まって!!
身体がメリメリいってるってちょっとマジごめんなさい魔法があることは分かったから!
おおおおおおっああああああ、アッ。
はぁはぁはぁ、死ぬかと思った。
おそらく魔力と思われるものはやっと止まってくれたけれど、なんだか僕の身体が大きくなったような気がするし、周囲を漂う魔力をさっきよりはっきりと感じられる。
これどういうこと?成長したの?成長するのこんな辛いの?
まあいい、いやよくない気もするけどまだなにも分からないのでどうしようもないな。
とにかく魔法だ。この世界には魔法がある。ここは剣と魔法の世界に違いない。いや、そうであってほしい。
剣と魔法の世界でトレントに生まれたんだ。現代知識無双はできなくても俺tueeeだけでも目指そう。
そうと決まれば魔法の練習だ。魔法が使えるトレント。いける、十分俺tueeeできる可能性はあるよ。
深い深い森の中、僕の異世界トレントライフがこうして始まった。
いやね、僕もいつかこのクソゲーみたいなリアルをログアウトしてゴートゥ異世界したいなとは思っていましたよ。
美人で巨乳で美乳な金髪碧眼のお母さんのおっぱいを吸って育ち、剣と魔法の世界で俺強して、現代知識で成り上がって、エルフとケモ耳を奴隷ハーレムしたいというのは男なら誰しも一度は思うことでしょ。
常日頃からマヨネーズの作り方なんかを調べちゃったりしてね。
僕の願いが届いたのかは分からないけどなんとこの度、異世界に転生することができました。
死ぬ直前の記憶が曖昧だけど、たぶん僕は死んで転生したんだと思う。
なんでここが異世界だと分かるかって?
それは自分自身を見てみればすぐに分かった。
右手を見てみる。小枝みたいな右手だ。
左手を見てみる。小枝みたいな左手だ。
全身を見てみる。木だ。
軽く動いてみる。動ける。
動く木だね。
そうです、私がトレントです。トレント転生です。
ふう、一度落ち着こう。
よし落ち着いた。
僕はもう一度自分の全身を調べてみる。
身長はおそらく30センチくらい。太さは直径2センチほどの若木というよりはまだ幼木のような身体だ。
頭を触ってみると、三又に枝分かれしていて、幅広くて柔らかめの葉っぱが生えている。
僕は広葉樹らしい。花が咲いたり実が生ったりするのかな。
あっ、でも木にとって花が咲いたり実が生ったりするのってえっちなことなのかな。
ん?でも雌雄異株(雄木と雌木がある種類)でもないかぎり、おしべとめしべが両方自分についてるよな。
まあいいや。トレントの生殖については追々だ。
今は身体を確認していこう。
顔にも触れてみる。手?の感覚が鈍いのであまりはっきりとは分からないけれど、なんとなく目と鼻と口があるような気がする。
今顔なんかを触って確かめている腕の部分には枝が2本伸びていて、その部分だけかろうじて人型のようだが、足に当たる部分には太めの根が5本ほど生えていて、僕の身体を支えている。
やはり引き抜かれた木に人面が浮き上がったような姿らしい。
軽く歩く練習をしてみると、足である根が5本あるので少しややこしいが、別に5本をわしゃわしゃ動かして歩く必要もないので2本で歩いてもう1本でバランスをとり、他の2本はフリーな状態にしておこう。
よし、うまく歩けている。フリーな2本で物を掴んだりもできそうなので考えようによっては便利な身体かもしれない。
身体の確認が終わったので今度は周りを見てみる。
森だ。まるで原生樹林のように植物が生い茂っていて、ずいぶんと深い森のように見える。
繁々と周りを見回す僕の傍らに、他の木よりも一回りほど大きな木が2本寄り添うようにして立っている。
お父さんとお母さんかな。
「お父さん?お母さん?」
あ、無意識に話しかけてたけど声出るんだ。自分じゃ見えないけど、どんな顔してるんだろうか。リアルな顔だったらちょっと怖いな。
そして大木2本は何もしゃべらないし動かない。
え?これただの木?
蹴っても叩いても大木はなにも反応しない。
両親いないの!?突然変異なの!?
僕がどうやって生まれたかは分からないけれど、どうやら生まれた直後に天涯孤独になってしまったらしい。
人間に転生していれば今頃は金髪碧眼美人のおっぱいをしゃぶっている頃だというのに。
はぁ。この手でマヨネーズ作れるかな。
そもそもモンスターだから人間の町に行ったら討伐されちゃうだろうな。
善いトレントだって言っても聞いてもらえないよね。
それにしてもモンスター転生ならせめてドラゴンとかゴブリンでしょ。
いやゴブリンも微妙だな。
輪廻転生では日頃の行いが来世の姿を決めると聞いたことがあるけれど、僕はいつのまにカルマを溜めてたのかな。
結構善良に生きてきたんだけどな、親より先に死んだせいかな。
そうだっ、モンスター転生には人化という手があった。レベルを上げて進化すれば人化できるかもしれない。
「ステータスオープン」
あれ?なにも出ない。
「ステータスオープン、ステータス、鑑定」
嘘でしょ、ステータス無いの?進化は?人化は?
ま、ままっ、魔法はあるよね!?トレントいるなら魔法あるよね!?
とにかく、魔法だ。魔法があるのかを確かめないと。
よし、魔力を感じるんだ。魔力、魔力、魔力、魔力!!
おお、きたきたきた、これは、魔力だ。
身体の内側からあったかい何かが湧き出してくるような感覚だ。
そして足から何かを吸い込んでいる。え?吸い込んでいる?
なにこれ、身体がっ、熱い。ちょっと無理無理無理これ止めてちょっと待って止まって!!
身体がメリメリいってるってちょっとマジごめんなさい魔法があることは分かったから!
おおおおおおっああああああ、アッ。
はぁはぁはぁ、死ぬかと思った。
おそらく魔力と思われるものはやっと止まってくれたけれど、なんだか僕の身体が大きくなったような気がするし、周囲を漂う魔力をさっきよりはっきりと感じられる。
これどういうこと?成長したの?成長するのこんな辛いの?
まあいい、いやよくない気もするけどまだなにも分からないのでどうしようもないな。
とにかく魔法だ。この世界には魔法がある。ここは剣と魔法の世界に違いない。いや、そうであってほしい。
剣と魔法の世界でトレントに生まれたんだ。現代知識無双はできなくても俺tueeeだけでも目指そう。
そうと決まれば魔法の練習だ。魔法が使えるトレント。いける、十分俺tueeeできる可能性はあるよ。
深い深い森の中、僕の異世界トレントライフがこうして始まった。
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