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4.すごい傷薬
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「ど、どどど、どうしよ」
そ、そうだ傷薬。
いや、まずは傷口を洗ったほうがいいんだっけな。
俺は扉の前に倒れていたその男を建物の中に引きずり込み、傷をゴッドガチャから出た2リットルペットボトルの水で洗っていく。
傷は身体中に付いている。
背中には矢も刺さっているし、包帯を巻いてある顔の傷も酷い。
まるで頬に何かが刺さって、無理矢理引き抜いたような大きな傷だ。
顔の傷は身体の傷よりも前に負ったのか、少し膿んでしまっている。
額に触れてみると、少し熱い気がした。
熱もあるようだ。
まずは血の出ている腹の刀傷から手当てをしなければならない。
幸いにも内臓には達していないようだが、筋肉は半分くらいまで切り裂かれている。
ドクドクと未だに血が出ているその傷に、俺はペットボトルの水を振りかける。
「ぐぁぁぁぁっ」
かなり痛いだろう。
俺のほうが痛くなってしまうほどに悲痛な声だ。
水で洗ってなるべく清潔にしたTシャツで傷口を押さえ、止血する。
今できるのはこのくらいだ。
俺は暴れる男を押さえつけ、傷口を抑え続けた。
「ぐっ、こ、殺してくれ……」
男は残酷なことを俺に頼んでくる。
俺にはそんなことは無理だ。
可哀想だが諦めてほしい。
少し血が収まってきた傷に、気休め程度に傷薬を塗る。
化膿止めくらいになってくれればいいのだが。
「がぁぁぁぁぁっ」
傷薬が相当に染みたのか、男はまたバタバタと暴れる。
痛みを長引かせるようで申し訳なくなった。
楽にしてあげられないのは、俺の感情的な問題だ。
ごめん、見知らぬ男。
俺は他の傷にも傷薬を塗りつけていった。
すると信じられないことが起こる。
なんと傷薬を塗った傷が盛り上がって塞がっているのだ。
なんだこの薬。
めちゃくちゃだ。
良く考えてみれば米や水がCランクなのに傷薬がBランクっていうのもおかしな話だ。
量を考えても、米俵10個分の米よりも小さな壺10個分の傷薬のほうがレアリティが高いというのは変だろう。
しかしそれは普通の薬であればだ。
これはおおよそ普通の薬とは言えない。
俺はドクドクと血が流れ出ている男の傷口に傷薬を塗りこんでいった。
背中の矢を引き抜くときには少し力が必要だった。
悪いが足で踏みつけて思い切り引き抜かせてもらう。
「んぐぁぁぁぁっ」
男は矢を引き抜かれる痛みに少し暴れた。
だが傷薬を塗ればすぐに静かになった。
傷がほとんど塞がったからだ。
信じられない薬だ。
まるで神や仙人の持っているという伝説上の霊薬のようだ。
さすがに傷跡は残ったが、とても今の今まで血がドクドク流れ出ていたとは思えない。
男の顔もいくらか安らかだ。
さっきまでは脂汗が吹き出ていたのだけどね。
熱はまだ少しあるようだ。
汗を拭き、俺の着ていた寝巻きをかける。
改めて男を観察する。
歳は20代後半か30代前半くらいか。
黒髪を伸ばし、背中のあたりでくくっている。
元は兜をかぶっていたのかもしれない。
ここは戦国時代らしいけど、ちょんまげも結ってないし頭も剃ってないな。
髷を結ったり頭を剃ったりは大変そうだから、位の高いお武家さんだけなのかな。
ボロボロだから脱がせたが甲冑を着ていたし、手には刀も握っていた。
たぶん武士だと思うんだけど、位は低いのかもしれない。
顔立ちはあっさりとした塩顔。
渋めのイケメンで羨ましい。
顔にできた新しい傷が妙に似合っている。
まるで仁侠映画に出てくる俳優さんみたいだ。
痛みで気絶してしまっているようだが、顔色はさっきよりも幾分かいいような気がする。
とりあえず、自然に目が覚めるまでそっとしておくか。
怖いので刀を少し離れた場所に置き、俺は更に離れたところで見守る。
「ん……。どこじゃ、ここは……」
2時間ほどして俺がうとうとし始めた頃、そんな声でビクリと飛び起きる。
男は軽く身体を起こし、立ち上がろうとする。
「ぐっ、かなり血を失ったようだな……」
男はふらつき、転びそうになった。
俺は慌ててその身体を支える。
「だ、ダメですよ。まだ寝ていないと」
「すまない。誰だか知らんが助かった。くっ、ワシは確か、藤吉郎殿と一緒にしんがりを務めて……」
「大怪我をして倒れていたんですよ?」
「そうか。手間をかけたようじゃ。ワシは尾張織田家家臣木下藤吉朗殿の与力、山内伊右衛門と申す。お主、名はなんと申すのか」
山内伊右衛門、はて、どこかで聞いたような気がする。
「!!!」
木下藤吉郎って後の豊臣秀吉だろ。
その与力でやまのうちのいえもんといったら、山内一豊じゃないか。
めちゃくちゃ有名な戦国武将だった。
山内一豊といえば織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3大武将全員に仕えたといわれる武将だ。
思わず返す言葉が震える。
「や、山田善次郎です」
「ん?姓があるのか。どこぞの豪族のせがれか何かか?見たところ武士には見えんが」
「い、いえ、先祖がそう名乗っていただけという感じですかね」
戦国時代って平民は苗字が無いんだっけ。
まあ平民の中にも武士崩れみたいな人もいるだろうし、たまたま苗字がある人がいても大丈夫だよね。
「そうか。善次郎と呼ばせてもらってもいいか?」
「どうぞ」
「では善次郎。傷の手当をしてくれたようで、感謝いたす。しかし傷が完全に塞がっているところを見るとワシはかなり長い間眠っていたのではないか?」
「いえ、あの、先祖伝来のとてもよく効く傷薬を使ったので傷が塞がっていますが、山内様が眠っていたのは一晩です」
本当は2時間だけど、それだけで傷が塞がる薬というのはヤバすぎる。
一晩でも十分ヤバいけど。
まあ神仏やアヤカシの存在が信じられていた時代だ。
とてもよく効く霊薬がどこかの村にひっそりと一子相伝で受け継がれていても不思議ではないだろう。
「そうなのか。すまないな、そんな薬を使わせて。ワシは見ての通りの貧乏武士じゃ。払えるものは多くは無い」
「い、いえ、そんなつもりで助けたわけでは……」
「しかし、ワシも命を助けられて何も払わないわけにはいかん」
義理堅い武士だな。
でも確かに史実の山内一豊はこんなイメージだ。
これは丁度いい機会かもしれない。
ここはどうやら本当に戦国時代のようなのだ。
この時代を生きていくためには、誰かの傘の下に入るのが効率的だ。
「じゃあ、俺を雇ってもらえませんか?」
「雇う?ワシは貧乏じゃぞ。今でも50石で家臣を養うのに限界を感じておる。碌に食わせてやれんやもしれん」
「いいです。俺は自分の食う米は自分で持っていきます。馬屋の隅にでも置いていただけて、有事の際には俺の薬を買っていただけるだけで構いません。どうかお願いできないでしょうか」
「なんぞ訳ありのようじゃな。ワシも自分の身の置き場に困ってあちこちを転々としておったことがある。お主の気持ちはよく分かる。いいだろう。馬屋の隅などとケチなことは言わん。長屋でよければ用意しよう」
「ありがとうございます」
こうして俺は、戦国武将山内一豊の家臣となった。
そ、そうだ傷薬。
いや、まずは傷口を洗ったほうがいいんだっけな。
俺は扉の前に倒れていたその男を建物の中に引きずり込み、傷をゴッドガチャから出た2リットルペットボトルの水で洗っていく。
傷は身体中に付いている。
背中には矢も刺さっているし、包帯を巻いてある顔の傷も酷い。
まるで頬に何かが刺さって、無理矢理引き抜いたような大きな傷だ。
顔の傷は身体の傷よりも前に負ったのか、少し膿んでしまっている。
額に触れてみると、少し熱い気がした。
熱もあるようだ。
まずは血の出ている腹の刀傷から手当てをしなければならない。
幸いにも内臓には達していないようだが、筋肉は半分くらいまで切り裂かれている。
ドクドクと未だに血が出ているその傷に、俺はペットボトルの水を振りかける。
「ぐぁぁぁぁっ」
かなり痛いだろう。
俺のほうが痛くなってしまうほどに悲痛な声だ。
水で洗ってなるべく清潔にしたTシャツで傷口を押さえ、止血する。
今できるのはこのくらいだ。
俺は暴れる男を押さえつけ、傷口を抑え続けた。
「ぐっ、こ、殺してくれ……」
男は残酷なことを俺に頼んでくる。
俺にはそんなことは無理だ。
可哀想だが諦めてほしい。
少し血が収まってきた傷に、気休め程度に傷薬を塗る。
化膿止めくらいになってくれればいいのだが。
「がぁぁぁぁぁっ」
傷薬が相当に染みたのか、男はまたバタバタと暴れる。
痛みを長引かせるようで申し訳なくなった。
楽にしてあげられないのは、俺の感情的な問題だ。
ごめん、見知らぬ男。
俺は他の傷にも傷薬を塗りつけていった。
すると信じられないことが起こる。
なんと傷薬を塗った傷が盛り上がって塞がっているのだ。
なんだこの薬。
めちゃくちゃだ。
良く考えてみれば米や水がCランクなのに傷薬がBランクっていうのもおかしな話だ。
量を考えても、米俵10個分の米よりも小さな壺10個分の傷薬のほうがレアリティが高いというのは変だろう。
しかしそれは普通の薬であればだ。
これはおおよそ普通の薬とは言えない。
俺はドクドクと血が流れ出ている男の傷口に傷薬を塗りこんでいった。
背中の矢を引き抜くときには少し力が必要だった。
悪いが足で踏みつけて思い切り引き抜かせてもらう。
「んぐぁぁぁぁっ」
男は矢を引き抜かれる痛みに少し暴れた。
だが傷薬を塗ればすぐに静かになった。
傷がほとんど塞がったからだ。
信じられない薬だ。
まるで神や仙人の持っているという伝説上の霊薬のようだ。
さすがに傷跡は残ったが、とても今の今まで血がドクドク流れ出ていたとは思えない。
男の顔もいくらか安らかだ。
さっきまでは脂汗が吹き出ていたのだけどね。
熱はまだ少しあるようだ。
汗を拭き、俺の着ていた寝巻きをかける。
改めて男を観察する。
歳は20代後半か30代前半くらいか。
黒髪を伸ばし、背中のあたりでくくっている。
元は兜をかぶっていたのかもしれない。
ここは戦国時代らしいけど、ちょんまげも結ってないし頭も剃ってないな。
髷を結ったり頭を剃ったりは大変そうだから、位の高いお武家さんだけなのかな。
ボロボロだから脱がせたが甲冑を着ていたし、手には刀も握っていた。
たぶん武士だと思うんだけど、位は低いのかもしれない。
顔立ちはあっさりとした塩顔。
渋めのイケメンで羨ましい。
顔にできた新しい傷が妙に似合っている。
まるで仁侠映画に出てくる俳優さんみたいだ。
痛みで気絶してしまっているようだが、顔色はさっきよりも幾分かいいような気がする。
とりあえず、自然に目が覚めるまでそっとしておくか。
怖いので刀を少し離れた場所に置き、俺は更に離れたところで見守る。
「ん……。どこじゃ、ここは……」
2時間ほどして俺がうとうとし始めた頃、そんな声でビクリと飛び起きる。
男は軽く身体を起こし、立ち上がろうとする。
「ぐっ、かなり血を失ったようだな……」
男はふらつき、転びそうになった。
俺は慌ててその身体を支える。
「だ、ダメですよ。まだ寝ていないと」
「すまない。誰だか知らんが助かった。くっ、ワシは確か、藤吉郎殿と一緒にしんがりを務めて……」
「大怪我をして倒れていたんですよ?」
「そうか。手間をかけたようじゃ。ワシは尾張織田家家臣木下藤吉朗殿の与力、山内伊右衛門と申す。お主、名はなんと申すのか」
山内伊右衛門、はて、どこかで聞いたような気がする。
「!!!」
木下藤吉郎って後の豊臣秀吉だろ。
その与力でやまのうちのいえもんといったら、山内一豊じゃないか。
めちゃくちゃ有名な戦国武将だった。
山内一豊といえば織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3大武将全員に仕えたといわれる武将だ。
思わず返す言葉が震える。
「や、山田善次郎です」
「ん?姓があるのか。どこぞの豪族のせがれか何かか?見たところ武士には見えんが」
「い、いえ、先祖がそう名乗っていただけという感じですかね」
戦国時代って平民は苗字が無いんだっけ。
まあ平民の中にも武士崩れみたいな人もいるだろうし、たまたま苗字がある人がいても大丈夫だよね。
「そうか。善次郎と呼ばせてもらってもいいか?」
「どうぞ」
「では善次郎。傷の手当をしてくれたようで、感謝いたす。しかし傷が完全に塞がっているところを見るとワシはかなり長い間眠っていたのではないか?」
「いえ、あの、先祖伝来のとてもよく効く傷薬を使ったので傷が塞がっていますが、山内様が眠っていたのは一晩です」
本当は2時間だけど、それだけで傷が塞がる薬というのはヤバすぎる。
一晩でも十分ヤバいけど。
まあ神仏やアヤカシの存在が信じられていた時代だ。
とてもよく効く霊薬がどこかの村にひっそりと一子相伝で受け継がれていても不思議ではないだろう。
「そうなのか。すまないな、そんな薬を使わせて。ワシは見ての通りの貧乏武士じゃ。払えるものは多くは無い」
「い、いえ、そんなつもりで助けたわけでは……」
「しかし、ワシも命を助けられて何も払わないわけにはいかん」
義理堅い武士だな。
でも確かに史実の山内一豊はこんなイメージだ。
これは丁度いい機会かもしれない。
ここはどうやら本当に戦国時代のようなのだ。
この時代を生きていくためには、誰かの傘の下に入るのが効率的だ。
「じゃあ、俺を雇ってもらえませんか?」
「雇う?ワシは貧乏じゃぞ。今でも50石で家臣を養うのに限界を感じておる。碌に食わせてやれんやもしれん」
「いいです。俺は自分の食う米は自分で持っていきます。馬屋の隅にでも置いていただけて、有事の際には俺の薬を買っていただけるだけで構いません。どうかお願いできないでしょうか」
「なんぞ訳ありのようじゃな。ワシも自分の身の置き場に困ってあちこちを転々としておったことがある。お主の気持ちはよく分かる。いいだろう。馬屋の隅などとケチなことは言わん。長屋でよければ用意しよう」
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