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5.ある日森の中くっ殺さんに出会った
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オークたちと、オークキング、それにオークキングの持っていたゴージャスな杖を吸収した僕は、身体に違和感をおぼえていた。
なんだろう、言うなれば自分が今までとはまるで違う存在になったような感覚だった。
これが進化というやつなのだろうか。
今までにも少しずつ自分の身体が変化していくような感覚はあった。
しかし、それはフツメンが少し努力して雰囲気イケメンになるようなゆるやかでささやかな変化だった。
それに対して今回はまるでフツメンが一気にイケメンに生まれ変わったような変化だ。
いまなら何でもできそうな気がする。
そうだ人化だ、人化できるかもしれない。
できるならくっ殺さんを早く助けに行ってあげたいけれど、あちらもトレントがいきなり現れたらびっくりするだろう。
人化を身につけて、人の姿で会ったほうが安心できるはずだ。
僕は自分にそう言い訳して、自分の力を確かめるのを優先する。
僕が人化したいと心の底から念じると、葉っぱの生えた頭の枝から、木の実がひとつ生る。
小さなどんぐりのような木の実だ。
そこに僕の意識が移る。
僕の存在すべてがその実に集まるような感覚がしたと思ったら、身体がすべてその木の実に吸収された。
残った木の実だけが、ただ地面にころりと転がった。
あれ?そこから全然なにも起こらないんだけど…。
僕がなりたかったのは人の姿であって木の実じゃないんだけど。
1分ほどが経って段々僕が焦り始めた頃にそれは起こった。
木の実からにょきにょきと僕が生えだしたのだ。
いや、そう表現するしかない現象だった。
木の実が割れ、そこから生えた芽が、人の姿になっていったのだ。
「焦ったー、溜めが長いよ」
僕は久しぶりの人型の身体に歓喜する。
「あぁ、やっぱりなんといっても髪があるのはいい!」
僕は集落から奪った宝物の中の宝石の付いた手鏡で自分の顔を確認する。
顔の造詣は日本で暮らしていたときの顔そのままだったけれど、目は濃い緑に、髪は白金色になっており、耳は少しだけ尖っていた。
「大分印象が変わったな。なんかハーフエルフみたいだ」
この森でトレントに転生してから苦節…え~と何年だろう。
とにかく苦節何年か。
僕はついに人化の術を手に入れたのだった。
さて、人型になれたところでくっ殺さんを探さないといけないね。
僕はあばら家を片っ端から調べて、めぼしいものをアイテムボックスに入れていった。
やっぱりというべきかなんというか、くっ殺さんはオークキングのものと思われるほかより少し大きいあばら家にいた。
意外なことに、くっ殺さんは一人しかいなかった。
しかし、その状態はひどい。
服は剥ぎ取られ、手足が変なほうに曲がっており、気絶しているのか目は閉じられている。
僕は生きているのかを確かめるために口に耳を当ててみるが、肋骨も折れているのかヒューヒューとどこか呼吸音に異常がみられる。
これは、どうしたらいいのだろうか。
とりあえず、なにも無いよりはいいと思い、僕はオークの腰布を裸の女の人にかけてあげる。
この女性、結構身体が鍛えられていて、腹筋は6つに割れているしあちこちに古傷のようなものがあるけれど、冒険者というやつなのだろうか。
怪我がかなりひどくて、顔色も悪いけれど、僕には治療する手段とかないからどうしていいのかわからない。
治癒魔法っていうのもたぶんこの世界にはあるんだろうけど、僕の身体はさっきまで木だったし、今も人の形をしているだけで、人の肉体というわけではないからそんな魔法試したことも無いんだよな。
なんにせよ起こしたほうがいいと思うので、僕は肩をゆすって語りかけてみる。
「大丈夫ですか?意識はありますか?」
ゆさゆさ、とゆすると彼女の胸の双丘もまたゆさゆさと揺れる。
オークの腰布は粗末な薄い布なので、その柔らかそうな二つのふくらみを完全に隠せてはいない。
薄布にはうっすらとふくらみの頂上の2つの突起が浮いてしまっている。
いかん!いかんよ。
意識不明の重体の女性を前にして、そんな不埒なことを考えるなんて、僕はそんな鬼畜野朗にはなりさがりたくない。
僕が自分の煩悩と戦っていると、不意に女の人が呻き声をあげ、目を開けた。
「うっ、ぐぁっ」
そして、僕の存在に気づくと、目を見開いて、僕から離れようとして、怪我の痛みに悶絶した。
「うぐっ、がぁ、#$%&くな、私に#$%&くな!」
他にもなにか言っているようだが、僕には何を言っているのかわからない。
僕はこの世界の言葉を子供が使う教本のようなものからある程度学んでいるが、実践は初めてなので、発音がわからないのだ。
しかし、言いたいことは大体分かるよ、めちゃくちゃ警戒されてるんだね。
今も動かない身体を引きずるようにして僕から離れていっているからね。
なにもしないのにな。
むしろ助けにきたのに。
やっぱり、僕が男だからだろうか。
それとも僕がオークの腰布1枚の姿だからだろうか。
だって服なんてないからね。
服も吸収すれば人化したときに出てくるみたいだけれど、いままで人間の服なんて落ちてなかったもの。
一番まともなのがオークの腰布だ。
これだけ怯えられてはしょうがないね。もっとかわいい姿に変わる必要がある。
でも女にはなれないからね。
人化でなれるのはこの姿だけみたいだ。
かといって巨大なトレントの姿でも怖がらせてしまうからね~。
そうだ、幼木だったときの姿とかになれないかな。
僕は幼木になりたいと強く念じた。
すると、僕の手のひらからにょきっと芽が生えてきた。
気持ち悪いな。
やっぱり人型をしているけれど植物なんだと思った。
その芽が成長して、幼木くらいの大きさになると、その幼木に僕の存在のすべてが吸収されて、目線の高さが低くなったのを感じた。
無事に幼木になれたようだ。
くっ殺さんは驚いたようで、目ん玉落ちそうになっている。
「#$%&’!?えるだーとれんと……」
ん?今のは聞き取れたよ。エルダートレントって言ったよね?
それ僕のことだよね?かっこいいなエルダートレント。
ふふふ、やっぱり僕はトレントを超越した存在になっちゃってたか。
確か、『年長の』とか『年上の』とか『老齢の』とかいう意味だったかな。
この場合、老齢のトレントなのかな。
まあ木だから年寄りのほうが強そうではあるけれど…。
太古のトレントとかを希望します。古代のとかでもいいけれど。
とりあえず太古のトレントにしておこうか。
生まれて数年で出世しちゃいましたな~。
と、そんなことは置いといて、このお姉さんの怪我を早く何とかしないとまずいよな。
僕は近づいていって、お姉さんに治癒魔法っぽいのをかけてみる。
といっても僕は人体の構造なんて分からないから、『血行をよくして免疫力を上げる』とか、『細胞を活性化して自己治癒力を上げる』とか、なんか生活情報誌の健康コーナーの見出しみたいな漠然としたイメージしかできない。
お姉さんはまだ警戒しているみたいで、頑張って後ずさりしているけれど重体の身体では全然動けていない。
あまり動くとおっぱいに目がいっちゃうからじっとしててくれないかな。
僕はなに言ってるかわからないお姉さんの、悲鳴のような声を無視して治癒魔法をかけ続ける。
少しお姉さんの顔色がよくなってきたみたいな気がする。
しかし、変な方向いてる手足や、折れた肋骨なんかはどうしようもないな。
これそのまま治癒したら普通に生活できなさそうだ。
う~ん、これはホントに、どうしたらいいんだろうか。
なんだろう、言うなれば自分が今までとはまるで違う存在になったような感覚だった。
これが進化というやつなのだろうか。
今までにも少しずつ自分の身体が変化していくような感覚はあった。
しかし、それはフツメンが少し努力して雰囲気イケメンになるようなゆるやかでささやかな変化だった。
それに対して今回はまるでフツメンが一気にイケメンに生まれ変わったような変化だ。
いまなら何でもできそうな気がする。
そうだ人化だ、人化できるかもしれない。
できるならくっ殺さんを早く助けに行ってあげたいけれど、あちらもトレントがいきなり現れたらびっくりするだろう。
人化を身につけて、人の姿で会ったほうが安心できるはずだ。
僕は自分にそう言い訳して、自分の力を確かめるのを優先する。
僕が人化したいと心の底から念じると、葉っぱの生えた頭の枝から、木の実がひとつ生る。
小さなどんぐりのような木の実だ。
そこに僕の意識が移る。
僕の存在すべてがその実に集まるような感覚がしたと思ったら、身体がすべてその木の実に吸収された。
残った木の実だけが、ただ地面にころりと転がった。
あれ?そこから全然なにも起こらないんだけど…。
僕がなりたかったのは人の姿であって木の実じゃないんだけど。
1分ほどが経って段々僕が焦り始めた頃にそれは起こった。
木の実からにょきにょきと僕が生えだしたのだ。
いや、そう表現するしかない現象だった。
木の実が割れ、そこから生えた芽が、人の姿になっていったのだ。
「焦ったー、溜めが長いよ」
僕は久しぶりの人型の身体に歓喜する。
「あぁ、やっぱりなんといっても髪があるのはいい!」
僕は集落から奪った宝物の中の宝石の付いた手鏡で自分の顔を確認する。
顔の造詣は日本で暮らしていたときの顔そのままだったけれど、目は濃い緑に、髪は白金色になっており、耳は少しだけ尖っていた。
「大分印象が変わったな。なんかハーフエルフみたいだ」
この森でトレントに転生してから苦節…え~と何年だろう。
とにかく苦節何年か。
僕はついに人化の術を手に入れたのだった。
さて、人型になれたところでくっ殺さんを探さないといけないね。
僕はあばら家を片っ端から調べて、めぼしいものをアイテムボックスに入れていった。
やっぱりというべきかなんというか、くっ殺さんはオークキングのものと思われるほかより少し大きいあばら家にいた。
意外なことに、くっ殺さんは一人しかいなかった。
しかし、その状態はひどい。
服は剥ぎ取られ、手足が変なほうに曲がっており、気絶しているのか目は閉じられている。
僕は生きているのかを確かめるために口に耳を当ててみるが、肋骨も折れているのかヒューヒューとどこか呼吸音に異常がみられる。
これは、どうしたらいいのだろうか。
とりあえず、なにも無いよりはいいと思い、僕はオークの腰布を裸の女の人にかけてあげる。
この女性、結構身体が鍛えられていて、腹筋は6つに割れているしあちこちに古傷のようなものがあるけれど、冒険者というやつなのだろうか。
怪我がかなりひどくて、顔色も悪いけれど、僕には治療する手段とかないからどうしていいのかわからない。
治癒魔法っていうのもたぶんこの世界にはあるんだろうけど、僕の身体はさっきまで木だったし、今も人の形をしているだけで、人の肉体というわけではないからそんな魔法試したことも無いんだよな。
なんにせよ起こしたほうがいいと思うので、僕は肩をゆすって語りかけてみる。
「大丈夫ですか?意識はありますか?」
ゆさゆさ、とゆすると彼女の胸の双丘もまたゆさゆさと揺れる。
オークの腰布は粗末な薄い布なので、その柔らかそうな二つのふくらみを完全に隠せてはいない。
薄布にはうっすらとふくらみの頂上の2つの突起が浮いてしまっている。
いかん!いかんよ。
意識不明の重体の女性を前にして、そんな不埒なことを考えるなんて、僕はそんな鬼畜野朗にはなりさがりたくない。
僕が自分の煩悩と戦っていると、不意に女の人が呻き声をあげ、目を開けた。
「うっ、ぐぁっ」
そして、僕の存在に気づくと、目を見開いて、僕から離れようとして、怪我の痛みに悶絶した。
「うぐっ、がぁ、#$%&くな、私に#$%&くな!」
他にもなにか言っているようだが、僕には何を言っているのかわからない。
僕はこの世界の言葉を子供が使う教本のようなものからある程度学んでいるが、実践は初めてなので、発音がわからないのだ。
しかし、言いたいことは大体分かるよ、めちゃくちゃ警戒されてるんだね。
今も動かない身体を引きずるようにして僕から離れていっているからね。
なにもしないのにな。
むしろ助けにきたのに。
やっぱり、僕が男だからだろうか。
それとも僕がオークの腰布1枚の姿だからだろうか。
だって服なんてないからね。
服も吸収すれば人化したときに出てくるみたいだけれど、いままで人間の服なんて落ちてなかったもの。
一番まともなのがオークの腰布だ。
これだけ怯えられてはしょうがないね。もっとかわいい姿に変わる必要がある。
でも女にはなれないからね。
人化でなれるのはこの姿だけみたいだ。
かといって巨大なトレントの姿でも怖がらせてしまうからね~。
そうだ、幼木だったときの姿とかになれないかな。
僕は幼木になりたいと強く念じた。
すると、僕の手のひらからにょきっと芽が生えてきた。
気持ち悪いな。
やっぱり人型をしているけれど植物なんだと思った。
その芽が成長して、幼木くらいの大きさになると、その幼木に僕の存在のすべてが吸収されて、目線の高さが低くなったのを感じた。
無事に幼木になれたようだ。
くっ殺さんは驚いたようで、目ん玉落ちそうになっている。
「#$%&’!?えるだーとれんと……」
ん?今のは聞き取れたよ。エルダートレントって言ったよね?
それ僕のことだよね?かっこいいなエルダートレント。
ふふふ、やっぱり僕はトレントを超越した存在になっちゃってたか。
確か、『年長の』とか『年上の』とか『老齢の』とかいう意味だったかな。
この場合、老齢のトレントなのかな。
まあ木だから年寄りのほうが強そうではあるけれど…。
太古のトレントとかを希望します。古代のとかでもいいけれど。
とりあえず太古のトレントにしておこうか。
生まれて数年で出世しちゃいましたな~。
と、そんなことは置いといて、このお姉さんの怪我を早く何とかしないとまずいよな。
僕は近づいていって、お姉さんに治癒魔法っぽいのをかけてみる。
といっても僕は人体の構造なんて分からないから、『血行をよくして免疫力を上げる』とか、『細胞を活性化して自己治癒力を上げる』とか、なんか生活情報誌の健康コーナーの見出しみたいな漠然としたイメージしかできない。
お姉さんはまだ警戒しているみたいで、頑張って後ずさりしているけれど重体の身体では全然動けていない。
あまり動くとおっぱいに目がいっちゃうからじっとしててくれないかな。
僕はなに言ってるかわからないお姉さんの、悲鳴のような声を無視して治癒魔法をかけ続ける。
少しお姉さんの顔色がよくなってきたみたいな気がする。
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